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バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

お話のコツ

2009-04-16 07:25:03 | バネ
 先日テストした国語、全体的に点数低いから,中2の問題を一緒にやり直した。本文に解説つけながら読む。題材は芥川龍之介の「鼻」。言葉遣いや漢字が難しいから読みにくかったのかもしれないので、今風の解説でアレンジして読んであげると、「なーんだそういう内容か」って顔していた。声に出して読むと,大事なところはゆっくりなったり,声を大きくしたり,いわゆる強調して読むことになるから,聞くと理解できるのです。続いて論説文。言葉の意味が分からないと,理解もぶれる。特にキーワードが正確に理解できないと,結局「この人何言ってるかわからない」状態になる。論説文が読めない究極の原因は,語彙力不足。昨日の文章のキーワードだったら「機能的」。
 語彙力をつけるには、実際に使って覚えることです。小学生の段階で,少し背伸びかと思われる文章でもたくさん読んで使える言葉や表現増やしておかないとだめだね。そのまま中学生になると少ない語彙で考えるから、思考の幅が狭く、「あの人薄い」ってことになってしまう。
 これだからジュニアに何か説明する時は,直接的な表現しないと理解されないことが多い。叱りながら褒めても,一部しか理解しないから,叱られたことだけが印象に残ったり,逆に褒められた部分だけ強調して理解していたりと、本意が子どもの中でデフォルメされてしまう。更に悪いことに,子どもはそのまま家に帰って言うから、大人の中でまで切り離された一局面だけが噂のように流れるのです。目を見て話すと大体わかるけど,この子理解していないと思う時はズバリの表現に留めるのです。不安な時は練習をまとめたノートを見せてもらうと,案の定ほとんどの場合,話の本質は全く理解してないことが良くあります。ジュニアにお話しする時は,話に夢中になってはいけない。要点を羅列する方がいいのです。