バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

笑う病院

2011-10-26 07:27:35 | ライフスタイル
 今年は検診の成績が悪い。結果が悪いというのではなく,受診率の問題。
 忙しいとバタバタしているうちに,気づくと期日が過ぎていたの連続。あーあ、また終わっちゃったよとため息をついていたら,よく見たら「基本健康診査」は今月一杯なので、急いで行くことにした。
 血液検査があるから、朝食を抜いて行く。これが結構きつい。お腹グーグーいわせて診察を待つことになる。
 体重が大幅に増減した訳ではなく、どこか調子悪い訳でもなく、超健康体と認識しているから、お気楽受診となる。「最近気になることは?」「ありません。」というやり取りが続くと、医者にとってはやりがいゼロかもね。
 「そこに仰向けに寝て下さい。」となり、一応腹部の触診するらしい。グイッと右腹を押され、腹部に力が入ってしまう。これじゃ正確な受診ができないだろうと思い、左の時は力を入れないように努力するが、その手がさらにもう一回へそ周りをグイと押した時、「クックック」と笑いがこみ上げてきてしまった。とにかくくすぐったい。我慢していたものが、一度せきを切ってしまったから、もう止まらない。その後肝臓、腎臓と確認が続くけど、笑いが止まらない。なのに、なのにである。先生はいたって事務的。こんなとき一緒に笑うか、せめて反応してもらえれば救われるのに。
  確かこのお医者さん、具合が悪くてかかったとき、すごくにこやかだった。患者の不安を、笑顔で打ち消そうとしているかのようだった。
 その後血液をとることに。まだお腹の芯に笑いが残っていたけど、太い注射針を刺されると,スッと笑いは消えて行った。なんか、いつもより痛い。やっぱり、病院は病院だね。


これは偶然か,必然か

2011-10-25 09:10:22 | 川上犬
 いつもバネ中は、バンはつながれた状態でおとなしくバン小屋で寝て待つ。そして次々とバネ生が教室出る様子を見ると、前足後ろ足の順にストレッチしながら、小屋から出て来る。ここから先は寝てなんかいない。「もう終わったんだから,放してくれるんでしょ。」と言わんばかりにつながれている小屋の前で見上げる。すぐに放さないと、「あれー、どうしたのかなー」となり、そのまま家に入っちゃうと、「おーい、どうしたのー」と鳴き、それを無視していると「何やってんだよ!放せつってんだろ!」とドンドン感じ悪くなる。そしてようやく放たれると、数時間の拘束を取り戻すかのように、庭を猛ダッシュして自由を噛み締める。
 だから昨晩はバンが何も言わないうちに放してやった。しかし、なんたることかその時、門が開いていた。いつもなら放す前には必ず門を確認することにしているのに、なぜこの時は門を見なかったのか。最近、最後に出る生徒が閉めて行くことが多いから、つい気を許したってこともあるかもしれないけど、それにしてもバネ終了後すぐに放してやったこの日に限って門を確認し忘れて、しかも開いていたなんて。
 その際のバンは、こう。
 カチャリという鎖が外される音を確認しても、いつも通りの猛ダッシュはしなかった。そしてトコトコと門に近づき,スッと外に出た。あたかも門が開いているにも関わらず、鎖を外してしまった飼い主をあざ笑うような後ろ姿で,夜の闇に消えて行った。呼んでも振り向かない。さりとてダッシュはしない。
 すぐさまスニーカーにはきかえ捕獲に向かう。すると角を一つ曲がったところの公園の入口にいた。そして簡単につかまった。一応,捕獲の瞬間,「ワオ」と抵抗したけど,案外あっけない捕獲劇だった。
 バンを脇に抱えて家に戻る時,授業を終えたバネ生の車とすれ違う。「あー、それがあのブログのわんちゃんですか」って言う車の中には、小型のいわゆるお座敷犬が乗っていた。
 脇に抱えられながら,バンの興奮が徐々に収まっていくのがわかった。そしてビビリにかわっていくのも。
 家に戻り,門を閉めた時には、やばし、やばし、を全身に表している。お座りしているバンの顔を両手で包み込むと,右手をあげてカーミングシグナルするから、ここで解放。
 久しぶりのダッシュで明日は筋肉痛だなと思うけど,今朝は何ともない。
 

