まいにちまいにち

お母さんの毎日は いつも同じようで、
少しの素敵がチラリ。

戦いのわけ

2007-11-29 | お母さんのひとりごと
子どもたちの通う絵画教室の先生は
時々 描いた絵の説明をしてくださいます。

それは 絵そのもののことではなく
「上手に描けたね」というヤル気を出させる為の褒め言葉でもなく
子どもたちの 心の方向に向き合ったお話。

もともといろんな出来事が心に響きやすいお花の絵が
その心のうちを表しているとき、
先生はそれを察知して、母に話をしてくれた。
ちょっと心の痛むお話もあった。
そのお花の絵が、伸び伸びと大きく迫力あるものになったとき(
「いいですね~」と心から喜んでくださった。
「お母さん、大丈夫。」って。

葉っぱの描く絵は、なんとも面白く
先生もにこやかに「アートですね」と笑ってくださる。
最近の絵は 恐竜や戦い・・・炎を吹くドラゴン・・・
なぜそこにそれがあるのか??と不思議になるような構図も多い。
もちろん、描いた本人にだって 説明がつくわけでもなし(笑)
それが、先日来 ちょっと違ってきた。

「お母さん、みて! 葉っぱのはさぁ、シャガールみたいでしょ!」

もちろん 仕掛けたのは先生。
このところ ずいぶん戦ってきた葉っぱに訊いてみたらしい。
「葉っぱはさ、戦う絵をたくさん描いてきたけれど
 何を守る為に 戦ってきたんだろう?」 って。

描かれたものは 
大きな山・海・富士山・東京タワー・こども・ごはん・海に浮かぶ船・・・。
なんとも淡い色合いで ふわふわと描かれていた。

こうやって 何かを守る心が育って その慈しむものを大事に描くようになる。
自然が大事、こどもが大事、ご飯が大事。・・・いいでしょう?
そうすると ただの石でも、花でも 絵のモチーフとしていい形だなって
見つめるでしょ。
そこなんですよ。 小さななんでもないものでも そうやって見れるようになる。
大切ですね~。
これからね、これからね。 縮こまってない。いいですね~。

ウンウンとうなづきながら 話してくれる。
話してもらってるそのときは すっごくよく判るのだけれど
こうやって書き留めておこうとすると ・・・・
言葉が違ってて よく表せないな。


でも、とにかく 嬉しい。
私と一緒に こどもの心を見て 育んでくださる方が ここにもいる。
なんとも 嬉しい。

嬉しい秋の落し物

2007-11-28 | まいにちのこと
昨夜は 本当にクスクス笑ってしまった。
ひとりで クスクス・・・・嬉しくなった。


お届けモノがあったのです。 こんなに大きな 秋の落し物(笑)

送ってくださったのは そのみさんとご主人の宮田さん
でも、このさつまのおいもをお作りになったのは たぶんバイアリーさん

どちらとも私にとっては お会いしたことも無い 
ネットの中だけのお知り合いです。
ご夫妻とバイアリーさんは 今では実生活でもお付き合いをなさっている間柄で、
先日はバイアリーさんのお宅で再会された記事を拝見したばかりでした。
そのことはこちらで詳しくご覧いただきたいのですが()(
バイアリーさんの畑で さつまいも堀りをなさったという記事でした。

バイアリーさんの畑から 宮田家を経由して 我が家へ届きました(笑)
バイアリーさんは ご存知なのかしら?
うちにまでお裾分け頂いたって・・・ご存知ですか?
知多半島のさつまいも、やってきましたよ、埼玉まで!(笑)

なので、クスクスなのです。
すごい、面白い。 しかも、本当に大きいんですもん!
楽しいお裾分けを 嬉しく眺めています。
楽しいです。 どうもありがとうございます。

そして、もうひとつのとっておきが♪
 うちの子も頂いちゃって良いのでしょうか?

私は、宮田さんのお仕事のF1のことは申し訳ないくらいにわからないのですが
このダブルタイトルのことは知っています!
ヤフーニュースのトップに 掲載されていましたもん。
でもこのバンダナの経緯は そのみさんのこちらの記事で(
鈴木亜久里さんのチームが、10年越しのタイトルを獲得した記念に
関係者のために作られたバンダナです(間違ってないですよね?

