バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

おばちゃん、万歳

2022-08-14 14:54:54 | ライフスタイル
近所に親切なおばちゃんがいる。
犬の散歩で知り合った人で、最近表札確認して名前覚えたので、長いこと「おばちゃん」と呼んでいた、家族内で。
このおばちゃんの親切が加速したのは、鍵盤断裂手術終え退院してしばらくの頃。
いつもの様にワンちゃん連れて門の前を通りかかったので、草むしり終えスッキリきれいになった庭を披露すると、
「奥さん、しばらく草取りできないでしょ。」
草一つ無い、おまけに花もハーブも見事にスッキリサッパリ無くなり土だけになった庭の一角や、何も植わっていないプランターを見て思うことあったらしい。
翌日からおばちゃんの庭造り通いが始まった。
まともにガーデニングできるようになるのは9月からだろうから、今夏は庭諦めていた。草むしり業者が徹底的に庭きれいにしてもこのままの状態は一月ももたないだろうなと。
おばちゃんの脳内には同様のことが浮かんでいたのだろう。
「この状態キープしなきゃね」
と更に、元気に花咲き乱れる花壇が描かれたらしい。
「うちで育てた花と野菜の苗、こちらに植えたから」
と朝起きると作業が終わっていること度々。涼しいうちにやるからと早朝やって来て、草取りや苗移植、野菜の手入れをして、知らないうちに帰っていく。





最初は庭を手入れしていただくことに遠慮とためらいはあったが、とても楽しんでやっている風なので100%頼った方が良いと思う様になった。

私はおばちゃんと同じ。
他人のこととはいえ、気になるとつい手を出したくなる。
しかし手の出し方が下手だったのだろう。親切にするって難しいと思うことも多かった。
何度か「あれっ?」ってリアクション体験してからは、この行為はあの人のためではなく自分のためにやっている、自分が納得するためにやっていると思うようにすることにした。
そうして人との距離の取り方上手な人の真似したり、できるだけ余計なお世話はしないように努めているうち、最近は人のことが気になって仕方なくやってあげたくて仕方ない気持ちを必死に抑えるのではなく、
いつの間にかやってあげたいと思っている自分がいないことに気づいた。
困っているかも?と察知できても、「余計なお世話はやめておこう」とスルーしている。私は今忙しい等と理由を付けたり、世間の目を気にしたりして。

庭でおしゃべりするうち、おばちゃんも親切のしっぺ返しを経験しているということがわかった。
でも笑顔で溌剌と立ち話続けるおばちゃん見ていると、日本は「おばちゃん」で回っているなとつくづく思った。
おばちゃんのことを90歳になる母に話すと、「そういえば隣のうちの庭にも近所のおばあちゃんが花植えにやって来て、せっせと手入れしていつもきれいな花咲かせていたね。」

私もめざそう!何をためらうことなく、日本のおばちゃんを。

対面型オンライン授業

2022-08-09 06:43:20 | 学習教室バネ
鍵盤断裂手術終え、ようやく10週が経った。
3ヶ月間は黒板に字を書いてはいけない、小さいペットボトル以上の重さのものを持ってはいけない、等と言われていたから、3ヶ月が完治の目安かと思うとそうではなく、
3ヶ月経てば再断裂の危険が少なくなるのだという。
とりあえずあと2週で3ヶ月。

とはいえ、つい右手使ってしまう。
左に荷物を持ち、玄関ドアを右手で開ける。
少しひねりながら手前に引く。この動きは肩に来る。
車のドアも同じ。ひねりながら力を入れる動作はあやゆい。

できるだけ無理な動きをしないで3ヶ月乗り切ろうとここまで来たが、危ない時もあった。
それは黒板。
どうしても書いて説明したい。
術後4週の頃。右手は肩まで上げられるからできそうだと板書説明した。3日続けて。
その後不穏な痛みが続き、板書は絶対ダメだと判明した。

「この時期に黒板書くなんてとんでもない。また切れたら何のために手術したかわからないでしょ!!!」
と医者に激怒され、
「左手で書きなさい」との指示。

この際左手使える用にトレーニングすっかと左手書きに何度かチャレンジしたけど、話しながらスラスラ書くには到底至らず、イライラが募るだけで断念した。
それならと、机に広げたノートに書くことはできるのだからオンライン授業の時のように手元をカメラに写し、各自スマホを見ながら学習することにした。
ハウリングを避ける為に、全員がミュートにして。

対面型オンライン授業初日。
「先生、ギガ使っちゃいます。ママに怒られます。」
教室内Wi-Fi使える様に変えると、
「先生、スマホ充電してくるの忘れました。」
なんて日もありながらなんとか夏期講習2クール最終日。

肩180度上がるし、いけそう、大丈夫そうと。久しぶりに板書した。
ひねりが入ると危険なので、腕を左右に動かさないで書けるよう小さめの文字で体移動しながら書く。これならストレスフリー。
説明しながらジャンジャン書ける。
体に隠れた板書が見えないと子ども達が身をくねらせている。
前回はそうならないようにこちらが身を反らせて書いたのがいけなかった。
今回は同じミスはしない。子ども達がよく見えないことは承知で書き続け、「さぁ、写して」と脇によると、
「先生、眼鏡忘れてきたから全く見えません」
だって。

これじゃドリフのコントじゃん。
等とやりながらあと10日で3ヶ月が経つ。
「あー、あの時黒板書けなくて不便だったけど、色々工夫したよね」
と後に笑い話となり、想い出を共有できるかな。