バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

甥っ子の結婚式

2016-05-31 10:18:26 | 感動
甥っ子の結婚式があった。
会場はホテルグランドヒル市ヶ谷。

身内の、特に甥姪の式に参列するってこういうことかってしみじみと感じ入った。
身内だからこその感慨ひとしおだったけど,それ以外にもいろいろ思うことの多い結婚式、披露宴だった。
あるものがない。ないものがある。

親族の方は前に詰めて下さいと案内された教会の席。先日長崎で隠れキリシタンゆかりの教会を訪ね,遠藤周作の「女の一生」を読んだということもあり、これまでよりは教会についてちょっと知っていること増えてるぞ!感をもって入場。
さて椅子に座る。
先日の結婚式では椅子の上に小さな座布団が点々と置いてあった。これに座るのか。おしりはみ出るじゃん。バランスとって座っていると,途中賛美歌を斉唱する場面で皆さんが手にした「歌詞カード」は、そのおしりの下の座布団だった!(これやっちゃったのは知っている範囲でもう一人いましたよ、念のため)
そんな苦い失敗から着席時は椅子に何かおいていないかと気をつけるが、何もない。
うーん、このまま「ミナサン、デハ○○ヲウタイマショウ」って言われたらどうすんだ。口パクでやり過ごして、アーメンの部分だけ声揃える?
すごく愛想のいい,感じのいい、イケメン神父さんの話を聞きながら,歌う時のこと考えていると・・・。さっき司会を務めていたお姉さん、新婦のベールを直したお姉さんやドアを開け閉めしたお兄さん達が、本物のオペラ歌手?だったのでした。参列者が歌うのではなく,目の前の四重唱。ずっしりお腹に響く歌声にすっかり腰砕け。

披露宴会場へ移動すると。
名入りの箸箱に名入り箸が入っていて。
これでいただく創作会席料理の数々。料理長からイラストを使いながらのお料理説明漫談(?)があり、一層目の前のお料理が輝きを増していくのでした。「全て召し上がっていただくと1キロになります」と。
これでもか、これでもかと続くおもてなし料理の数々。







まず目で楽しんで,箸を伸ばし、つい写真を撮り忘れ、メニューで食材を確認しながら,これまで味わったことのないような気配りと繊細な味付けに舌鼓を打っていると。
あれ、そういえば、余興ないね。お友達のスピーチとかいつやるの?隣の席の若者、ちっともそわそわしていないし。

そんななか飛び入りで,新郎のおじいちゃん(この場合夫の父)が「高砂」を斉唱し、よかったなーって思っていると、続いて新婦のお姉さんがフラダンスを披露し、思わず会場が涙するシーンとなりました。

お決まりの余興はなく、二人の紹介や友人からのお祝いメッセージがDVDで流れ、手も口も休めることなく次々続くお料理を楽しんでいると、最後にテーブルに置かれたケーキに添えられたマカロンには、参列者の名前のイニシャルが書かれているというさりげない「気」に包まれるのでした。
ご両親へのお礼の言葉は手紙では語り尽くせないと言うことで、これまたDVDで思い出の写真が流れ、そしてお開きに。

最後に参列者に配られたのは、二人で行った旅の思い出が詰まった小豆島のドリップバッグコーヒー。

今朝このコーヒーを味わいながら、いい披露宴だったなーといろいろ思い出してしまうのです。


気休めサプリの効果

2016-05-28 09:39:20 | 川上犬
「バンちゃん元気ですか?」
なんて方々から聞かれるので,しばらく様子見たうえで、もう元気になったと確信できたので先日ブログに「蘇ったバン」をアップしたのに。

アップした数日後、「ヒエーン」と変な鳴き声をたてた。
後ろ右足が固まっている。立とうとしたがまく立てず、しかも少々痛みもあるらしい。
以前にもこんなことあった。
かれこれ数年前。昼寝して起き上がろうとした瞬間「キャー」と叫ぶ。何事かと駆けつけると後ろ足を痛そうにしていた。獣医さんに相談すると、「それは加齢で節々が痛むようになったのでしょう。痛いことに驚いて鳴いたのでしょう。」
「気休めだけどこのサプリ飲ませてみて下さい。」
と渡されたのは,関節痛に効くという錠剤10日間お試し分。多分こういった類いにものをバンが口にするわけないなと思いながら受け取った。そのサプリのリーフレットには、高齢になる前に予防的に飲ませると良い云々が書かれているから、痛くなってから飲むんじゃもう遅いじゃんという思いが満載。7歳くらいから予防的に始めるべきだったらしいということがわかり、ちょっとがっくり。
案の定バンはサプリには見向きもせず,口に無理に押し込むとペッと吐き出すし、お医者さんが帰り際にも「気休めだけどね」と追加していたから無理に飲ませることもなくそのまま様子を見ていたらいつの間にかバンは痛がらなくなった。
どうやらお医者さんのアドバイス通り、バンは痛いことに慣れて、こういうものだと受け入れたと見える。その後時々起き上がった直後に後ろ右足が麻痺したかのように動かず、「ヒャーヒャー」騒ぐことはあったけど、しばらくすると普通に歩き出すから、「あれはきっと足がしびれたんだ」と判断していた。