「明日、学校に持っていってもいい? ね、このハンカチ、失くさないから!」
と、うるさく詰め寄る 忘れ物常習犯が若干一名!(笑)
母が渋っていると・・・「ちゃんと名前書くから!お願いっ」 って・・・
名前買いちゃうんですか???? それは勘弁して
そういう私も、職場のレース好きの上司に見せちゃおうかなー?と
思っている大人です。

そのみさん、宮田さん! ありがとうございました。







寒くなりました。

2007-11-27 | まいにちのこと
月曜日がくるのが早いです。

最近めっきり寒くなりましたが、子どもたちの教室は、不思議と暖かいな。
元気な声が聞こえてくると、あ~こいつらの体温ね♪って嬉しくなるよ。

このところ編み物ばあさんと化した私は、会社の昼休みもアミアミ・・・
夜中もアミアミ・・・
我が家には、誘惑度数100%のコタツがないので、毛布に包まってまで
編んでいたりする可笑しなばあさんです。
灯油は買ったけれど、まだファンヒーターも稼動しておらず(笑)
「恐るべしjasumin家!」って言われながら過ごしています。
でも、今日は職場のエアコンが壊れ、「寒い」って実感したから
今夜からはきっと、ヒーターのお世話になることでしょう。

こんなものも編みました。

 

違う色に見えますが どちらも葉っぱのポンポンマフラーとお揃いの毛糸。
右は 練習に編んだお花のモチーフをつけた かのこ編みのお花のマフラー。
左は お父さんにもお揃いを、と編みましたが・・・
日の目を見ることがあるでしょうか・・・?ただ今、スタンバイ中(笑)
お花が すごく喜んで、ふざけて「自慢しよっと!」と言って登校しました。
あれ、こんなに喜ぶなんて・・・意外。母、ウレシ。

この毛糸、母のために編んだものと一緒のセール品で、
10玉500円で購入しました。 まだ2玉残っています。
それぞれいったいいくらでできたの~?



                      ・・・150円くらいみたいですね(笑)



そうそう、150円とはいかず 少々お高目ですが・・・
先週のバザーで購入したのは こんな本たちです。

 

昨年は「トンちゃんってそういうネコ」を100円でゲットしたバザー。
侮れません。。。   ラッキー♪






あなたなら・・・・?

2007-11-26 | お母さんのひとりごと
よく記事にも登場する 子どもたちの学童クラブ。
その施設は、教会が基になっているもので、同じ敷地内に
教会はもちろん、幼児園や乳児園、親と暮らせない子たちが住む寮が存在しています。

ここでは年に一度、大規模なバザーが行われます。
先週の祝日がその日で、今年もたくさんの品物・食べ物、そして園のスタッフや
ボランティアのスタッフ、多くのお客さんで賑わいました。
うちの子たちも例に洩れず、お花は自分のお金から、友達と決めた額を持参しましたし、
葉っぱは、私が渡した500円を握り締めていました。
子どもながらにやりくりしながら、頭の中で計算し、楽しい使い方をしようと
頑張っているのです。 なんとも、可愛らしい。

でも、そこで、目に入ってしまったのです。
買い物を済ませた袋の中に、まだお会計をしていない商品を入れている子どもを。
話には聞いていたのです。混雑をいいことに、それを目的に来る人もいると。
でも、まさか 私の目の前で行われるなんて・・・ドキドキしました。
そこは屋外のテントで、文具を売っているところでした。
ペンは、1本数十円くらいだったでしょうか?
たぶん中学生だったと思います。
他にもノートを数冊持って、テントを出て、少し離れたところで友達と話していました。

私、どうしたらいいんだろう?
でも、みちゃった・・・

私が見ていたら、ノートは入れないに違いない・・・と思い、
視線が合うほど、その子を見ていました。
彼女は「なんだか知らない人がずっと見てる・・・」と言わんばかりに困った様子で、
もちろんノートを入れることはできません。

「あなた、ペンを入れたよね?」
「いいえ、入れてません」
「私はここで、大きな声では言わないよ。
  でも、やっていい事と悪い事は、わかるよね?」
「はい」
「私に嘘をつくのはいいけれど、親に知れてもいいことをやっているよね?」
「・・・・・」
「やっていい事と悪い事は わかるよね?」

そのうちに、色白の女の子の頬は 真っ赤になっていきました。
たぶんこんな問答だったと思うのですが、その後彼女はお会計の方に行ったようでした。
でも、実際、それらのものの支払いをしたかどうか、そこまではわかりません。
そこまでチェックする気にはなれなかったのです。

