バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

オープンサタデークラブ最終回

2021-02-22 13:43:41 | 野田市オープンサタデークラブ
小学生バドミントンレッスンの際に、高校生にアドバイスした言葉。
「子ども達に教えようとしてはいけない。」
教えないってどういうこと?
ではどう接すればいいの?
などとアドバイスを受けた高校生達は戸惑ったらしいし、「教えない」という言葉が一人歩きした感がある。

バドミントンを少しでも上手くなりたい、そこまで要求していないとして、少なくとも今より打てるようになりたい、等それぞれに思いを抱えて体育館に集まってくる小中学生達。
なかには体動かしたい、みんなと遊びたいと言う気持ちの子ももちろんいる。コロナ禍、体を動かしたり友達と遊ぶ機会が制限される今だからこそ、後者が大半かもしれない。
でも、ただ単に遊ぶために集まっている子達だとしても、どんな子も「できるようになれば嬉しい」し、チャレンジしている瞬間は楽しい。

だから子ども達に対面する時間、全く「教えない」のではなく、チャレンジ要素が入るようにそれなりにリードする。

どのようにリードするかというと、今目の前にいる子達の状況を見てその場で考える。
今日は誰来る?
スタッフは誰がいる?
コート何面ある?
天気は?
気分は?
それらを含めて、チャレンジのステージは?

そんな状況で練習メニューが変わる。
だから最初から教えようとしない。
最初に、いや体育館行く前に、例えば前日とかに、「今日はこの練習しよう!」と意気込んで行った時は教える自分が主役で、子どもを見ることを忘れがちになりたいてい失敗していた。
練習メニューを綿密に組み立て、資料作って準備万端と言うときほど、空気はしらけていた。
だから「教えない」という言葉の意味は、教えようとして自分が主役にならないってこと。

先日野田市のオープンサタデークラブがあった。
川間小会場のバドミントン講座の申込みが多く、コロナ禍全員集合しての練習は難しかったので、学年で日程を分けていた。
今年度最終回の先日は会場を野田市民公園体育館に移し、全員で練習することにしていた。


いつもと会場が違い、送迎の負荷がかかるこの会場に、さて何人集まるのだろうか?
集合時間にはお手伝いスタッフ高校生が既に集まり、なぜか皆嬉々としている。
開始時刻間際に小学生が集まり始めた。
そして整列して顔ぶれを眺める。
半分は低学年生。さて今日は何やろうかとここで考える。
まず体操、なわとび、シャトル遊びやってもらっている間にメニューを考える。
参加者のレベル、学年構成眺めながら、一応事前にイメージしていた練習メニューでいけるかどうかなぞっていると。
なんか予想と違うぞ。
高校生、なんか今日皆、遊ぶ気満々で来ていない?

子ども達もスタッフも遊ぶ気満々がシンクロしているから、今日はあまり余計な手出しをしないことにした。

すると、ずっと一人の子に付きっきりで打っていた高校生が、「この子全く(羽に)当たらなくて、うーんって顔になっちゃうんです」とヘルプしてきた。
来ました!そうです。このタイミングこそ、「教える」ときです。
こうやって打つと当たるよ、遠くへ飛ぶよとラケットを一緒に持って実際に2球打つと、3球目からスコーンと打ち、4球目はスパーンと打ち切り、「できたー」とピョンピョンしていた。
高校生、「教える」って意味伝わったかな?

返り間際に先の小学生が、「当たるようになったねってママに褒められちゃった」と報告に来た。
よかったね。
こうやって楽しんで20年間やって来た自分にとってのサタデークラブは、これが最終回でした。
また機会があれば、どこかで同じようにやってみたいな。

同じにいかないから、おもしろい。

2017-06-20 16:40:09 | 野田市オープンサタデークラブ
野田市のオープンサタデークラブ。
年間15回程度。毎週土曜というわけではないし、1回2~3時間の拘束時間なんだけど、不定期だからこそ微妙にスタッフ確保が難しい。

それに対して子どもの参加数は年々増え続け、少ないときで60人。多いと80人を越える。

先日は自分を入れてスタッフ3人しか集まっていない。お手伝い増やそうとある程度は手を尽くしたけど、無理してまで集めなかった。それはバドミントンが教えられる人なら誰でもいいというわけではないから。むしろバドミントンは全くやったことがない人でもいい。子どもと遊べ,子どもに寄り添え、そして面倒な子どもの要求を適宜いなせる人ならば。

というわけで、「どうするー、3人で」という気持ちと、「なんとかなるだろう」と言う気持ちのままその日を迎えた。
以前スタッフ2人で60人対応したことあるし、その時はちょっとした工夫で子ども達共々達成感に包まれたクラブとなったから、「あの時と同じにやればなんとかなるだろう」という考えで会場に向かった。

いつもより早く体育館に入る。
誰もいない。
しーんと静まりかえる体育館を眺め,今日の活動シミュレーションしてみる。
最初にスタッフが3人であることを話そう。
子ども達同志で相談して練習するよう話そう。
そんなことを考えているうちに、子ども達がわらわらと集まって来た。
ラケット手に嬉々として集まってくる子達を数える。30人、40人、50人・・・。
少なくない。むしろいつもより多くなりそう。