しかし今回のはこれまでの騒ぎとはちょっと違う。
後ろ右足が動かない。だけでなく元気もない。うまく立てないから座ったままで食が進まないし、水もうまく飲めない。
目も何か刺さって痛めたみたいなので、先日「元気になってびっくり」と言われたばかりのお医者さんにまた駆け込むと、
「飼い主さん、目薬させますか?」
それは大丈夫。前回でいろいろ工夫したからコツはわかってる。
後ろ足の件は、「筋肉落ちたから,冷えて血流悪くなったのでしょう。ズボンはかせると良いかも」
なるほど。そういえば数日寒かった。
さらにフィラリアの薬処方する前に念のため血液検査すると,極端に貧血進んでいることが判明した。
何か決定的な問題がありそうだけど、このまま様子見るしかないという空気が診察室に流れた。「高齢だから,いろいろ調子悪いところがでてきますね」
というわけで、またまた,とりあえずこのサプリ飲ませてみたら、「気休めだけど」。と言いながら10日分サンプルをいただいた。今回も前回と同じ、足腰に良いというサプリ。

サプリか・・・。はたまた、ズボンか。どっちも無理だろうな、と思う。

しかし今回はちょっと違った。
最近よく食べる。いつでも食べたい。じゃんじゃん食べたい。少々認知症もあるらしく、「わし、まだご飯もらってなーい」って叫び続ける。そんなバンの口元にサプリを出したら,クンクンと嗅いでパクリ、モグモグ,ゴクン。
ありえない!こういう展開。絶対進んで食べるわけないと思っていたのに,自ら口に入れ、さらにモグモグと味わって食べるなんて。
さらにあり得ないことに、その翌日から心なしか足が軽快になった。
元気にもなった。
あのサプリの効果?
お医者さんから「気休めだけどね」の言葉があったにもかかわらず、何事にも奇跡や例外はあるのだと一抹の希望の光を見つけようとしながらサプリを食べさせる日々。







蘇ったバン

2016-05-18 11:39:14 | 川上犬
2月に16歳を迎えたバンは、どんどん弱っていった。食べることができないから点滴で何とか繋ぎ、明日まで持つのだろうかと思う日々を過ごしながら1ヶ月半が過ぎ。

こんなことならもっといっぱい散歩してやれば良かった。もっと家の中で過ごさせてやれば良かった。ぐったりと寝続けるバンの姿を見て後悔の日々。

そして迎えた4月。
まさに4月1日。
なんだか今日は顔つきがいいぞ。目に力がある。
缶詰のだけどドッグフード食べるぞ。しかも吐き戻ししない。
どういうこと?昨日まで寝たきりだったのに。
食べるのだからとりあえず点滴はやめにして数日様子を見ることにした。
そうこうしているうちに日々足取りがしっかりして、鳴き声も少しずつ大きくなって。
先日までの状態からして、突然回復に向かいつつあるとはにわかに信じがたく、しばらく様子を見るうち1ヶ月が過ぎた。
いよいよ元気になったと確信できるようになったので、療養中だからとパスしていた狂犬病注射を受けがてら獣医さんにこの状況を報告しに出かけてきた。

「あれから1ヶ月何も連絡ないから、飼い主さんは毎日泣いていると思いましたよ。」
先生曰く、バンの状況からもう施す手はないながらにあの手この手をいろいろやってたので・・・。

老犬になって筋肉落ちて体重が10キロ程度になったものの、具合悪い最中は7キロにまで激減していた。この日診察台に載せると、8.5キロ。
「あ、増えてる」
と先生。
「まさか高齢のバンちゃんがこうやって蘇るなんて。こういうことがあるから、わからないものですね」と続ける。
そう、だから何もしないで諦めなくてよかったね、ということですね。