私は「jasuminさん、偉いね!」って言って欲しいのではありません。

私も、相手が大人だったら、言えなかったかもしれませんしね。
でも、子どものことって大人が考えてあげなきゃいけないなって思っています。
「我が子のことをその親が・・・」ではなくて、です。
周りの大人が子どもたちのことを、です。
以前受けた読み聞かせの講習で、「自分と子どもとの間から絵本をとったら
ただのおばさんになっちゃった、では困ります」
と聞いたことも、心に残っていました。
もう少し、違う方法・言い方があったかもしれないと思いますが
咄嗟のことで、これが精一杯だった私です。
もっと他の方法を思いつく方がいらしたら、どうぞ教えてください。

あなたなら・・・どうされましたか?

どんなことでも、絶対誰かが見ているよって、わかってくれたらいいのですが。
ベタな言い方ですが、もし誰も見ていなくても、あなた自身が見ているよと
気付いて欲しいと思います。

はぁ~・・・とため息をついてしまう出来事でしたが
嬉しいこともありました。
葉っぱが、最後に残ったなけなしの100円で、大きな水鉄砲を買いました。
お風呂で遊ぼうと大喜びだったのですが・・・
夕方水を入れてみても、壊れているようで使えません。
あらら・・・
これも、たかが100円、寄付したと思えば・・・とも考えたのですが
学童のスタッフの先生に電話してお伝えしてみました。
「たかが100円ですが、子どもが大事に搾り出して使った100円ですから」と。
すると、その夜、ピンポーン♪と、先生がやって来てくれたのです
私としては、そんな呼びつけるつもりじゃなかったのに・・・と赤面ものです。
でも、その辺もよくご理解くださった上で、葉っぱに100円を返金してくださいました。
「つかえない水てっぽうで ごめんなさい。
 100円は、またいつか大事につかってください」
と書かれた メッセージ付きです。
すごくすごく感謝です。
お金の大事さを伝えたい母としては、この先生方の対応はとても嬉しいものでしたし、
子どもにとっても、周りの大人が自分の水鉄砲の買い物を軽んじなかったことは
嬉しい出来事だったのでないかと思います。

悲しい思いもしたバザーの一日でしたが、
それでも楽しいお買い物もたくさんできたし、嬉しい出来事で締めくくられ、
また来年が待ち遠しく感じられる一日になりました。



***バザーの獲得品、のちほど追加して載せてみます(笑)




お知らせです。

2007-11-22 | 朝の絵本の時間
子どもたちの学校での「よみきかせ」は続けていますが
記録が残るよう、専用のブログをはじめてみました。

『絵本の時間』  (←こちらをクリック)

今後とも、宜しくお願いします。
(あちらでは、「N」のハンドルネームで管理をしております。)

月曜日のよみきかせ

2007-11-21 | 朝の絵本の時間
2年生のクラスにて。

このクラスは すごく静かに楽しんでくれるクラスです。
静かと言っても 無関心な静かさではありません。
どう違うのかと言うと・・・子どもの方から流れてくる何かが 
そうではないと 確かに教えてくれるんです。

私が読んだのは またまたこの本。

 『ハリーのセーター』

読む前に 「お母さんとかお姉さんが おうちで編み物してる人いる?」と訊くと
ひとりくらいしか手は挙がりませんでしたね。

そしてKさんが こちらの2冊。

 

『ぶかぶかティッチ』  『ねぇどっちがすき?』

よみきかせを始めた当初の約束を きちんと守ってくれているからなのか
大きな声で反応したりすることはありません。
(この辺が 葉っぱのクラスとも違うところです・苦笑)
『ハリーのセーター』では、最後の新しいセーターがどんな柄かわかったところで
隣の子と顔を見合わせてにっこりしている子を発見しました。
あ~、嬉しい。
『ねぇどっちがすき?』では、視力検査のように
こっち!あっち!と無言で指で指してる男の子を見つけました。
それでも だんだんと声が出てきて 一番最後の 「ウィンナーとハンバーグ」の選択
では、声を合わせて「ハンバーグ!」。
読んでいる私たちまで、にっこりさせてくれるクラスです。

