バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

計算の見直しはしてはいけない。

2014-06-26 15:05:48 | バネ
 バネの中学生。
 定期テスト前でザワザワしている。不安と焦り。
 たかが学校のテストじゃん、それよりもっと大変なこと一杯あるじゃん、などと大人になれば鷹揚に構えられるけど、当事者の気持ちはわかる、わかる。あれ出たら困るとか、あの辺よくわからないなど勉強すればするほど不安になってくるもの。そしておきまりのフレーズ、「何で勉強しなくちゃいけないの。」そうやってイライラしている子の1人が、「(数学)最後までやると見直し時間とれないんですよね。」と言う。
 そこそこにできるのに毎回ケアレスミスで地団駄踏む子。マイナス書き忘れただの、問題見間違えただのと。この子はせっかちさんだなと思う。
「数学は見直ししてはいけないよ。特に計算は。」と言うと、「え、なんで?」
 1回でズバリ正解を出さないといけませんよ、一度自分が書いた答えのミスは見つけにくいものだからと説明。後で見直そうと思いながらやるから、どこかいい加減なまま先に行ってしまうんだよね。「そう言えばそんな気がします。でも焦っちゃって、チャチャッと計算しちゃうんです。」
 ほらね、やっぱりせっかちさんだ。目の前のことに集中できないタイプだ。
 計算問題はいつもの1.2倍の時間かけるつもりでていねいにゆっくりやって、その代わり見直し時間はとらないようにしてごらん。

 こんなアドバイスが効いたかどうか。

よろこんで。

2014-06-19 16:39:14 | Badminton
 ぞうきんがけするとかシャトルを拾うとか。こういう時いつもサボる子がいる。今日はぞうきん忘れただの、シャトル拾いになった途端「トイレ、トイレ!」と騒ぎだしたりして。何らかの理由をつけてさぼるのはまだ良い。皆がやり終わるのを物陰に隠れて待っているよりは。
 こういう場合はどう対処するか。
 やらない子を叱ると良くない。それよりもやった子を褒めたり、「いつもありがとう。助かるよ。」と労をねぎらうと、次は何人かがもっとがんばろうと張り切り、次第に全体に浸透していく。
 しかしこのやり方は本来だめでしょう。
 やって当然のことを褒めていては、善を強要することになるし「これは皆がやりたくないことなのだ」と刷り込むことになるから。
 褒めても叱ってもだめならどうする?
 仕方ないから小学生には遊びを入れるのです。「一人シャトル10個拾おう。ヨーイ、ドン!」と言えばいい。子ども達はワーッと散って奪い合いながらシャトルを拾い、たちまち床はきれいになる。高学年相手には「ぞうきんがけすると脚力が付くよ」などと言えば、力強くやり出す。

 先日バドミントン部の高校生達が「どうぞ」を奪い合うようにやっていた光景。
 多少は褒められたくてやっていたのかもしれないけど、もっと他にそうする理由があったのでは。もちろん「どうぞ」の競争していたわけではないし、トレーニングの一環でもない。

 人の為に何かする。人が喜ぶようなことをする。そうした時自分の心が満たされることに何となく気づいているのかも。そこまでいかないとしても、楽しんでやっている。happy感が漂っていた。

 小学生にここまで気づいてもらうなんて無理かな。
 一斉片付けの時間はできるだけ楽ちんかつ目立つ仕事をいの一番にゲットする子。それを「あの子ずるい」と咎める子。そんなことに全く頓着しない子。自分の就いた仕事を楽しそうにやっている子。
 そんなやりとりを、今はじっと見ているだけ。

おもてなしとは

2014-06-18 12:14:24 | 感動
 先日西武台のバドミントン部に訪れるお客さんを駅まで迎えに行き、そのまま一緒に体育館に行った。
 客人は道中差し入れのスポーツドリンク3箱買われたので、ついでに私も「ガリガリ君」を買い込んだ。40本あれば足りるかなと。
 この重い荷物を運びに女子部員に階段下まで来てもらいみんなでワイワイ言いながら体育館に入ると、残りの1年生達がワーッと押し寄せてきた。ドア開ける人、スリッパ差し出す人。「こんにちは」の連呼に応答しているうちに気づくと手に下げていたアイスの袋は誰かによって冷凍庫に運ばれていた。
 ここからは「どうぞ、どうぞ」の連発。一人の客人に対して大勢で何かを「どうぞ」しようと押し寄せている感じ。
 冷たいドリンクを持参したので客人にお茶を出すという一つの「どうぞ」の機会を失った女子部員達は、それでも何か「どうぞ」を見つけるぞとばかりに何となく周囲でわさわさしている。気がつくとテーブルに置いたペットボトルの下に木製コースターが敷かれている。「気が利くね」と声を掛けると、次は別の子がすかさず「うちわどうぞ」と来た。