ぞうきんがけを終え集合し確認すると、71人。

今日はどう進めるか,イメージが固まらないまま体操でスタートし,アップを兼ねたステップトレーニング、羽遊びをいつもより時間多く取りながら考える。そうやって時間稼ぎしていると、

「早く羽打ちたいのに……」
わざと聞こえるようにすれ違いざまに言う子。
そうだよね。この子達はバドミントン技術学ぶとか、体鍛えるとか、そんなこと四の五の言わず、とにかく羽打ちたいんだよね。羽打ちたくて来ているんだよね。

再度集合しスタッフが少ないことを説明。以前にもやったように子ども達で工夫して練習しようと言うと「とにかく早く打たせろ」という顔の高学年はさっさと散り適宜グループに分かれ,それなりのルール決めて打ち始めた。
低学年にはスタッフが2人付いたので問題なく練習が始まった。
さて中学年は。
それぞれの思惑があり、全てのグループが人数均等になるわけではなく、この中学年が1グループ16人になってしまった。16人の陣地はバドミントンコート半面。この子達はそこそこに子ども同士で打ち合えるけど,羽があっちこっちに飛んでしまう。そんな子達に与えられたスペースはコート半面。物理的に無理がある。
どうなるかと観察していると、16人の意見というか気持ちがまとまらずなかなか練習がスタートしなかった。一生懸命まとめようとする子、コート脇で遊ぶ子、勝手に打ち始める子。やはりこの人数で誰かしらリーダーがいないままでは無理なんだよね。
他のコートは順調に練習が進み,それなりに楽しそうにやっている。
このグループだけこのままじゃと、見るに見かねて口を出すことに。

すると「子ども同士でやるようにって言ったのに! むかつく!」と切れ気味の子がいた。しかしこのまま誰もまともに打たないで時間ばかりが過ぎるのもどうかと思い口だけでなく,手も出し練習がスタートした。

結局コーチが仕切るのかという子ども達の目線と、やっと打てるようになったと安堵する空気、そしてこの後どうやって子ども達に主導権を移すかと考えながら打ち合う自分。何となく互いにモヤッとした感じで打ち合いが始まった。

コーチが入って打つと言うことは、1対16になるということ。16人の子どもの行列ができるということ。館内はそれぞれの居場所が確保できないほど子どもがひしめいているその隙間に、16人の行列スペースを作るということ。
最初は隣のグループに迷惑をかけ,文句言われ,そうこうしているうちに邪魔にならないスペースに並ぶことが自然とできるようになった。
子ども達のイメージ通りがんがん打ち合えない今日の練習。床に座って待つ時間がとても長くなる。待っている子達の表情が気になって仕方ない。
でも子どもってすごいなと思う。順番が来てコートに立つ子は、どうしてこんなに単純に,素直にこういう表情を表に出せるんだろうと。笑っちゃうくらい、全身キラキラになってコートに立ち構える。

しばらくして流れができたのでコーチ役を子どもに譲り,自分はそのグループからフェイドアウト。

これでよかったのか、もっと別のやり方があったのではないか。
そもそも1グルー16人をいきなり子どもの自治に任せたことがミスだったし、前回うまくいったから同じように対応すれば何とかなる、という考え自体が大きな間違いだったと気づかされる。常に状況は異なる。メンバーやレベル。気温の違いも大きい。暑いと寒いでは気分も違う。何よりその状況に対峙した自分の気持ちが1度目の時とは違ったのだろう。
「みんなでやってね。お願いしますね」
という気持ちと、
「みんなでできるよね。頼んだよ」
という気持ち。

これだから難しくもあり、楽しくもある。


パンとサタデークラブ

2017-02-05 18:23:21 | 野田市オープンサタデークラブ
 野田市主催のオープンサタデークラブ、川間小のバドミントン講座を担当している。

 年間15回程度の講座なので、どんどん練習新ネタ入れるより、ある程度ルーティンの方が子ども達は楽しめると思う。でも毎回同じではマンネリになるから、ほんの少し新しいエッセンスを加えることにしている。
 では今日は何をエッセンスとするか。
 それはその時の参加者顔ぶれ、指導者の様子、天候等で決まるから事前に準備することはしない。仮に事前準備したとして、大抵その時はその場の空気に合わないことが多く、指導空振りで終わりやすい。だから全員整列して始まりの挨拶している最中に「今日何いれようか」と頭の裏側でグルグル考えたり、行き当たりばったり新ネタ入れたりする。

 今日は参加状況にかかわらずやることが二つも決まっている。
 一つ目は、1月末に行われた野田市小中学生バドミントン大会に出場した子の結果発表と表彰をする。
 そしてもう一つは、みんなにパンを配ること。

 パンを配るって。

 オープンサタデークラブ川間小バドミントン講座が、千葉県教育庁による「企業と連携した子供応援事業」モデル教室になった。 平成28年~30年度の3年間、企業との連携の仕組みについて、地域の実態に応じた試行が行われということで、今年度は2/4と2/18に、地元企業パスコのパンが参加者全員に配られることとなった。