最後に少し時間を残し お話をしてきました。
うちの町の市立図書館は 新築移転され3年経過しました。
その間の 貸し出し回数の多いものが発表されていましたので
そのベスト5を持っていって見てもらいました。
5冊並べて 「どれだと思う?」と。
子どもたちの答えは どんぴしゃり(古い?)の正解でした。

  1位  さんびきのやぎのがらがらどん(北欧民話)(*
  2位  ぐりとぐら                    (*
  3位  かいじゅうたちのいるところ          (*
  4位  はじめてのおつかい              (*
  5位  どろんこハリー                 (*

そして最後にご挨拶をしていると 担任の先生が
「今日は どの本にもセーターが出てきたね!」と言って下さいました。
私たちは 一言もそのことには触れていなかったのに・・・です。
こうやって 担任の先生も一緒に楽しんでくださるので
子どもたちが自分を主張せずとも 安心して楽しめるのでしょう。
そんな気がした朝でした。


今朝もとても寒くて 通勤途中ですれ違う自転車通学の学生たちは
みんなマフラーで口元まで隠し、とても寒そうです。
葉っぱは昨日、この冬初めてマフラーをして登校しました。
昨年の冬に 私が編んだマフラーです。
そして 昨夜 もうひとつ マフラーが仕上がりました。
ぽんぽんのついたマフラー、作りたかったんです。



ぽんぽん作りに夢中になった葉っぱが 雪だるまを作りました。
雪だるまのマフラーも、自分で編んで作りました。
母が作った帽子は あまり気に入らないみたいですけどね。(笑)



へたっぴですが。

2007-11-20 | まいにちのこと
もしも 私が11年も横になっていると 退屈だろうなぁ。

きっと 我儘ばかり言って
あれがいい だの これはいや だの 言ってるのかも。

でも、母は 言葉を発することもできず 
ただただずっと 父の帰りを待っています。11年も。
11年も こうやっています。


また寒い季節になり 何か 暖かい贈り物を・・・と思いましたが
なかなか 母のようには作れません。
母は 私たちが手を離れてから いろんなことを始めた人ですが
洋裁や編み物、そんなにプロ級ではありませんが
楽しく楽しくやっていましたっけ。

ゼロ歳のお花のために作ってくれた ランニングとパンツ。
赤いギンガムチェックのそのお洋服は 今も大事にしまっています。

近くにショッピングモールができて オープニングセールで
安くなっていたウールの毛糸を買ってきました。
10玉で 500円。。。安い♪
それでも、どの色がいいか・・・少ない種類の中から
お花と 額をくっつけて考えて選びました。

きっとじーじは ばあさんみたいな色は良くないって言うよね。



私は ちっとも母のようにはできなくて
本当に下手の横好きっていうやつで・・・。
まさに へたっぴ
途中で何度も やっぱりこれじゃ変だよね~と 止めようと思いましたが
お花が 「絶対ばーばは喜ぶよ!」と言ってくれるので
なんとかかんとか 作ってみました。

初めて編んだルームシューズは 左右の大きさが違います。
麻痺をして歪んだ足は この中にうまく納まるでしょうか?
きっと父が 車椅子や自動車の隅に 引っ掛けてしまうことでしょう。
びろ~んって 糸がでてくるに違いありません

この季節、いつもパジャマ姿の母が出かけるときは
上から毛布のようなものを掛けて 包まれているのですが
なにせ父がやることですから 片方がずり落ちていたり
足先は寒々しかったり・・・
帽子をかぶらせても 顔でかぶっていたり・・・(苦笑)
この肩掛けも 頭にかぶらせちゃうかもよ!と心配になり
葉っぱをモデルにした写真をつけたほどです。
「こうやって 肩にかけてあげてください」と


ま、私が編んだものは どうでもいいのです。
一緒に添えた 3通の手紙が 父の手元に届くのを
どんなかんじかなー・・・と 待っている私です。

一度でいいから、子どもと一緒の里帰り
母がまかなってくれる実家に帰ってみたいです。



 


毛糸玉

2007-11-16 | 子どもたちと読んだ本のこと
次のよみきかせ、先日とは違うクラスなので
引き続き 『ハリーのセーター』を読むことにしています。

一緒に組むKさんと、選書について話しました。
何かつながりあると、楽しいね・・・
犬? セーター? ・・・
でも、犬つながりでは 印象が同じになってしまってはもったいない。
セーターではないけれど『ぶかぶかティッチ』は?とか
お洋服を作るってつながりで『たんじょうびのまえのひに』は?とか
『ペレのあたらしいふく』は 時間がオーバーしてしまうかも、とか。