 子どものやることだから少々滑稽な場面もあるけど、こういう子達の一生懸命が気持ちいいね。
 

のだの「えだ豆」のご紹介

2014-06-17 07:14:16 | ライフスタイル
 今野田は枝豆で沸いている。
 特産品が出荷最盛期を迎えているから、なんだか皆誇らしげにしている。
 「どうだ、この枝豆美味いだろう!」といわんばかりに。
 農家じゃない一般人だって皆そんな感じ。

 知り合いの農家から買ってお世話になった方々に枝豆を贈った。父の日の日曜に間に合うように。宅配センターに荷物を持ち込むと、次々やってくる人達も同じように枝豆を知人に送っていた。
 「こんなにおいしい枝豆食べたことない」
 「また来年もお願いします」

 名物があるっていいね。

 枝豆畑の広がる野田の里山風景をスケッチにして、”のだの「えだ豆」のご紹介”を同封した。
 関東平野の伸びやかな地面。梅雨の晴れ間の空気。近郊農業を粛々と営む里。お気に入りの景色。




信じるものは救われる

2014-06-10 15:21:38 | ライフスタイル
ずーっと咳が続いている。
 庭で草取りしていたら突然喉の奥が切れた(様に感じた)。そしてその晩声が出にくくなり、翌日から3日間全く声が出なかった。今思うとすぐ医者に行けば良かった。市販の風邪薬飲んで1週間やり過ごした挙げ句、いい加減咳が続くから近所の内科にかかる。
 若い女医は「どうしましょう。」この一言がいけなかったかな、今思うと。
 アレルギーじゃないですか?と語尾上昇調で診断が下されたけど、まったくもってアレルギーなど関係ないと自負している自分としては少々心外な診断結果。それでも出された薬はいつもよりはまじめに飛ばし飛ばしでだいたい数日飲む。でも改善されないからまた同じ医者に行くと、別のベテラン医は「次かかるときは耳鼻咽喉科に行くようにって言われてたでしょ?」そう言えば前回の若い先生は、「もしかしたら副鼻腔炎だったかもしれないから、次具合悪くなったら耳鼻科行った方がいいですよ」って言ってた。
 薬処方され、またそこそこに数日まじめに飲むけど全く改善しない。
 だから今度こそ耳鼻咽喉科へ行った。

 「院長先生は今混んでいますよ」と受付嬢が言うので、それなら早いほうの先生でお願いしますとなる。事情を口早に説明し、さあどうだ!と診断を待つと、やはり「アレルギーですね。」外飼いしていた犬を最近家に入れているから「わんちゃんが原因じゃないですか。」
 またまた薬が処方される。しかし全く改善せず。

 再度同じ耳鼻咽喉科に行くと、この日は院長先生の診察。
 今度こそいろいろ伝えよう。この人にはしっかり話そうと手帳を広げながら状況を時系列で訴えると、「アレルギーですね。」もしかしたら悪い病気の可能性はと食い下がると、「心配なら呼吸器内科に行って調べてもらったら。99%何もないと思うけどね。」

 そこまで言うならアレルギーということで今度こそしっかり薬を飲もうと思い、100均でカレンダー式の薬保管ケースを買い、いつになくとんでもなく真面目にきちんと薬を飲んで数日経った。
 今回は咳が収まり快方に向かっていると思った矢先、また昨晩から咳が出始めた。
 おかしい。きちんと薬飲んでいるのに。

 また不信の芽がむくむくと。
 そしてついに呼吸器内科へ。
 待合室でなにげなく広げた雑誌の特集は「会話の極意」
 こうすれば人に気持ちよく伝えることができるというノウハウが書かれていた。そうか、今日はこれを参考にしてできるだけ医者にしっかり伝えるぞ!と意気込んで診察室へ。

 いつまでも咳が続くが単なるアレルギーではなく何か悪い病気なのではないか、とは言わず淡々と状況を列挙すると。「まず肺のレントゲン撮りましょう。」やった、ようやくこちらの懸念が通じた。

 レントゲン画像を一緒に覗き込み、結局何も問題はないと判明しほっと安堵すると、「なかなか治らないと、あっち行けこっち行けってお医者さんは言うんですよね。」などと先生から患者サイドの一言をかけられた。

 うーん、この場合私の「信じる力」の問題だったと思います。
 そう言えばつい先日チャーが「信じていないから治んないんじゃない?」とつぶやいていた。確かに、薬は適当に飲んでいたもんね。
 いろいろ回り思いあぐねたけど、結局は一番最初の若い先生の一言は正しかったのでした。

 