 朝8時過ぎた頃にパスコにパンを受け取りに行った。
 初めてパスコの門を入った。
 出勤の人たちがぞろぞろ入るのと一緒に門をくぐった。
 すでにパンは準備されていて、守衛さんと一緒に車に積んだ。一瞬、車に積みきれるか?思うほどのボリューム。箱にどさっと入ったパンが渡されるのかと思ったら、一つのトレーに10個程度がつぶれないようにとていねいに並べられていて、トレーの10枚ほどの量だった。

 パンはできたてと見え、ほんわか湯気が立っていた。

 川間小体育館に到着すると、すでに何人かの子供が来ていて、

「今日、パンもらえるんだよね?」
って駆け寄ってきた。
パンはどこにあるんだ、見せてくれとまとわりついてきた。

 事前に各家庭にパン配布連絡が届いているから、子ども達は今日パンが配られることは知っている。
 この調子では、配り方を失敗すると奪い合いになるかもしれない。
 以前川間ジュニアをやっていたときに、子ども達にバナナを配ろうとしたら、大きなバナナの房を持ったわたしは子ども達に一斉に群がられ、バナナとともにもみくちゃになったことがある。
 そうならないよう、事前準備が必要だなと思う。

 市民大会の表彰を終え、
「今日はもう一つお知らせがあります」
というと、
「パンでしょ」
「パンもらえるんでしょ」
とあちらこちらから、パン、パンと声が上がり、終いにはパーン、パーンと声を合わせ始める。

 子ども達の期待感、ハンパない。
 これはいよいよ配り方考えないと、大混乱の図!とこちらは警戒モード。

 千葉県や野田市の担当者の方が、会場視察を兼ねてみえた。
 今日のパン配布を子ども達に説明する文言を、
「近くの工場のパスコさんが、子ども達のことを応援するためにパンを用意してくれました」
と説明するつもりですが合っていますか? と県担当者に確認すると、

「いいですね。とてもわかりやすいです。応援という言葉がいいですね」

 視察の人がいるのに、練習が始まると子ども達は周囲の状況は全く目に入らないと見えいつも通りの練習が始まった。終盤パン準備で会場抜け出したりしているのに、子ども達は大人の動きには頓着していない様子。
 しめしめと思いながらこっそりパンを準備する。

 車から運び出す際気づいたが、用意されたのは3種類。チョコ、ミルク、クリーム系。これはチョコ人気だろうな。チョコは先着順ということになりそうだね。

 ・最初に用意されている3種類を子ども達に見せ、事前に選択しておいてもらうこと。
 ・子供が直接とるのではなく、スタッフが希望のパンを手渡すこと。
 ・パンと一緒に県が用意したアンケートを配ること。
このような段取りを決めた。

終わりの挨拶の頃にはみなそわそわし始めた。
戸口に山盛りになっているパンを見ている。

「一列になって順番に受け取ろう」
というと、
「1年生からでしょ?」
と大きい子が言う。
そして「チョコはなくなるな・・・・・・」とつぶやく。

 きちんと説明したし、1列を作ったから、バナナ争奪戦のような地獄絵図は再現せず、とても和気あいあいと、ルンルンと、ワーワーと、なんていうか超ハッピーに全ての参加者にパンを手渡すイベントは終了した。

 何かもらえるって、とっても嬉しいことなんだなって思う。
 子ども達はすぐに帰らず、体育館で車座になっておしゃべりしていた。



 パンは途中で食べたりせず家に帰って食べることと事前にプリントで説明されているから、その場で食べ始める子はいなかったが、皆嬉しそうにおしゃべりしている。

 終了後パスコにケースを返しに行き、家に戻る。
 交差点でさっきまでサタデークラブにいた女の子発見。
 手にパンとアンケート用紙持っている。
 一旦自宅に戻り荷物を置いて、パンとアンケート用紙持って近所のおばあちゃんちに行くんだな、と勝手に想像する。
 交差点を通るとき運転するこちらに気づいたその子は、「あっ」て顔で、パンを持っている手を挙げた。

 スタッフも全員一つずつ好きなパンを受け取り、何かみんなほんわかした気持ちになった。

仲間と過ごす時間

2016-12-06 09:28:44 | 野田市オープンサタデークラブ
野田市オープンサタデークラブ、1年生を迎えて2回目。

やりたい!という子は皆受け入れたいのだけど、体育館のスペース的に無理があるので、今年の1年生募集は川間小の子と現在兄姉が川間小サタデークラブに在籍している子と条件をつけた。

えー、なんでだめなんですか?との問い合わせもあったけど、安全確保のためやむを得ません。
昨年は特に条件つけなかったためか1年生の応募が33名だった。
体育館ごった返しだけじゃなく、送迎の車で16号まで渋滞ができるという問題も発生した。

今年はいかに。
6名。
いくら来ても大丈夫という指導者もいるけど、それはないでしょ。

さて12/3のサタデークラブ。
指導者の急な欠席もあり、3人しか確保できないままスタート。

こういう時は子ども達に率直に事情を言うに限る。
「今日はコーチは1年生を見るから。大きい子は小さい子の面倒を見るように!」
「集合といったらすぐに集まるように!」
「人の話は黙って聞くように!」
とにかく、すべてビックリマーク付きで言い切り、とりあえずグルーブ分けをする。

