バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

植物育て、人育て。

2019-09-24 09:35:05 | バネ
 先日実家の片付けをしていて、長いこと探していた小学校の卒業文集をようやく発見した。
 文集委員を務め、表紙絵図案を作成した思い入れのある厚さ3センチにもなる文集。捨てるはずはないからどこかにあるはず。なんと見つけたのは、兄や父の絵を保管している倉庫の棚。古いキャンパスの前に何冊かの本と一緒になって積まれていた。
 すぐさま自分の箇所は読み返し、稚拙な文書に赤面しつつも、小学生の頃の景色が鮮明に蘇ってきた。
 入学するから卒業するまでの6年間、学年30人1学級だった。
 この文集作りを始めたのは6年生の秋頃だと記憶する。構成、原稿依頼、とりまとめ、そして最後に表紙の作成。
 思い出作文、自己紹介コーナー、友達紹介コーナー、自由イラスト、先生方や保護者からの寄稿文。3センチほどの厚さがある。
 そこでは30人それぞれが主人公だった。

 順々にページをめくり、最後に4年生から6年生まで担任だった小林先生の言葉を読んだ。

 小林先生の文章を読んだのはこれで3回目と記憶する。
 1回目は文集配布直後。2回目はその数年後。2回目に読み返した時、心が縮む思いをしたことを思い出した。

 小林先生は卒業式の日に記念品として植物の苗を全員に手渡した。その時「大切に育ててほしい」と説明があったことだろう。その言葉を自分はしっかり受け止めていなかったのか、その下りは記憶にない。
 2回目の読み直し時、文集を通してその苗に込めた先生の思いを知った。すでに自分は苗を枯らしてしまっていたので、罪悪感と後悔で気持ちがしぼんだのだった。
 そしてこの度3回目。教師が記念品に込めた思いとそれを受け止めなかった自分を再度思い返し、今は客観的に冷めた気持ちで事実を受け止める自分がいることを確認し、時の流れをかみしめている。

 教育ってこういうものだなと思う。
 教師は伝えたいことを伝える。
 しかし伝わったかどうかは知るよしもない。
 もし伝わらなかったとしても、それを恨んではいけない。
 ただ黙々と、伝えることを諦めないことのみ。

 

二人三脚?で作品整理

2019-09-20 15:40:18 | 
どうにもこうにも、作業がはかどらない。
この際徹底的に精査し、記録し、整然と並べよう! と思うものの、いっこうに進まない。

一つ作業して、ため息。
また一つ進んで、休憩。

何を遅々と進めているかというと、池田輝作品の記録。
池田輝が一生をかけた仕事の全貌をまず自分が把握し、できれば皆さんが閲覧しやすいようにデータ化し、さらには「実物はこれです!」とさっと出せるようにしたい。と思っている。

一つ一つ写真を撮り、パソコンに入力しながら、記録を残すにはもっと良い方法があるかもしれないという迷いがあるからサクサク進まないのかも?

もっと良い方法が見つかったら、その時一括変換すればいいじゃん、とは思うけど…。

こんなことなら、もっと長生きして、自分でしっかり記録残してよ、と言いたくなる。

本人が横にいて、解説入れてもらいながらこうしてパソコンに整理しているなら、それはどんなに楽しい作業だろう。

奥から古い絵を出し、並べる。
すると、父はいつもやっていたように目を細めて指をかざし構図や色を確認しながらきっとこう言うだろう。「いい絵だなー」と。

はい、次。とせかしたくなるのに、そうしていつまでも1枚の絵を眺めている父の横で、せかすのを諦めコーヒーを煎れに行く自分がいる。
1枚の絵の記録をとり、コーヒーブレイク。
結局隣に本人がいても今みたいに作業は進まないのだろう。

と、背中がぞぞっとした。
後ろで何か言っている気がする。
お彼岸だもの。



「座」1988年 S80号


「立つ」1998年 S80号


「三人」 制作年不明 P100号


「片足上げて」 F100号


「芸人の対話」1971年 F100号


米づくりと一緒に成長するNPOアルファ

2019-09-16 22:16:58 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
今年の米づくり、終わった-。
やりませんか? いいですね、やりましょう、でスタートしたハイブリッドスターライスプロジェクト。
今年で3回目です。

青少年の体験活動なんだから当NPOの活動範疇であると解釈し「いいね、いいね」のノリで始めたものの、米づくりは少々活動内容がはみ出る部分があり、今後も米づくり活動を継続し更には未来の未だ見ぬ活動をカバーする為にこのたび定款の一部を変更しました。

NPO立ち上げは書籍やネットで調べ何度か県担当者に相談し、どうにかこうにか設立にこぎつけたけど、所詮素人仕事でした。これまでも何度か事務局の不手際を指摘され、「そうなんですか!?」「そうなんですよ。」といったやりとりを県や法務局とやり。その度、修正しながらやり過ごしてきたけど、定款変更の必要に迫られるとは! 

