画家である父の絵をもっと知りたいと思った。
若い頃はどんな絵を描いていたのか。
父の制作を紐解くために倉庫の手前から1点ずつ作品を出しては眺めた。
広げて写真を撮り,記録を残す。
大変根気のいる作業で、千葉から長野の実家に帰省した際、週末や春休みや夏休みにコツコツ作業し、3年かかった。
大作で80点ほど。小品キャンパスは800点ほど。紙の作品はまだ手を付けていない。
小品整理は難航した。
記録どう取るのか。画像は。取り終えた作品はどう並べるか。整理初期は試行錯誤の連続で,途中まで行ってはやり直しの繰り返し。
一つ一つこなせばいつか終わると自分に言い聞かせ,膨大な作業に何度もくじけ、投げ出したくなりながらも最後までやり遂げることができたのは、それは作品の持つ力のお陰だった。
もう無理、こんなことやめようと思う頃、気を発する作品に出会う。
この情景。
この色。
そして、この構図。
自分の好み通りの絵が出てくるのだった。
「いい、この絵、すごい」
整理作業に挫折しそうになるタイミングに登場する作品。
この絵はいつか必ず展示したいと思わせる作品。
小学生の頃、夏休みの自由研究に取りかかった工作を途中で投げ出そうとした時、父は言った。
「おまえはそういうやつだったか」
作品整理の最中、ずっとそんなことを後ろで言われ続けた気がする。
そして3年かけて全作品を記録しデータベースを作った。
父の全作品を把握し整理できた。この結果は私の大きな財産となった。
父の制作を全て掴んだこと。いつでも記録が引き出せること。自分の心に詰め込むことができたこと。
この事実が財産である。
「いい、この絵、すごい」と思わせ,最後まで整理する力となった作品のうち現在所蔵するものを集めて、館長お気に入り小品集を作ってみた。
(実は好きな作品ほど手放しているので究極のお気に入りは含まれないが)
感動に任せると多くなりすぎるからと絞り込んで、それでもその数120点あまり。
背中を押した感動の瞬間が蘇る作品集となった。
何度見てもドキドキし、口元がゆるむ。
この作品集ファイルをギャラリー輝に訪れた人に見せると、
「また何か作ってみますか?」
画集にしたらどうですか、ということらしい。
誰でも見ることができるようにしたいのでギャラリー輝に閲覧用に置いた。
この作品を順次展示していこうか。
でも館内この作品ばかりではお腹一杯になるから、少しずつ展示していこう。
若い頃はどんな絵を描いていたのか。
父の制作を紐解くために倉庫の手前から1点ずつ作品を出しては眺めた。
広げて写真を撮り,記録を残す。
大変根気のいる作業で、千葉から長野の実家に帰省した際、週末や春休みや夏休みにコツコツ作業し、3年かかった。
大作で80点ほど。小品キャンパスは800点ほど。紙の作品はまだ手を付けていない。
小品整理は難航した。
記録どう取るのか。画像は。取り終えた作品はどう並べるか。整理初期は試行錯誤の連続で,途中まで行ってはやり直しの繰り返し。
一つ一つこなせばいつか終わると自分に言い聞かせ,膨大な作業に何度もくじけ、投げ出したくなりながらも最後までやり遂げることができたのは、それは作品の持つ力のお陰だった。
もう無理、こんなことやめようと思う頃、気を発する作品に出会う。
この情景。
この色。
そして、この構図。
自分の好み通りの絵が出てくるのだった。
「いい、この絵、すごい」
整理作業に挫折しそうになるタイミングに登場する作品。
この絵はいつか必ず展示したいと思わせる作品。
小学生の頃、夏休みの自由研究に取りかかった工作を途中で投げ出そうとした時、父は言った。
「おまえはそういうやつだったか」
作品整理の最中、ずっとそんなことを後ろで言われ続けた気がする。
そして3年かけて全作品を記録しデータベースを作った。
父の全作品を把握し整理できた。この結果は私の大きな財産となった。
父の制作を全て掴んだこと。いつでも記録が引き出せること。自分の心に詰め込むことができたこと。
この事実が財産である。
「いい、この絵、すごい」と思わせ,最後まで整理する力となった作品のうち現在所蔵するものを集めて、館長お気に入り小品集を作ってみた。
(実は好きな作品ほど手放しているので究極のお気に入りは含まれないが)
感動に任せると多くなりすぎるからと絞り込んで、それでもその数120点あまり。
背中を押した感動の瞬間が蘇る作品集となった。
何度見てもドキドキし、口元がゆるむ。
この作品集ファイルをギャラリー輝に訪れた人に見せると、
「また何か作ってみますか?」
画集にしたらどうですか、ということらしい。
誰でも見ることができるようにしたいのでギャラリー輝に閲覧用に置いた。
この作品を順次展示していこうか。
でも館内この作品ばかりではお腹一杯になるから、少しずつ展示していこう。