実はこれが一番難儀。誰と組みたい、あの人はいやだ、などといろいろな思惑が働き、ドヨーンとした空気が漂う瞬間。好きな子同志で固まり、絶対他の子は受け入れないという調子で「このままやらせてくれ」という強いアピールする子達。グループに入りきれず「私どうしたらいいの」というピーンチな視線を注ぐ子達。

参加者66名。コーチ3名。
1.2年生、3.4年生、5年生以上と、とりあえずコートに割り当てた。
コーチ2人は既に1.2年生グループに付いている。

3.4年生が26人、陣地はコート1.5面分。
26人を6グルーブに分け、チーム戦をしようと思った。
まずはグループ分けか。
当然いつものことながらすんなりはいかないぞ、と思いきや以外にもスッキリ収まり、それぞれのスペースを割り当てるところまでできた。
そこから先は、自分たちで対戦相手とルール決めてやってもらうことした。
こちらでルール決めようにも、まずこの子達落ち着いて話聞かないし。説明しているそばから何人かは打ち始めるし。だったら自分たちで相談して決めた方がうまくいく。
15分ごとに対戦相手を変えながらやるようにとだけ決めて、自分も1年生の様子を見に、そのコートを離れた。

しばらくすると、
「あの子がズルします。決めたルール守りません。」
女子が男子を訴えてきた。どうやらイン、アウトのライン取りでもめたらしい。
自分たちに都合良くラインを変えた男子を叱ってほしいというのだ。
「そういうときは、その子に いい子だね って言ってあげな」
とアドバイスすると、「わかった」と言ってコートに戻ったまま次の訴えには来なかったから、なんとかなったらしい。
すると次は「くちびるが切れて血が出ました。」
乾燥してくちびるが切れている。
「じゃ、バンドエイド張ってあげる」というと、「けっこうです」笑いながら逃げて行った。

「あの子達かたまっていて、やろうとしません」
5年生以上グループ。責任を感じた子が、コートに入らない子をどうにかしてくれと言いに来る。
「あの子達はあれで結構楽しんでいるから、自分も楽しめばいいよ」
と言うと「よかった」という安堵の表情をしていた。

中学生になった子が、「今日部活ないから遊びに来ました」
助っ人一人登場!と思いきや、「ラリーできなくなりました」と自分の問題で相談に来る。
そうだよね、小さい子の世話じゃなくて、自分が打ちたいんだよね。

怒濤の2時間が終わり、全員が校門を無事出るのを確認し終了となった。

こちらの気持ちを察したのか、「たいへんだけど、がんばろう」とか「ドタキャンしてごめんなさい」などと指導者仲間が声をかけてくれる。
もうこうなると、子ども達も仲間だね。

遊び場としてのオープンサタデークラブ

2016-06-18 19:41:09 | 野田市オープンサタデークラブ


サタクラがある週の始まりに登録スタッフに出席を伺う。
と、今週は皆さん都合が悪くスタッフが集まらない。
出席できるのは自分の他はあと一人。60人ほどの小学生相手に二人でやる?どうする。
あちこち声かけて人集める?
それとも、教育委員会に連絡して中止にする?

最初に子ども達に話そう。今日はスタッフが足りないからいつものような練習はできない。みんなで協力して安全に練習できるように、としっかり話をしよう思う。何年も通っている子がいるから、最初にきちんと話せば何とかなるような気がする。


いつもより早く会場に行くと、すでにもう一人のスタッフが来てネットを張っていてくれた。子ども達の出足は早い。久しぶりの子もやってきた。中学生もやってきた。いつも通り、いやそれ以上の出席数になりそう。
仕事を工面してもう一人のスタッフが駆けつけてくれ、大人は3人になった。

ぞうきんがけを終え,始まりの挨拶の前に座ってもらった。
「今日はいつもと違うよ」と切り出すと、「コーチが少なーい」と子ども達から声が上がる。
これから何を話すのか子ども達は感づいているみたい。
「その通り。コーチが少ないからいつも通りの練習できないよ。どうしたらいい?」
と子ども達に聞く。
「大きい子と小さい子がペアになればいいと思います」と高学年から優等生の発言があがる。
この子は大人が期待する答えをなぞった感あり。
それを聞いて「えー、やだー」とは口に出さねど、目の前の子は嫌だという表情をした。
そうだよね。羽打ちたくて来たんだもんね。小さい子の面倒見るために来たんじゃないよね。
どうしようか?ともう一度みんなに聞くと、「じぶんたちでやる!」と低学年が断言した。
そうか、じゃ自分たちだけで練習してみようと練習開始。


あえてどのグループにも入らず様子を見ていると、打つ順番が決まらず練習始まらないグループ。何やるか決まらないグループ。「どうした?」と声をかけると、「だいじょうぶ、だいじょーぶ」とちびっ子が声を張り上げる。

そうやって2時間の練習が終わった。
たまにはこういう日があってもいいのかもしれない。

帰り際に、「コーチって教育委員会の人なの?土曜授業なくして下さい」と二人組がにじり寄ってきた。土曜授業あると遊ぶ日が少なくなってしまう、というのだ。

この子達にとってサタデークラブは「遊び場」か?