設立準備段階で、もっと勉強しておくべきだったなどとうじうじしたものの、こうして定款変更するということはそれだけ活動範囲が広がり、組織が成長している証ではないか!と思い直したのでした。
そうだよね、NPO立ち上げたあの時、だれが私たちがこうして米づくりすると思っていた?
全く想像もしなかったことでしょ。だからもしかしたらこれからも、今思いもしないような活動に手を広げているかもしれないでしょ、と書類作成がんばりました。


田植えを終え、今年はまずまずきれいに植わったと喜んでいた時、今後も米づくり続ける予定ならば定款変更すべしと指摘を受けました。
申請書類整い、県に提出し認可が下りた頃、田んぼに案山子が立ちました。
法務局に登記手続き完了し、県に完了届けを提出した頃、稲刈りしました。










畑やりませんか? なんて申し出には、今のところ聞こえないふりをしております。

まだ構想段階なので公言できませんが、新しいアクションのイメージはあります。
NPOとして何をやるかは定款で定めた活動範囲のことですが、
「それをやると考え、企画している時にワクワクするかどうか」これが決め手なんです。

高校生や子ども達が楽しむだろうと思えば、自分が楽しい。
大人もおもしろかったーと言うなら、自分が満足。
これは社会で必要とされていると自負できるなら、楽しい。

もちろん事務局として作業負担と予算の兼ね合いもあるけど、基本全ては「ワクワク感」。

さあ、どなたか、新しいチャレンジ企画持ち込んできませんか?
その時は一緒にやりましょうね。

あおりあおられ、こしこされ。

2019-09-06 16:57:00 | 風 白(バンブラン)
 
 実家に用事があり、毎週末車で帰省した
 高速走行中、今まで以上に後ろの車に気を配るんです、何かとA型人間は。
 
 できるだけずーっと走行車線走っていられればいいけど、なんでこのスピードなの?って車に前走られると、やむなく追い越し車線に入る。すると後方から追い上げてくる車がミラーに映る。もしかしたらあれは「あおり」か? と思うから超ゆっくりな1台抜いてすぐに走行車線に戻る。しばらくするとまたゆっくりが登場。それも今度は数台前から数珠つなぎになって走っている。仕方ないからまた追い越し車線入り、一気に加速して数台前まで行こうとしたら、前の車があわてて走行車線に車線変更した。もしかして、私が「あおり」と思われた?
なんてことを延々と続けるから、ここらで一息入れるかと高坂SAに立ち寄った。

 ここはドッグランがあるから犬連れが多い。
 そこで一遊びさせてグルリと散歩なんかすると1時間ほど費やしてしまうから休憩とらずに一気に長野まで行っちゃいたいところですが。とはいえ、後部座席のケージでじっとしているブランが気の毒だから結局いつも長野からの行き帰りは高坂SAに寄ることにしている。
 ドッグランに近い駐車場奥に車を停めると。もうこの時点でブランは騒ぎ始めた。ケージの中で早く、早くって足踏みしてる。

 ドッグランではいつも通り匂いかいだりかがれたり、自分から売ることはないけど、売られた喧嘩は律儀に買い、そうやって一通り遊んでから、さて自分もトイレに行こうかな。その間ブランどうしよう。犬連れの人はほとんど同行者がいるんですよ。一人で犬連れている人に会ったことないですよ、今のところ。だから自分がトイレに行く間犬どうするかという問題は皆さんあまりないようなんですよ。
 バンの時は大変だった。ほんの少し姿が見えなくなるだけで狂ったように鳴かれたから、駐車場脇に繋いでトイレ行った時の騒ぎったらなかった。でもブランは基本飼い主のこと後追いしない。よく言えば聞き分けのあるいい子なんだけど、常に我が道を行くっていうか飼い主に対する執着心がないっていうのが正解かもしれない。
 そんな子だから車に置いたままでも大丈夫なんだけど、この暑さで車内置きっ放しは大丈夫か? だったら木陰に繋いで置こうか? でもそんなことして万が一リード取れちゃったり、まずないと思うけど誰かにヒョイッってだっこされて連れて行かれたりしないか? など懸念材料もあることだしと車に置いてダッシュでトイレ済ませた。
 しかしトイレ出る頃には次のこと考えてしまうのです。
 そうだ下り車線側SAのタリーズでアイスコーヒー買おうかな、いやいや時間かかりそうだから売店のアイスにしておこうかな等ツラツラ考えながら、結局アイス買い、垂れないように気をつけながら車戻り、一気にアイス食べすぐさま出発。
 
 その時、ふと思った。
 あれ、ブランどうした? 
 乗せた?
 サービスエリアの木陰に繋いだっけ?
 いや、トイレ行く前に乗せたような記憶ある。が、確信はない。

 車内で「ブランー」と大声で呼ぶけど返答なし。
 後部座席足下に置いたケージをコツコツ叩く(運転しながら、前見ながら)が返答なし。
 顔は前でハンドル固定しながら、左手をグイッと後ろに伸ばしケージ揺すってみるが、返答なし。

 乗せたはず。でも確信ない。
 こんなことやりながら走ったら、気づいたら隣の車線をビュンビュン抜かれている。いかん、相当スピードダウンしている。前を同じスピードで走る初心者マークの車と二台揃って、非常識なノロノロ運転になっていた。

 結局次のSA,嵐山で駐車場に入り後部座席のケージ開け一応確認。
 ひっくりかえになって寝ていたブランは、「なんすか?」って言った、と思う。

 さっき前を走っていた初心者マークの車から、若いお兄ちゃんが降りてきて、「うーん」って背伸びしていた。
 お互い高速運転、気をつけよう。