犬の整体

2011-10-20 15:44:43 | 川上犬
 忙しいし、小学生の問題作ってないのに、もう一つバンネタを思いだしたから、書いちゃう。

 整体ボキボキに行ったら、他にお客さんはなく、電気の時間先生と二人っきりの診察室は手持ちぶさたになったから、馬鹿な話題を提供した。

 「犬って肩こりするんですか?」

 我ながら何でこんな話題を振ったのかわからないけど、それに対して先生曰く、
「先日ぎっくり腰の犬を治したっていう仲間の先生いますよ」だって。
 お客さんの家に訪問診療に行ったら、そこのうちの犬がぎっくり腰になっていたから、治してあげたって言うけど、どうやって治したんだろう。犬にボキボキ?どうせ振った話題だから、その辺もよく聞いておけば良かった。
 どんな方法にせよ、バンが他人に、それも痛い腰を預ける様は、全く想像できない。頼むからぎっくり腰にはならないで欲しい。

バンが吠える理由

2011-10-20 15:37:55 | 川上犬
 すっごく忙しい。でもふと閃いたことを書き留めておかないと消えてしまいそうだから、書くことにした。今日の小学生の問題まだ作ってないのに、こっちが先でいいのだろうかと、思うけど、これでいいのだ。
 そうしてまでも書き残さなければならないものは何かというと、『バンが訪ねて来た人に吠える意味がわかった』からだ。そりゃ番犬だから吠えるでしょ、っていうレベルの問題ではない。
 「さっきまでニコニコしていたのに、奥さんが出てきたとたん吠えるんですよ」とどれだけ多くの人から言われたことか。
 この謎が解明した。

 じゃーん、それは先日テレビを流し見しながらチラッと聞いたことなんだけど、犬は群れを守るためにリーダーが先頭になって敵に向かう云々。
 さっきメール便の人がポストに投函するときに、バンは教室内の私をチラッと見てから2回ほど吠え、またこちらをチラッとみた。その時の同意を求める風のバンの顔を見て、閃いた。先日頭の片隅を素通りしたテレビの解説を思いだした。
 
 そう、バンにとってリーダーは、わたし。リーダーが来ないうちは自分から手を出さないって言うことか。

1日を何時間で生きるか

2011-10-19 15:07:35 | ライフスタイル
 ビジネス書なんかで、1日を25時間で生きる方法といった手のノウハウ本がある。
 私はこういう本を読んだ経験はないけど、恐らくその極意は、時間の無駄をなくし、何事も集中して過ごせ!て事なんだろうなと思う。
 これは受験生や選手にも言えるし、世の中なんだった当てはまる。

 読まなければならない本が脇に山積みになっている。これまた優先順位をつけ必死に読む。あーあ、こんなことなら速読術身につけておくんだったナー、などと集中を切らしながら、難解な文章を読みこなすと言うより読み飛ばしていると、少し読むのが早くなってきたような気がする。そう言う意味では、昨日と比べれば今日は「1日が25時間」になったかもしれない。
 しかしよく考えたら、これまでが1日15時間くらいで生活していて、それが1日16時間くらいになっただけなんだなと、すぐ思い返した。
 やっぱり、速読術、身につけたい。どうやって見開きページを一瞥で読むんだろう。それで本当に内容把握できるのだろうか。

完成までの道のり

2011-10-13 07:41:05 | 
 制作中の絵はいろんな人に見てもらって、感じたままを言ってもらうと良いとのことなので、バネラスト問の代わりにジャーン絵を出す。感想をどうぞ!と言ったところで子供達が雄弁に語るわけがない。何でもいいよ、例えばあの部分が変とか,ここに人の顔が見えるよとか、と促すといくつか感想が出てきた。

 「なんであの人顔ないの?」
 「こっちの人ほっぺ膨らんでる。」
 「あれは犬?大きいショウガかと思った。」
 なるほど。
 「これ何日で描いたんですか?」
 2ヶ月くらいかなと答えたけど,よく考えたら描き始めたのは6月頃だったかな。夏休み中は全く手を入れる時間がなく、でもその間も眺めてはいたから、こういう寝かせる期間も入れると正確には4ヶ月この絵に関わっていることになる。

 絵はこの寝かせる期間が大事。携帯で写真撮っておいて,暇があれば見る。何とはなしに見る。そしてふと気づいたことを携帯にメモしておく。背後の白をもう少し強くとか、左下に緑を入れるとか。でも怖いのは,色調整が限度越えると,全体のバランスが一気に崩れる。するとあすこ直さなきゃ。その結果、ここも直さなきゃ、となり完全に「どうする、アイフル-」状態になる。そうなると思いっきりよくドバーって絵の具をのせて塗りつぶし、最初からやり直しとなる。こうして毎回乾かない絵の具に焦りながら,締め切りギリギリの格闘劇となるのです。
 油絵のいいところは、このやり直しが何度でもできるところ。そして大抵は,下の色が次の色に思いのほか良い効果を与えるということ。失敗が次に活かされるのです。人生もなんでもこんな感じなら、いいね。
 