ぞうきんがけと挨拶

2015-10-07 13:41:59 | 野田市オープンサタデークラブ
10/3のオープンサタデークラブ

8:50頃、ぞうきん持った子供たちが近づいて来た。
そうだ、ぞうきんがけの時間だ。
コーチたちと今日の練習打ち合わせしていたから、ぞうきんがけの時間に気づかなかった。
10分前に始めれば、9時に整列できる。

川間小の体育館は隙間だらけだから、いつ来ても床は砂埃で真っ白だった。これじゃ練習できない。まずは床をきれいにして始めよう!ということで、開始前のぞうきんがけはここ数年の慣習となっている。今は耐震工事が終わり、砂埃が入らなくなったからか床が真っ白になっていることはなくなったけど、サタデークラブの一連の流れとしてぞうきんがけは続いている。

ぞうきんがけを始めた頃、子供たちの何人かはサボった。ぞうきん忘れたという理由が多く、いつも同じ子がやらないでいた。物陰に隠れてその時間をやり過ごしたり、何となく立ち動いてやっているふりしたり。やらないよりやった方がいいけど、あえて見て見ぬふりしてきた。
それでも継続していると徐々にぞうきんがけスルー組は減ってきた。先日はぞうきん忘れたから代わりにほうきを持って、ぞうきんスタンバイでしゃがみこむ同級生の前を掃き清めていル子がいた。これにもあえて言及しない。「それじゃカーリングみたいじゃん」と軽くジョブするのみ。

床がきれいになり、9時に整列した。
そこに、一人の男子が入ってきた。
「あー、あの人ぞうきんがけしていない!じゃ、あいさつ係だ!」
整列している子が遅れて来た子を指さしてなじる。
あいさつとは、始まりや終わりの号令係のこと。前に出て「きをつけ、れい」と言うだけなんだけど、これを子供たちはやりたがらない。正確には大きい子はやりたがらない。低学年生は最初は何人かは進んで前に出てくるけど、それも半年、1年と経つと大きい子たちの空気を読んで、前に出てこなくなる。かくしてあいさつ係は子供たちにとって「引ける」ものになっていく。

さて、そんなわけで、この日の子供たちの主張は、遅刻(この場合時間ぴったりに登場)したためぞうきんがけをしなかった子に対して、罰としてあいさつ係をやらせろ!ということだった。

「あの人あいさつ係だ!」とこちらに向かって連呼する子供の顔を見て、さてどうしようかなと考えてしまった。
ぞうきんがけをしないことに罰を与える。ということは「ぞうきんがけ」はやらないといけない行為ということになってしまうではないか。ぞうきんがけは強制されてやるものではないので、だからこれまでやらないでスルーしている子をあえて咎めないできた。しかし今日ここで「そうだ、そうだ」と言って子供たちの主張を飲んだら、「ぞうきんがけは嫌なこと」であると大人が認めたことになる。そもそも、罰があいさつ係というのもいけない。あいさつ係は罰になってしまう。

目を光らせて「あいさつ係やらせろ!」と主張する子の顔をみながら躊躇していると、遅刻マンがスッと横に立った。その横顔を見たら、「わたしがわるうございました」といった表情で抵抗なくあいさつ係を引き受けようとしている。

ま、いっか。挨拶マンの顔見たら、ここはこのままでいいかという気になった。

次から1年生が入ってくる。
1年生たちはこういった空気もすべて吸収していく。

この日の最後の挨拶係は自分がやった。次回1年生を迎えるために、ワンステップ成長した集団になってもらうために、50人が静かになるのをじっと待ち、気を入れて号令かけると、大きな声で全員がそろって「ありがとうございました」と挨拶できた。

「やればできるじゃん」とコーチが一言。おーい、どうして大人ってこういうとこで水を差すかな。


こどもの友達

2015-09-22 23:12:53 | 野田市オープンサタデークラブ
野田市のオープンサタデークラブにて。
スタッフが不足気味だったので高校生にお手伝いを頼んだ。
この新人高校生コーチは、なぜか子どもの受けが良い。NPOでやっているアルファクラブを手伝ってもらったときも幼児がまとわりついていた。
8:30、徐々に子ども達が集まってくる。早く来た子はコーチとマンツーマンで打ちたがるが、この日は4年生女子グループが早速新人コーチをつかまえて話し込んでいた。もう仲良くなったんだ。
いつもの体操とトレーニングを終え、さてグループ分けしてそれぞれにコーチを割り振ろうかというとき、先の4年生グループが新人高校生コーチを指名してきた。そうか、この子達さっきお話ししていたからだねと思うものの、「アボちゃんには今日初めて会ったんだよね?」と確認してしまった。すると「あかりちゃんでしょ!」とあだ名呼びをたしなめ、あかりちゃんにして欲しいと連呼する。
4年生女子の願い空しく、あぼちゃんには2、3年生グループを担当してもらった。ここでも2年生軍団があぼちゃんに張りついている。子ども達が交代でコートに入るのをあぼちゃんがサポートするが、1人の子が束ねていた髪をほどいてしまい、それをアボちゃんに三つ編みにしてもらっている。アボちゃん独占状態。2年生女子軍団は他のコーチに促されてもコートに入らず、アボちゃんご帰還を待ち続けるのでした。