サタデークラブのあれこれ

2014-06-07 23:12:07 | 野田市オープンサタデークラブ
 関東地方大雨洪水警報でているけどサタデークラブがある。大丈夫かな?やるのかな?中止連絡入らないな?などと不安な夜を過ごして迎えた朝。起きてみたら雨は弱くなっていた。
 出かける用意をしていると電話が入った。「誰もいないんですけど、今日は中止ですか?」一番乗りのコーチから。8時半で誰もいないってことは、今日は雨で子どもたちの集まり悪いかな。
 シャトルを車に積み、出席簿忘れたことに気づき戻り、ハンドマイク忘れたことに気づいてまた戻り、飲み物持っていないとまたまた戻り、などとあたふたして到着すると、子どもたちいつも通りにいる。いや、いつもより多い感じがする。
 最初の雑巾がけ。雑巾もって並ぶようにと言うと、ワラワラと子どもたちがスタンバイする。50人が横一列にヨーイドンの姿勢になる。この体育館で子どもたちの雑巾がけやってきて18年経つけど、初めて片道で全体かけ終わった。
 すっかりきれいになった床で練習するのは気持ちいい。

 子どもたちが飽きないようにと毎回少しずつ新メニューを入れるけど、子どもたちは意外と同じことの繰り返しを喜ぶ。前回は初めての練習で様子が分からなかったけど、今日はうまくやるぞって思いながら通って来るのだろうね。小さい子はそんな思いを口に出すからわかる。練習準備していると「今日あれやるんでしょ」などと直談判してきたり、途中で「あの練習やらないの?」などと自己主張してくるのだから。新しい練習を次々入れる時は指導者の一人芝居になりがちだから気をつけないといけないのです。案外、子どもたちは同じことを繰り返したがるのです。

 などと押したり引いたりしているその時、小集団が微妙な空気を漂わせていた。うーんと思い分け入って入ろうと思うが少し様子を見ていると、自然発生的にその淀みを撹拌する子が出現。うんよしよし、と一部始終を見て見ぬふり、気づかぬふり。
 あえて手も口も出さず。

アウトプットしてなんぼ

2014-06-06 16:43:58 | ライフスタイル
 行ったり来たりの日々。右往左往。なにやってんだか、な日々。
 パソコンがいけない。
 パソコンがあれば仕事が効率化されるって、その反面仕事が重たくなる。なんでもパソコンでやる。そしてなんでもパソコンじゃなければならなくなる。
 そのパソコンがバンみたいに従順で素直なら問題ないけど、時にすねたり、ふてくされたり、そして勝手に進化しちゃうんだから。いつもと同じだと思ってマウス握ると、「あれ、昨日と違う?」
 
 社会がどんどん変化していく。それもある一定の方向にだけ。それはIT化。

 アカウント作れだの、パスワード設定しろだの、ダウンロードしろだの。毎日そんなことばっかり。それだって素直に入力できない。半角を使うな、全角にするな、指示ばっかり。ようやくご指示通りに入力し登録できたのに、ログインできない。なんで?何がだめなの?
 こんなことの連続。
 時間ばかりかかってずーっとパソコンの前で作業しているのに,結局何も成果がない。イライラがたまる。
 バネ生で、何度やっても計算問題合わない子が「もう、やだー」って投げ出しそうになっていたけど,私だって大声で言いたい。「もう、やだー」って。バネ生のもうやだ君の場合は、解き方を脇で確認するとチョコチョコミスしていて,それを指摘して何度か繰り返しているうちに正解出せるようになり「もうやだ」は言わなくなった。誰か私の脇で「ほら,そこが違う」って指摘してくれないかな。というより、だれか代わりに解いてくれないかな。


 素直なバン君

雑務の積み重ね

2014-06-02 08:40:31 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
 NPOがスタートして3年度目に入った。
 そして先日2回目の理事会、定期総会を終えた。今日これから県に事業報告書を提出してとりあえず年度の形式に沿った資料作りは終わる。法人なので書式に則り「きちんとしたモノ」を提出しないといけないが、こういう草の根活動だからこそ、定期総会だって節目はきちんとやっておきたい。資料こんなにあるの!とか、こんないい紙使わなくたってと言われても、やるときはやる。
 どこもそうだと思うけど、こういった団体の運営、管理は専業者がいるわけではなく、本業の合間にやるわけだから、できるだけ労務を簡素化し「楽ちん」にやりたい。3年度目となりだいたい経験したから、作業の雛形作りしてちゃっちゃとやってしまいたい。

 

「自分ってどんな人」

2014-06-01 08:47:32 | パンセ
 パンセに高校生の入塾希望があった。このクラスは小学5年生から中学生を対象としているから本来なら高校生は別枠で個別対策の小論文コースを勧めるけど、母親から状況を聞くかぎりでは今のパンセクラスで一緒にいけそう。
 この子は3月までバネ生だった。中3で最後の授業を終え教室を出るとき、「またすぐ戻ると思いますよ」などと言ってはいたが、こんなに早く戻ってくるとは。