終わりよければ全てよし

2011-10-11 12:48:24 | 感動
 山口国体は天気に恵まれ、絵はがきのような景色の土地で数日間を過ごすことができた。地元応援団は昨年の千葉国体バージョンそっくりであったことが印象的。お祭り騒ぎで応援した去年の数日間が思い起こされた。応援する方もバルーンカンカンやりながら全身運動していたから、これもある意味「国民体育」大会。体育館と駐車場をつなぐ見上げる石段を、老若若男女が行き交う様。そうして翌日は太ももが「あれ?なんで筋肉痛?」となる。買い出しだの、チケット取りだの、その都度駐車場への石段ダッシュした、まさに体育の日なのでした。
 旅(といっても大会なんだけどね)の楽しみは、おいしいものを食べたり、珍しい景色やきれいな景色見たり、買い物したり、そして非日常体験にあるかもしれないけど、自分的には少し違う。確かに知らない土地に行って、その土地の風土に触れ「なるほどねー」って感慨深く帰るのも良し。でも最近は人とのふれあいの方がおもろかったりする。しかし体育館周りではどこでもよく見る顔、顔。本当にこの業界世間が狭い。
 「世間」って言うのは顔見知りがいて自分の常識が通用する範囲を言うわけだから、こんな遠方まで来てバドミントンネタで一色って言うのもちょっとねー。世間の常識も、他人の世界では非常識だったりするから気をつけないといけないのです。そんな中、この旅の最後に数日間の記憶をさかのぼって爽やかな記憶に変換してしまう出来事があったのです。
 帰路レンタカーを返しに最寄りの新幹線の駅に向かった。もうまもなく到着という時車内でバックをもぞもぞさせ「携帯がない・・・」と約一名が言う。こういう場合まずは誰かがその携帯を鳴らしてみる。鳴らない。じゃ、トランクの荷物の中でブルブルに鳴っているのかと確認のため車を止め、再度鳴らしてみる。ブルブルしない。ホテルで使った?じゃホテルに置いてきたのだろうという推測が成り立ち、ホテルに電話する。すると程なく折り返しの電話で、「ありましたー。」取りに戻るにはちょっと厳しい状況。「着払いで自宅に送って下さい。」と言うと、「今から駅まですぐ届けます。」とのこと。車で20分の距離。我々は駅入り口辺りをうろうろしながらレンタカーを返している頃、宿のご主人は既に駅ロータリーに携帯を届けに現れていたのでした。朝食堂でお膳を運んでくれていたあのおじさんです。朝の忙しい時間、抜け出して車をすっ飛ばして来てくれたのです。
 多少のホテルの古さの記憶など全て吹っ飛び、その逆に古いなりに気配りのあるしつらえばかりが思い出されるから、人間の脳みそなんて不思議なものです。これが今回の旅の締めくくりなのでした。




思い出したが運のつき

2011-10-01 17:39:27 | ライフスタイル
  落語でこんな話があった。
 海外旅行でホテルの金庫に入れておいた財布から、1万円札とクレジットカードがなくなっていた。今度行く時は、1000円札とか2000円札で持って行こう。もっとも日本じゃ2000円札人気ないけどね、って。2000円札が出た当初の落語なのかな。この話を聞いて思い出した。そういえば、あの2000円札、どうした?
 先日カナダから来たドナさんが,現地の銀行で日本円に両替したら,全部2000円札で出てきたんだって。しかも全てピン札。無造作にコンビニで2000円札使うから、そこで話を聞いて事情を知った。日本でお目にかからないのはこういうカラクリかー。家の1万円札と両替して欲しいとお願いし、残りの2000円札を全て取り替えてもらうことにした。あいにく,帰国前だったから札は残り少なくなっていたのと,「そんなに貴重なものなら自分も記念にとっておきたい」とのことで、最終的には数枚を両替してもらった。
 そう、そのピン札の2000円。どこへやったっけ。夏はどたばた過ごして,全く記憶がない日もある。しまい場所をわすれたこともそうだけど、両替したこと自体をさっきまで忘れていたという事実は,結構痛い。
 落語を聞いてからずーっと奥歯にモノが挟まったような状態。おひさまのエンディング、最後に陽子が空を見上げるシーンで全体すっきりまとまったにもかかわらず、なんとなく心はモヤッ。
 認知症の入口は常にこんな気分なのでしょうか。思い出せないことを忘れてしまえるようになれば本人は平気なんだろうけどね。