子どもの心をつかむどんな秘訣があるのだろうか。
話術か?
それとも、感性が子どもに近いのか。
今度近くで耳をそばだてていよう。
などと思いながら全体練習を眺めていると、
「次何やるの?」と奥のコートから出張質問に来たり、
「あっちのコートに移っていい?」などと要求が飛んでくる。

いつもあーしろ、こーしろって指示出しているから、子ども達は究極の直談判するならあいつだって大人を使い分けてピンポイントでこちらに向かってくるわけで、今更子どもに寄り添って子どもにまとわりつかれるような立ち位置じゃないし、それやったら集団のバランス崩れるねなどとしみじみ。
とその時、「一緒に打とう」って男の子が誘ってきた。
ホイ来たって感じ。


サタデークラブのあれこれ

2014-06-07 23:12:07 | 野田市オープンサタデークラブ
 関東地方大雨洪水警報でているけどサタデークラブがある。大丈夫かな?やるのかな?中止連絡入らないな?などと不安な夜を過ごして迎えた朝。起きてみたら雨は弱くなっていた。
 出かける用意をしていると電話が入った。「誰もいないんですけど、今日は中止ですか?」一番乗りのコーチから。8時半で誰もいないってことは、今日は雨で子どもたちの集まり悪いかな。
 シャトルを車に積み、出席簿忘れたことに気づき戻り、ハンドマイク忘れたことに気づいてまた戻り、飲み物持っていないとまたまた戻り、などとあたふたして到着すると、子どもたちいつも通りにいる。いや、いつもより多い感じがする。
 最初の雑巾がけ。雑巾もって並ぶようにと言うと、ワラワラと子どもたちがスタンバイする。50人が横一列にヨーイドンの姿勢になる。この体育館で子どもたちの雑巾がけやってきて18年経つけど、初めて片道で全体かけ終わった。
 すっかりきれいになった床で練習するのは気持ちいい。

 子どもたちが飽きないようにと毎回少しずつ新メニューを入れるけど、子どもたちは意外と同じことの繰り返しを喜ぶ。前回は初めての練習で様子が分からなかったけど、今日はうまくやるぞって思いながら通って来るのだろうね。小さい子はそんな思いを口に出すからわかる。練習準備していると「今日あれやるんでしょ」などと直談判してきたり、途中で「あの練習やらないの?」などと自己主張してくるのだから。新しい練習を次々入れる時は指導者の一人芝居になりがちだから気をつけないといけないのです。案外、子どもたちは同じことを繰り返したがるのです。

 などと押したり引いたりしているその時、小集団が微妙な空気を漂わせていた。うーんと思い分け入って入ろうと思うが少し様子を見ていると、自然発生的にその淀みを撹拌する子が出現。うんよしよし、と一部始終を見て見ぬふり、気づかぬふり。
 あえて手も口も出さず。

子どもと遊ぶ

2013-10-05 18:58:01 | 野田市オープンサタデークラブ
「あー、今日は疲れた」とあちこちで声があがる。
 今日のサタクラ、こども達がはじけっぱなし。
 集合する。
 前期最後だから成果チェック的なイベント入れようといろいろ策を練ってきたけど、集合からしてぐちゃぐちゃ。何か一言話すと、すかさず上手から突っ込みが入る。適当にかわすと、たたみかけるように下手から突っ込みが来る。さらにその突っ込みに別の突っ込みが入る。多分最初にこんなやりとりを笑ったのがいけなかったでしょう。こども達に自由スイッチが入ってしまい、今日はあちこちでコーチの手を煩わせてる。
 大きい声張り上げるから皆「喉いたくなった」とまで言ってる。
 でもなんだかみんな少し楽しそう。

 最初、こども達が突っ込んできた時に「こういうのゆるさまじ!」っていうオーラがこちらにないどころか、「こいつ、おもしれえ」って思っちゃったんだから、そんな気持ちがこども達に伝わったのでしょうね。だから子どもがはじけても致し方なしですね。
 実はしょっぱなでコントみたいな子どもとのやりとりをしながら、以前野田ジュニアにいた子を思いだしていたのです。
 当時のその子は、あーいえば、こーいう。こうでれば、こう来る。やんちゃ坊主だったのです。そのやんちゃ君は中学生になったらきちんと挨拶するようになったし,今や立派な社会人になろうとしている。最近あー言うやんちゃ坊主減ってきたなと思いながらそんな彼の成長物語と重ね,今目の前の「おちゃらけ君」で遊んでやろうという気になったのでした。

 


2時間が長く感じられた日

2013-07-06 15:43:51 | 野田市オープンサタデークラブ
 昨晩は暑くて寝苦しくて寝入りばなと朝方冷房をつけた。
 そんな状態で迎えた朝。暑い。気持ちいい風は吹くけど、暑い。
 こんな日のサタデークラブ、欠席多いんじゃないのと思いながら体育館で準備していると、来る、来る、どんどんやって来る子どもたち。なのに今日はコーチ少ない。
 全員で一列になって雑巾がけを終え、整列するのを待ちながらも考えていた。こういう日は何やろう。この人数、暑さ、コーチの数。熱中症を出さずに、適度に楽しく、さりとて夏休み前の最後の練習だからそれなりの課題を含んだこと。
 整列してあいさつを終えた。そこで子どもたちに質問した。
 「今日、何やりたい?」
 次の練習は夏休み明けになるから、こういう時は1学期のまとめとして子どもたちの希望を確認するやり方も悪くない。
 すると、試合、打ちあい、鬼ごっこ、ドッジボール、サッカー、何回続くかっていうやつ、そして水浴びと次々意見が出る。

