バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

米づくりファンディング中間報告

2019-05-24 15:31:22 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク










実際のお札が、これ。



ブラン散歩バッグにお金入れたままだったので、財布に戻そうとテーブルの上に置いたままにしたところ。

テーブルの下に隠れていたブランが、モグモグと遊んでいたのは、なんと1000円札。
お札くわえたまま走り回るブランを捕まえた時既に遅し。
切れ端はどこに。
部屋中探してもどこにもない。食べちゃった?
翌日、散歩で落としたブランのう○ち、じーっと見るけど、かけらもない。
消化した?

しょうがないか。
1000円のおもちゃ買ってきたと思って。
と思って、と納得していたところJAのO君が、「たぶん取り替えられますよ。今度持ってきて下さい。」
「歯形がかわいいから、記念にとっておきなよ」と言う人もあり、なんともかんとも。

鳥取でイカスミインク買ったまま一度も使ってなかったので、試し描きを兼ねて4コマ漫画にしてみた。
いいね、このインク。
セピア色がいい。もともとイカスミのことをセピアと言うのだから、まさしくセピアインク!
漫画ペンで描くから、線の強弱もかすれも表現できるし、乾けば水彩絵の具を乗せることもできるらしい。


新人行員の顔見がてらO君の所にお札交換に行くと、果たしてブランの記念歯形入り1000円札は、何の変哲もない普通の1000円札となって戻ってきた。

1000円のおもちゃをブランが噛み砕いたと思っていた1000円だから、このままハイブリッドスターライスプロジェクトに寄附します。


ということこで、目標金額20万円でスタートした米づくりファンディング。中間報告です!

卒業生から、卒業生の保護者から、NPO役員や会員から、そしてブログ読みましたという近所の方、遠方の方から、寄附をお寄せいただき、これまでに139000円が集まりました。
わざわざ届けてくれた方。どこに振り込めばいいですか?と問い合わせしていただける方。本当にありがとうございます。大切に使わせていただきます。

田植えの日だけでなく、こうして皆の思いがつながり続ける米づくり。
目標金額達成もさることながら、「支援します」と会いに来たいただき、連絡いただき、こんな嬉しいことはありません。


収穫の秋まで、ファンディング継続します。


放課後アソビ場ドミントン2019

2019-05-16 11:20:16 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
放課後アソビ場ドミントンというNPOの活動は、文字通り放課後の遊び場として、みんなでバドミントンの練習をするということ。
ポイントは遊びであること。そしてもう一つは放課後であること。
遊びだから、絶対こうすべし!という大人からのアプローチはあまりない。もちろん集団活動での最低限のマナーを守ることは当たり前だが。ある程度大人の目があり、安全が確保された空間で、集団活動を通じてそこそこに自由にスポーツ体験ができ、さらにそれなりに技術習得ができちゃう、これが毎週やっているアルファクラブであり、そのイベント版の放課後アソビ場ドミントン。

夕方六時、迎えに来たお母さんと一緒に帰る小学生達の体から湯気がたっている。口々に今日あったことをおしゃべりしている。
子ども達が全員帰るのを見届け、「あー、よかった」と思う。

5/15の放課後アソビ場ドミントンはいつもと違って工夫をこらした。
当日朝になって、サポートの高校生が足りないということが判明。高校生を中心にしたグループ活動を予定していたから、急遽活動メニュー組み直すことになった。
といっても誰かと相談するわけでなく、一人頭の中でグルグルと、そして手は無意識にブランのイラストを。

その時ひらめいた。
そうだ、ミッションを設定して、グループで達成していくストーリーにしよう。
集合、ゼッケン準備、挨拶などを入れていたら、羽を打つのは正味1時間。この時間設定で、小学1年生から6年生、初心者からジュニア選手まで、それも今日初めて会う子達もいる集団活動でスムーズに動くには、これしかない!

イラスト入りの活動メニューマップを作ることにした。
この場合パソコンで作るところかもしれないが、いえいえ、手書きの方が速いし、小回りが利く。なにより余計なこと書きすぎない。おそらくパソコンで作っていたら、あーしろ、こーしろとごちゃごちゃ書いて文ばっかりになっただろう。
テーブルにマジックを並べケント紙にいきなり描いた。



ミッションは3つ。
何事も3つがいい。
テストで言えば、だいたいできてみんな80点ぐらいできる問題を作るように、だいたい達成できそうなミッションを設定した。そして最後の一つはチャレンジ問題風。

何事も3つが良いとはいったものの、一度に3つ言ってはいけない。
例えば、「ノートと数学テキスト出して、86ページ開いて、練習問題2から始めて下さい。式と計算はノートでやるように。」と言ったとしよう。
しばらく様子を見ていても何も机に出さない子。練習問題1からやっている子。テキストに直接書いている子。
こんなことやりがちなのはたいてい男子。これはその子が悪いのではなく、一度にいくつも指示した方が悪い。少なくとも1文ずつ区切って、句点をつけて指示しないといけない。
更には耳で情報をキャッチするのが苦手な子もいるから、必要なことはホワイトボードに箇条書きするという手間を惜しんではいけない。
これと同じことがバドミトンの練習でもよくある。
だから3つのミッションを口で言ってもだめだろう。紙に書く、それも文章だけでなくイラストとカラーでわかりやすくしよう。

とこういった、いくつかのポイントを網羅するなら、やはり手書きが一番!