こうしてまた夜は家の中に入り込み、人間の食事みて「俺にも食わせろー」「もっとよこせー」と絶叫する日々に舞い戻り、それはそれでいやはやな毎日なのです。

具合が悪い時は鳴くどころか全く声を上げなかったのでしばらくお蔵入りしていた「バウリンガル」を久しぶりにスイッチオンすると。
「なにしてあそぶ?」
「こっちはよういできてるよ!」
「こっち見て!」
「ウキウキマンボー!」
だって、言ってろよ。

燦然と輝く17枚の犬の登録シールはバンの勲章?
こうなったら20枚目指したい。

手書きパワー

2016-05-04 19:45:44 | バネ
特定非営利活動法人、って一応法人だから、年度末の書類作りが大変。
連休中ずーっと、書類作ってる。特に前年度はモルディブの選手育成支援事業の作業量が多くて、いろいろなことが脇に寄せられて、イベントやりっぱなし、の書類放りぱなしになっていて・・・。それらを一つずつひもときながら整理し、とりまとめ、それと並行して5/14のパートナーズカップの準備して。
なんだか業務に働かされているって感じ。本当は純粋に「楽しむ」ために立ち上げた法人なのに、総会前のこの時期はどうしても働かされている感、大ですよ。

1年に一度の提出資料ばかりだから、忘れちゃうんだよね。
年度末に提出すべき資料リストに沿って準備しているんだけど、やべっ、この資料去年ちゃんと提出したかな?と去年のファイルひっくり返すと、確かに提出した痕跡はある。1年に一度のことだから提出したことさえも記憶にない。そんなんだから、書き方なんて全く覚えていない。

そこに来て、役員改選?、登記?
あー、もう実にやることいろいろある。
ネットでいろいろ調べたら、なんだかどこかで見たことがある書類に行き着いた。
書棚のNPO資料ファイル広げると、画面と同じものが紙ベースでありましたよ。NPO法人設立の時に何度も読み返し、アンダーライン引き、不明点は担当者に電話で聞き、付箋貼り、書き込んだものが。設立に奔走していた4年前に使った資料。

無数の付箋には電話でアドバイスを受けた内容等が書き込まれていたり、大切なところには赤線が引かれている。それを見ているうちに、まざまざといろいろなことを思い出してきた。4年前書類作成で疑問に思って質問し、解決に至った過程等を。
やはりアンダーラインや書き込みなど自分の手が加えられているのは記憶に残るね。その内容だけでなく、その時の電話でのやりとりや、どうやって書類を仕上げたかに付いてまで思い出すことができるんだから、自筆の書き込みパワーはすごいね。

このことを子ども達に言っているのです。
覚えたいことや、大切なことはノートは自分なりにまとめるようにって。
自分で書いたものは、あの紙のあの辺りにあるぞって記憶に残るし、自分の文字を見ると内容をすっと思い出すことができるよって。


子どもと大人の中間

2016-05-04 19:23:27 | バネ
バネの新しいクラス割りが始まり1ケ月経った。
未だに、今日は誰が何時から?とスケジュールボード確認しながら授業準備するのだけど、ちょっと重たいクラスがある。あー、今日はあの子達かと思うと気持ちが重たくなるというか。

一人が話すと皆一斉に話しだす。質問すると、答えるまで聞き続ける。勉強の質問ならいざ知らず「先生、いくつ?ねぇ、いくつなの?!」とこんな質問でいつまでも食い下がってくるから、これをテキトーに交わしたり、相手したりの時間に少々辟易していた。
よーし、今日こそはこの気持ちをまっすぐあの子達に伝えよう。このクラスは楽しくない。こちらが一生懸命やっても応えてくれないから、つまらないって伝えよう。

全員が揃った。しばらくざわついていたけど、こちらが黙っているとジワリジワリと静かになったところで切り出した。
すると、「先生、僕たちのこと嫌いなの?」と直球が返ってきた。思わずよけきれず、正面でキャッチしてしまった。「このままだと嫌いになる」と返すと、「じゃ、どうすればいいの?」
こんなやりとりをしているうちに、おかしさがこみ上げてきた。そのときニヤッと口角があがったのだろう。その後はまたいつも通りの質問攻めが始まった。

キャッチボールを続けながら、舟がゆらゆら揺れながらしているうちに、お互いのバランスがとれてきた感じがした。
こうなってくると、このクラスは楽しい。
次に鋭い質問が来たらどうやって交わしてやろうかと、「なんで、なんで」のフレーズをを待ちわびる気持ちになってきた。
なのに、このクラスの授業は連休後の1週間後ですか。1週間もあの子達に会わないのか。

と思っていたら。
「今日授業ないんですか?」
塾バック下げてやってきた。
ごめん、今日は休みと伝えると、「勉強したかったのに。」

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