そんなことを いろいろやりとりしました。
ほんと、自分の情報量のなさに、イヤになります。
実際には いい案が浮かばず つながりシリーズは諦めた選書になりましたが
私は こんな時間も楽しいです。
お相手によっては 「読み物はこちらが。では残りの何分お願い。」くらいの
話しかできない場合もあります。
でも、絵本に対する思いに 少しでも共通するものがある方だったりすると
自己満足でもいいから 密かに楽しめることをやりたくなります。

その時点では 候補に挙がらなかったけれど
こんな本を 昨夜は読みました。

 
おしゃべりな毛糸玉()    セーターになりたかった毛糸玉(

どちらも 毛糸玉のお話。 あたたかいお話です。

『おしゃべりな毛糸玉』では、昔誰かのセーターだった毛糸や、他の誰かのマフラーだった毛糸が、同じ1本につながれて、ひとつの毛糸玉になるんです。
だから、いろんな色・いろんな太さ。
そこには忘れていたような思い出が詰まっていて、その毛糸で肩掛けを編み始めたおばあさんに語りかけます。
淋しかったおばあさんは、もう淋しくないし、寒がりでもなくなります。
絵本の中ではおばあさんの思い出は、私たちにも見ることができて、共有できる思い出の数々ですが、私はリアルな世界のおばあさんのこの場面を想像してしまい、胸がきゅんとしました。
思い出に口元を緩ませながら、ひとり編み物をするおばあさんの姿です。

『セーターになりたかった毛糸玉』では、花形のセーターになりそこねた、赤い毛糸玉が主人公。
たしかNHKの番組で、聞いたことのあるお話です。
ひとつだけ余って、セーターになり損ねたけれど、幸せな結末が待っています。

どちらもそうだけれど、やはりひと目ひと目 想いがこもるから
そこからは暖かさと優しさが じんわりと伝わってくるのだと思います。
この時期に 毛糸を買って編み物をしたくなるのは きっと毛糸が出回ってるからじゃなく
寒い夜に、誰かを思う気持ちが ひとすくいひとすくいの作業に 相応しいからなのでしょう。


私の気持ちは 今、 二つの暖かいものに込められているはずなのですが、
ほんの少しずつで、なかなか進みません(笑)
夜が もう少し 長いといいんだけどなぁ。





ハリーの魅力

2007-11-13 | 朝の絵本の時間
 
   どろんこハリー()     うみべのハリー()   ハリーのセーター(

長く長く愛されている 素敵なおはなし。
このシリーズの最初のおはなし『どろんこハリー』が日本で発行されたのが1967年、
その同じ年に『うみべのハリー』、1983年に『ハリーのセーター』が発行されています。
(ほとんど同級生ってところかしら? あ、ちょっとサバ・・・)


ハリーは黒いぶちのある白い犬です。
お話の中で 主人公のハリーが 擬人化して話すわけではなく「わんわんわん」と言い 
ただ 「ハリーは○○○と思いました」 と書かれているだけなのに
なんだか ハリーはとてもチャーミングで そして自由で可愛らしく
私たちに微笑を分けてくれます。
もし人間の子だったら、こんなに寛容に受け入れてもらえるかしら?と思うような行動も
飼い主一家の優しい対応で、微笑ましいラストを迎えることができます。

丁寧なテキスト(おはなし)の積み重ね と 仮に文字はなくても充分にストーリーを運んでくれる絵は 読むほうも聴くほうも 安心してお話の世界に入り込むことができます。

そんな“本の力”に頼りたくて 月曜日のよみきかせに選んだのは『ハリーのセーター』

「どろんこハリー」は以前他の方が読んでいたので 2冊とも用意して出かけました。

「これは前に読んだよね」と声を掛けると 案の定「知ってる知ってる!」と大合唱。そして今日はこれ、と『ハリーのセーター』をとりだすと
「同じハリーなの?」と 問いかけてくれる声があがりました。

おばあちゃんが編んでくれたハリーのセーターですが
ハリーはどうしても バラの模様が気に入りません。
どこかに捨ててこようとするのですが 周りの優しい気遣いのお陰で
(みんなが追いかけて持って来てくれるからです)
どうしても捨てることができません。
でもある時、セーターの端っこの毛糸が1本ほつれてきたことに気付いたハリー。
結局バラの模様のセーターは、1本の長い毛糸になってしまうのですが・・・


その毛糸はいったいどこに?
その結末はいかに?