 ということでまずはアップを兼ねて、3グループに分けてシャトルキャップでサッカーをした。投げる、打つ、走る,蹴るの基本動作のうち、バドミントンには「蹴る」動作がほとんどない。フットワークで床を蹴ったり,足を蹴り上げることはするが、モノを蹴る動きはない。欠けている動作をこうやって遊びに中に入れるのはいいね。片足でバランスとって蹴ることができない子が増えているというしね。
 バドミントコート1面に15人が入る。一つのキャップに大勢群がる。2年生から6年生が混在している。顔面蹴られそうな子が出そうなので、早々に終了にしたが、案の定足を踏まれて痛いという子が1名。続いていつもの鬼ごっこに入る。鬼ごっこやりながら次何やるか考えている時に限って、すぐ皆つかまってしまう。
 では次、打ち合いに入ろうと告げる、「ドッチボールやっていないじゃないか!」と子ども数人が詰め寄る。この状況でドッチボールはケガ人が出る。顔面キャッチしてメガネ壊れたとか、突き指したなどとなりかねないからそんな子ども達の意見は意見として聞くが,「さっきやったのが,ドッジサッカーだよ」言いながらスルーしようと思うと、「じゃ、キャップ投げてもよかったのか?!」と先方も引かない。水浴びは?!のご意見もさりげにスルー。
 
 暑くても,混んでいても,ケガ人や病人をだしてはいけないのです。
 更には全く羽が当たらない子と,全国大会に出場するレベルの子が混在していてもそれなりに楽しく、しかも課題を追求させる内容でないといけないのです。
 ドンドン打ち合いたい子がレベル差がありながらも飽きずに、大人がつかなくても練習できるのは「正座バドミントン」。これは野田ジュニアやっていた時に,同じような局面で思いついた練習法。ルール説明する間もなく,すぐに子どもたちは盛り上がったので、とりあえずこの1面はこれでよし。
 他のコートの流れを確認すると、気分が悪いと訴える子が1名。顔にラケットがあたり泣いている子が1名。飲み物がなくなった子が1名。言い争いしているグループもある。なんだか今日はいろいろありですね。ケンカ仲裁したり,顔冷やしたり,家に電話したりしているうちに終了。
 
 こんな日もあるかなって感じ。



トライ&チェック

2013-06-17 09:54:01 | 野田市オープンサタデークラブ
 バネもバドミントンも4月から新1年生を迎えている。
 どちらもゆっくり歩を進めている。最初はお互いぎこちなかった。初対面の子と差しで向かいあう。子どもは,これから何が始まるのかと身構えている。
 この子のことどう呼ぶ?から始まった。いきなりあだな呼びできず、普通に名前呼びしながら少しくすぐったい。そんなスタートを切った。
 慣れない学校生活で疲れているのではないか。いやいややっているのではないか。無理させているのではないか。そんなこちらの気遣いがルーズ感を生んでいないだろうか。まさに手探り状態。
 こうすればこう出る、こうやればこう来ると子どもの反応見ながら進めると,子ども側もこちらの顔見ながら返して来る。そんなやりとりを2ヶ月続けたら直球勝負できるようになってきた。
 おもしろいものでバネとバドは別の子なのに同じような進み方をしている。同じペースで進歩している。教室や体育館内のルールが定着してきて、指導に流れが生まれてきて、なによりどちらもその時間が楽しいものになっている。

 「先生、最初どうなるかと思ったでしょ?」とお母さん。
 本当にその通り。

 小1指導の流れが定着してきたから同じことをサタクラの子たちでやってみようと思った。集団の中で試してみると改善点や次のステップが見いだしやすいと考えると同時に、じっくり個の反応を見ながら着々と進めている練習はサタクラという集団でも有効であることを確認したかったから。しかし1面4人の空間でやる内容を1面15人の混雑でやるのは無理がある。だから同じメニューをアレンジした混雑バージョンのトライでもあった。しかし先日のサタクラは視察の方が見えていたので新しいことを入れるのはやめいつも通りのメニューを通した。トライは次回ということで。


 

説明するということ

2013-06-01 16:14:06 | 野田市オープンサタデークラブ
 今年度2回目のサタデークラブ。
 前回は近隣小学校の運動会と重なったけど,今日は出席多いぞ、と思う。
 案の定ほぼ全員出席。初めて参加する人もチラホラいる。
 
 床はホコリで真っ白。まずコーチ陣でモップをかけていると、早めに来た子や送迎の保護者がモップがけに加わる。そのうち子どもたちが集まってきたので,全員で雑巾がけする。ようやく走り回っても気にならない床になった。

 体操を終え,遊びながらトレーニングしていつもの「突然鬼」に入る。初めて参加する人はこの鬼ごっこのルールを知らない。だれか説明できる人と言うと数人が手を挙げた。そのなかの一人、一番最初に手を挙げた子が説明することになった。前に出る3年生。うまく説明できるのかな。ハンドマイクで的を得た説明をしてくれた。横で小さな声で、つかまったらどうなるの?と添えると、「つかまった人は円の中に入ります。」そして「全員が円に入ったらおわりで、また次のお題が出て,繰り返します。」説明上手。回りから拍手がパチパチと起こる。
 たいしたもんだなと思う。ゲームのルールを、突然の指名にも関わらず,手短に皆がわかるように説明する。これは大人だって難しい。

