まいにちまいにち

お母さんの毎日は いつも同じようで、
少しの素敵がチラリ。

アレックス・シアラー * 追記しました。

2009-03-17 | 本を読んで

  ちょうど1ヶ月ほど前に この本を読みました。 アレックス・シアラー作品
それ以来 はまりにはまってしまい ・・・

    と続いています。
一緒に読み始めた娘のペースは すごくて  他にも
     とうにこれらを読了し

今は この本を 読んでいるようです。

どちらかが読んだ本を どちらかがあとで読む ということになるので
娘の読んだ本を 「どんなだった?」と聞くことが多くあります。
内容がわかってしまっても面白くないので ものすごく感覚的な話なのですが
最初に読んだ2冊を ものさし代わりにしています。
  ←こっち系? それとも こっち系?→  
『透明人間』っぽいかな?でも、少し下。 とか 『13ヶ月』系、でもやっぱり『13ヶ月』。とか

『透明人間のくつ下』は、愉快爽快わくわくと 楽しく読めるものでした。(*
『13ヶ月と13週と13日と満月の夜』は、ドキドキ怖くもなりながら・・・(*
次に読んだ『チョコレートアンダーグラウンド』は、見覚えのある表紙でした。
以前、図書館から借りてきたものの、その厚さにひるんでしまいちっとも読まないまま
返却時期を迎えたのでした。 ヘヘヘ
よくよく見ると、文字の色もチョコレート色なーんか、いいじゃない?

「健全健康党が政権をとると、チョコレート禁止法が出され、国民は自由とチョコレートを奪われる」
強い権力に戦いを挑み、自由を取り戻すことを考えた少年たちのストーリー。
読み始めると、ドキドキ・・・。ハラハラ・・・。
お花なんて、「あの人、いい人だよね~」 「あの子はさぁ、もう少し気をつければいいのに・・・」と、
登場人物が現実化してしまい 心底感心したりイライラしたりしている様子。 
一番愉快だったのは、「健全健康党」の定めたお別れの挨拶が 我が家に浸透したということ。
さようなら や バイバイ や いってらっしゃい や おやすみ の代わりにこういうのですよ。
「リンゴさくさく気分を!」 「ジューシーオレンジ気分をどうぞ!」 「どうぞバナナを!」

そして昨日読み終えたのは 『ミッシング~森にきえたジョナ』

まだ娘は読んでないので 前情報がなかったのですが・・・読みながら
「お母さん、これ好きかも・・・ こんな感じ、なんか好きなんだけど・・・」とブツブツブツブツ・・・
核心に迫ってから(事件の解決に向かってから?)は 心が動かされる展開になるのですが
なんだか、私、そうなる前の「大切な友人を失ったジョー」の物事の捉え方とかその心の動きとか
それから その事件の発端の ジョナの消え方とか・・・そんなものが ものすごく好きでした。
無くしたものを見つけるというはっきりしたことではなく、消えたものに近づくには同じように消える
しかない、すべてを失うことを覚悟して・・・という感覚的な表現が しっくり私に入ってくる。
同じ感覚で 同じ目線で 物事を見ることができる安心感。
これまた最後は(核心?)目の離せない展開で、一気に読み終えました。

これらのほとんどを訳されたのは 金原瑞人さんで、
この方はどんなペースでお仕事をなさっておられるのか不思議なほどですが
この方の訳書は、YA分野で 数多く見ることができます。
金原さんの「訳者あとがき」に あさのあつこさんの言葉が載っていました。
子供たちの本に書いてはいけないのは 暴力や性描写や死ではなく 絶望感である、と。
(次回、正確に記します)

 *  *    追記  * *「ミッシング」のあとがきに金原さんが引用された あさのあつこさんの言葉

 これは一般書でもそうかもしれませんが、私は児童書においてただ一つタブーがあるとしたら、そ
れは性的表現とか、殺人などといったことではなく、絶望だろうなと思うのです。人生ってこんなも
のだとか、死んで終わりだとか、破滅して終わりだとか、それだけは語りたくない。ありきたりな希
望ではなくて、ほんとうにささやかであっても、やはり若い方たちがこれから生きて行く価値のある
未来があるんじゃないかみたいなことを語りたい。(「読書のいずみ」全国大学生活協同組合連合会)



そのことに うんうんとうなずきました。 
娘が(そして私が)楽しく安心して心を動かすことのできる作品と これからもたくさん出会えますように!
シアラー作品も まだまだ続きが待っています


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4 コメント

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とっても (こもも)
2009-03-18 19:37:36
面白そうな本ですね!!!!!!!!!!
リンク先のアマゾンにもとんでみました。
是非、読んでみようと思います!

あさのあつこさんの言葉、深く頷きました。
最近、「続・豚の死なない日」を読んだので
さらに、大きく頷いてしまいましたよ。

それにしても、金原氏は、どんな仕事ぶりなんでしょうね?
たしか、プロフィールには、大学のお仕事をされているように書いてあった記憶があるのだけれど、違いましたか?
どんなスケジュールなのか、のぞいてみたいですね。

あー。私も、原書、読んでみたいなー
今日も、息子と一緒に、CDに合わせて
「アイアムフロームジャパン!」と、元気よく
発音してみました。
どうしても、発音が、息子に敵わないのは、何故でしょうね?
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*こももさんへ (jasumin)
2009-03-19 10:09:05
こももさん、今、まさに!会場ですね。どんなかなー?って気になっています。
お天気になって、よかった!

マーガレットさんのところで「透明人間のくつ下」の紹介を拝見したのがきっけで
こんなに一気に同作者のものを読むとは思いませんでした。
チョコレート・・・は、少年の勇気とか友情とかも見られ楽しいですよ。
金原さんは、そう、確か法政大学の先生だったかと思うのですよ。
シアラーの作品は1年に1冊は翻訳されているのでは?ってペースで出版されているようです。
しかも、シアラーさんご本人にもアドバイスもらいながらの翻訳だとかかれていて
なんだかそれもすごーい!と思ってしまうのです。

あ~、こももさん、読みが甘いです(笑)
お宅の息子君やうちの息子は、発音いいに決まってますよ。
そういうの楽しくって仕方ないんですから!聞こえるまま口にするんですもん。
発音記号?関係ありませんしね。どうぞ文法なんて出てこないで~!
返信する
借りてきてました (ROKO)
2009-03-19 16:08:11
私もjasuminさんに教えていただいてから、
図書館から借りてきました。
ものさしがわりのあっちとこっち。
ただ、このところ毎晩ベッドに入るとまぶたが
重くなってしまい・・・。
早く読みたい気持ちは山々です。
お花ちゃん、すごいペースですね!
「健全健康党」の定めた挨拶、
毎日が楽しくなりそうじゃありませんか。

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*ROKOさんへ (jasumin)
2009-03-24 08:51:29
ROKOさん、おはようございます。
またまたお返事が遅くなり、申し訳ありません。

本、いかがでしょうか?少し、進みましたか?
実は私、つまらないこだわりがありまして・・・(苦笑)
本の余白の具合だとか、字の並び具合だとか、そんなことによっても
進む度合いが違ってきたりします。
「透明人間」は、ここに引っかかってしまい、お話に入り込むまでに
ちょっと時間を要しましたよ(笑)
入ってしまえばなんということはないのですが・・・
おかしなものです。
金原さん、あの受賞作家さんのお父様なのですね。初耳なのです。
なんだか、最近のベストセラーとかにとーんと興味がなく・・・
児童書寄りに突っ走っております(笑)
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