メニューマップの存在が良かったのか、それともミッションを事前に設定したから良かったのか、活動はとてもスムーズだった。
たいていの場合、事前に準備しすぎたときは指導者の空回りになることがある。今回はどうだろうという不安はあったが、挨拶と活動内容説明時から子ども達の食いつきがよかった。
話を聞きながら、「よし、やろう!」というチャレンジムードが伝わってきた。

小学生時代は「みんなで何かをする」ことに喜びを見いだしやすい。一人で一番を目指すより、みんなでチャレンジが気持ちにマッチする。
小学生育成の際、この視点を忘れるとちょっとずれたことになってしまう、経験上。
今回はミッションが簡潔に設定されたうえで、みんなでチャレンジにフィットしたのかもしれない。

最初は今日の活動どうなっちゃう?状態だったけど、終わってみればみんなの表情見ても体から立ち上る湯気を見ても、まずまずではないですか。イラストマップもうまくできたし。などと、自画自賛しているのは自分だけかもしれないけど。


3年目の米づくり

2019-05-10 14:59:55 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
「何事も継続することが大事ですよ」
と声をかけてきた人は、農家の人を紹介してくれるという。
 ご縁と心で始まった米づくり活動、「ハイブリッドスターライスプロジェクト」、存続の危機にあった時のこと。
 継続することが大事なのは、もちろんわかっている。だからといって無理はいけない。これやることにhappy感ないのなら、苦労してまでやる意味がない。

 無理しないことを前提に打ち合わせを進めた結果、昨年と同じサポート体制整い活動継続が決まった。続けましょう、という皆の思いが伝わってきた。

 今年は多くの作業を外注することにしたので新たに予算組んだ結果、いろいろ工面したが20万円活動資金が不足する。でも米づくりは、やる! 走り出せば何とかなる! と背中押され、仲間内で「米づくりファンディング」を立ち上げた。するとすぐに、「お金足りないの? 子ども達の教育の為だから、使ってよ」と寄附の申し出があり、その後も「これを足しにして」と届けに来てくれる人がいて、活動のテンションが上がってきた。




 何でバドミントンや陸上部員が米づくりするんだ?
 大会が近い最中、1日田んぼで過ごすより練習する方が大事だろ、と思う人もいることだろう。
 10代の日に、どろんこになりながら米づくり体験することに意義があり、それを大人としてサポートできることに楽しみを感じ、共感した人が集まっているこの場がhappy感で一杯になっている。それでいい、それがいい。
 よし、それじゃ去年よりたくさんカレー作っちゃおう!と寸胴鍋3個用意して田植えの日を迎えた。

 120人ほどが田んぼに集まった。
 バドミントン部はもとより、陸上部の面々は顔なじみの子が増えた。3年前の初めての田植えの日、陸上部の彼らは全員無言でどこかおどおどして真っ白なTシャツで登場した。2回目の昨年は向けるカメラに笑顔で応えてくれるようになっていた。そして3回目の今年は。集合の挨拶の時からニコニコしている。バドミントン部も陸上部も、今年初参加の1年生に話を伝えているようで、新入り達もすっかりなじんで輪に溶け込んでいる。

 ダーッと一列に並び、下がりながら植えていくおなじみの光景。今年は卒業生達が家族連れでやってきたから、ちびっ子の参加が増えた。鞄づくりに来日しているパリジェンヌもやって来た。友人、知人、近所の人も参加した。こうやってじわりじわりと輪が広がっていく。





 一方、カレー作りは思いの外苦戦した。
 調理部隊も田植えに参戦できるようにと畦で作る。だから食材は家で高校生にカットしてきてもらう。
 大鍋にジャガイモ、にんじん、タマネギ、それぞれジプロックLサイズ1袋分。そこに豚肉1㎏。それらをダーッと炒めて煮込むだけだから、去年はすぐに出来上がった。風よけ用にコンロガード買おうかと一瞬躊躇したが、一つ540円也。アルミホイルで代用できるからと無駄な出費は慎むことにした。これがいけなかった。
 風が強くアルミホイルがうまく巻けない。さらに気温が低いから、なかなか煮えない。去年のようにすぐにジャージャー、グツグツいってこない。更には見込んだ250食分で足りないかもしれないという焦り。煮えない、足りない。やきもきしている間に、調理部隊の高校生と保護者の皆さんが何とかしてくれた。ルーを買い出しに行ってくれたり、とろみつけたりと。とびっきりおいしいカレー作るぞ!という意気込みはどこへやら、最後は全て人任せになってしまった。





 関東平野はどこまでも広い。この空気の抜け感がいい。里山の静寂を切り裂く、若者の歓声がいい。寄り添う仲間と集える時間がいい。
 楽しいと楽するは違う。何もしない方がずっと楽だけど、何かするから楽しみが増える。

 ま、ほとんどみんながやってくれたんだけどね。
 結局自分は、犬連れて騒いでいただけなのでした。
 次回稲刈りは、激辛カレー用意するので、ご勘弁を。