 さて説明というフレーズがでたので,これに関して。

 小さい子にスポーツを教えるのに,理論的に,要するに言葉による説明で教えると子どもの動きは固くなる。見よう見まねで動きを覚えてもらう方がいい。回りのプレイヤーの動きを目で覚えていけば良い。だからサタクラでは説明は極力少なくした。握りチェックの仕方とすぶりのポイント3点だけを説明。説明は詳しすぎても、ポイントが多すぎてもいけないから、手短に3つだけ。しかしこれでできるようになるとは思わない。簡単な説明で理解して動きに結びつく人など居るわけがない。説明の後それぞれグループに別れて練習するので、その際それぞれのコーチが指導ポイントを押さえ共通する説明用語を使うための説明であって、あとはコーチが子どもとのコミュニケーションで臨機応変に紡いでもらいたい。
 1時間グループ別レッスンとなった。練習を終え子どもたちを見送るコーチの表情に達成感があったから、まずまずの練習日和でした。

 



最後は円で

2013-02-18 06:57:22 | 野田市オープンサタデークラブ
 今年度最後のサタデークラブ。2月中旬で最後なんて早すぎ。
 最後であることを意識してなのか、子どもたち来るわ、来るわ。ほぼ欠席なし。いつもいる子はほとんどいる。
 ヨシ、ヨシと思う。
 今年度最後のそれなりの儀式を入れようともくろんでいたから、いつも見る顔が揃ってよかった。

 儀式の最初は集合、あいさつから始まった。
 あらためてコーチの紹介。ここにいるコーチは、この体育館で小学生の時から練習してそのまま中学、高校ってバドミントン続けたのだと説明。そして1年間の表彰。
 続いて、では1年間の成果チェックテストをします、と言うと「えー」って案の定の反応。テストといっても個別にチェックするのではなく、グループ分けしてグループで成果を競う。今にしてはこのテスト、ちょっとレベル高かったかなと思う。狙った箱に打ち返すんだけど、箱の位置をコート前、中央,奥と3数段階に設定。前は近すぎて入らない。奥は遠すぎる。なかなか入らないんだけ、コーチの球出しに注文つける子もいてそれなりに盛り上がる。
 そしてレベルも学年も混在で遊べるゲームとして、トリプルス川間バージョン。打てる子も打てない子も一緒に遊べて、一人一人に出番がまんべんなく回って来て、待ち時間を少なくすることができる。人数が多い時全体で遊ぶにはもってこい。しかし、少し打てるようになってきた子にとってはガンガン打ち合えないから物足りなく、「つまんなーい」とつぶやく。そうだよね、ようやく打てるようになって来た子は、とにかく打ち合いたいんだよね。
 残り30分はコーチとのフリー打ち合いに変える。10月から始めた1年生が20回越えて打ち続けられるようになっていた。ミスしない。あまり長いと後ろの子に順番回らないから、少し打ちにくい場所に返す。そうやっていろんな子と打っていると、「中学生まで続けるよ」と1年生の子が駆け寄って来た。ちゃんと最初の話し聞いていたんだ。

 さて残り10分。もっと打ち合いたい子の名残惜しさを感じるけど、全員で清掃を入れる。
 そして最後の儀式。
 あいさつは円になる。コーチと子どもたちが対面するのではなく、アイスホッケー女子チームがやるように、全員の顔を見ながらあいさつできるように一つの円を作った。すると皆は自然と手をつなぎ始めた。男子と手つなぐと嫌だとか騒ぐ子もなく、50人を超える大きな円ができた。
 手をつないだまませーのであいさつして終了。こうやって一礼するとどこからともなく拍手がおこる。
 
 次この子たちに会うのは4月ですか。

 
 
 

10年続いたサタクラ

2012-02-18 20:50:43 | 野田市オープンサタデークラブ
 年間15回程度のサタクラ、今年度終盤。今日は送迎のお父さんがそのまま練習に加わり、なかなかいい感じ。
 4月以降も続けたい子は申し込み忘れないようにと言うと、「このまま高校生になって、下手なコーチとして来てもいい?」だって。4年生の子は、「中学卒業するまで続けるよ!」って言ってきた。こういう言葉を聞くと指導者冥利に尽きるって言うやつなんだけど、もうひとつ別の意味で感心したことがある。小学生が,自分が中学生や高校生になったときのことを具体的にイメージして話してきたこと。
 サタクラに中学生が参加していたり、高校生のお手伝いコーチが来ているせいかな。
 このままずっと市の青少年育成施策として続いてほしいですね。

 最後全員でモップをかけていると、「ぞうきんがけしようよ」と2年生の子が言ってきた。家で絞っておいた10枚ほどの雑巾をバラバラッと配ると、奪い合うようにみんなでかけ始めた。白い床にラインが入る。白く残るラインを捜して、かけ直す子もいる。最後に一列になって競争した。だから,股関節痛いのかも。