 前回の作文のテーマは、「ピンチの話」。自分がピンチだったときのこと、それをどうやってきりぬけたのか、またはきりぬけられなかったのか。ノンフィクションで書く。そのピンチが読んでいる人に伝わるように状況を詳しく説明をするというのが課題だった。制限時間は15分。持ち帰った子もいたがその場で書き上げた子もいた。しかし読む時間はとれず、講評は次週に持ち越しとなっていた。
 まず授業最初にピンチ作文を読む。
 いつもよりじっくり講評した。状況説明が不十分ではないか。自分はよくわかっていることでも意外と他人は知らないのだから。この時こんな気持ちだったのではないか。正直に気持ちを書いた方がよかった。ピンチの原因となった大事なことに触れていないため、あなたのピンチがリアルに伝わらないのではないか、等。

 読んでこれ物足りな、薄いなと思う作文は、大事な自分の気持ちに触れていないモノ。自分の悪い心を暴露しようとしない。「こんな時そういう悪い気持ちは誰でも持つものだから、書いても大丈夫」と指摘する。ズバリだった子は顔を赤らめ、言葉にされて今初めて自分の気持ちを気づかされたという子は遠い目をする。

 これらいくつかの指摘のあと、「自分ってどんな人」というテーマでエピソードを交えながら「自分の短所を書く」を課題にした。今回は30分とじっくり時間をとった。多い子は時間内に3枚書き上げた。
 どれだけ自己分析しているか。どんな風にエピソードを使っているか。

 随分良くなっている。説明、気持ち。今までよりずっとよく書けている。
 でもまだ薄い。というより薄ら寒い。悪い自分をさらけ出せば先生が評価すると勘違いしたのか、薄っぺらに卑下している。だから一層その先に、『実はそんなに悪くない自分』が見え隠れする。
 次は課題を変えよう。自分の長所を書いてもらおう。
 この内容から高校生合流ってことですね。


ゴミの捨て方、拾い方

2014-06-01 08:12:13 | ライフスタイル
 ゴミはだれだって嫌い。できるだけ自分の身から離したい。ゴミの捨て方見ればその人の人間性がわかるって言うとおり。

 こどもたちに食べ物を配る。我先にと争奪戦になる。そしてゲットし中身を食べる。そして出たゴミ。食べた後のゴミはすぐ捨てたい。あんなに取り合いまでして手にしたものなのに、ゴミになった途端とにかく自分は持っていたくない。
 こういう気持ちは子どもだけのものではないけど大人になるとそのへんにポイ捨てはしませんね。

 ジュニアを指導していたとき、大会で遠征すると車内はお菓子大会になったりした。とにかくこどもたち車中でお菓子食べる。そして「おかあさん、ゴミ」といって母親に菓子袋を渡す。自分で食べたもののゴミなんだから、自分のバッグに入れるかポケットにしまっておけい!と思うけど、「はい、こっちよこして」などと母親はゴミを受け取る。あまーい!って親子にカツ入れたくなる瞬間。ゴミを手放したい子も子なら、ホイホイ受け取る親も親、なんて子育て始めたばかりの自分はそう思っていた。それから観察すると、やはりどこの親子も子どものゴミに甘い。その辺にポイ捨てしたり散らかしては皆に迷惑かけるから親が先回りしてゴミを回収するのかもしれないけど、子どもに片付けやらせい!などと心で叫びながらそそくさ立ち働く母親の姿を見ていた。
 そんなんだから親の目が届かないところではこどもたちは平気でというか平然とゴミを置き去りにする。食べた後に菓子の袋が一つや二つ落ちているのは当たり前な光景。しつけられている子は自分のゴミは片付けるけど、人の分まで進んで拾う子は滅多にいないから、誰かが自己処理しなかったら、それは落ちているまま。。

 先日サタデークラブで鼻血を出した子がいた。寄り添うコーチがティッシュを持ちケアしていた。そして練習が終わり片付けをすると、血がついて丸められたティッシュがマットの隅に半分隠すように捨てられていた。あー、さっきの子だなと思う。まだその辺にいれば本人に拾わせるけど、既に皆帰った後だった。やれやれと思いながら拾い上げようとすると、さっきケアしていたコーチが脇から手を伸ばしてサッと拾い上げた。こっちによこしてと手を出したら、「私が捨てておきます」とポケットに詰め込んだ。
 びっくり。当時「おかあさん、ゴミ」って母親に渡していた子がいつの間にか大人になっている。平気な顔して他人のゴミ片付けている。たいしたもんだ。