最後のページに おばあちゃんがもう一度編みなおしてくれた
お気に入りの模様のセーターを着たハリーが 満足そうに笑っています。
でも、ページをめくった瞬間に それがどんなセーターなのかわかってしまうのが惜しくて、ページをめくらずに読みました。
そして 最後の「それもそのはず・・・」と、模様の種明かしをするところで
ページをめくってみたのです。
ひとりの子が 読んでる途中で「どんなセーター?」って気に掛けてくれました。
うっしし♪ (そんな心境)
「それもそのはず・・・」 ハリーが気に入ったセーターの模様は
黒いぶちのある白いセーターだったのです。

この読み方が 好ましいのかどうなのかわかりませんが
最後のここのところが ストンとはいってきて、
子どもたちに安心感をもたらすものだったら嬉しいなぁと思っています。


それ以外に読んだ2冊はこちら。

 『めだかのめがね』(

 『きょだいなきょだいな』(


実は 1年生のこのクラスは、なかなかまとまって聴くことが難しいのです。
もちろん入学当初は皆同じだったと思うのですが
夏休みを終えてから、ちょっと落ち着かなくなってきました。
私たちは当初から ○組のあの子はどーだ とか ▽▽先生のクラスはどーだ とか
言うことなく 本読みおばさんに徹して、「これ」と思う本を届けよう!と申し合わせてきました。
こんなことを記すのもどうかと思いますが、息子たちが昨年1年生のとき
担任の対応に不満があり、親たちが学校と掛け合った、あのときの先生が
このクラスの担任なのです。
もちろん担任だけのせいでもなく、子ども側の家庭の問題や複雑なこともあるでしょう。
でも、よみきかせの担当者が教室に入ると、印刷室へ仕事に出かけてしまったり
そんなことで子どもたちが浮き足立ったままってこともありました。
中には立ち上がって「そんなのかんけーねー」ってずっとやってる子も。
締め付けるのを止めたら、今度は放任なのか?と思ったり・・・
子どもたちが自分に注目を集めないと安心できないような雰囲気さえあります。

本を読んでいても、本の中のことで楽しむ(突っ込む?)のではなく
言葉のひとつを変えてヤジってみたり・・・
(言わない約束になってはいるものの)先のお話を大声で言い始めたり。
そうすると聞きたい子が大声で「黙ってろよっ!聞こえないよー!」と始まったり。
先生が室内にいるときは、少しはマシなのですが、
前回はさっきのようにご自分の仕事を別室で始めてしまったらしく
収まらない子どもたちを前に、読み手も苦労があったようでした。
騒ぐ子も 関心を集めたいだけなんですけどね。

だから、おはなしの力を大事に 選書をしたつもりです。
ほんの15分間が 子どもたちに何をできるわけではないけれど
心通わせて過ごす 朝の15分間が 一日に悪い影響を与えるとは思えません。
ほんのささやかなことでもかまいません。
どうぞ子どもたちの心に 優しい何かが残りますように。
そして 私たちの気持ちも 常にそうでありますように。










秋のいちにち。

2007-11-11 | まいにちのこと
 あいにくのお天気でしたが、雨天決行!

初めて、りんご狩りに行ってきました。

ついでに言うと、初群馬!初関越道!
しかもカーナビなんて付いてないし 地図も持たない我が家です。
ネットで打ち出した わずかな近隣マップを手がかりに。




雨が降って気温も下がり 寒かったものの
子どもたちもとても楽しんでくれました。

 2種類のりんごです。

左は“スリムレッド” 右は“群馬名月”
葉っぱの絶対なるお奨めは、黄色い大きな群馬名月。
初めて食べましたが、ものすごく甘くて美味しかったです。
これはコンポートにしては申し訳ないね・・・と話しました。
見かけたら、ぜひお試しくださいませ。
(あら・・・スーパーでは手に入りにくい品種のようです→


次に向かったのは“たくみの里”(
職場の方から、「jasuminさんちは、楽しめるんじゃないですか?」
と教えていただいたところです。
理由は『いろいろ体験できるから』・・・(笑)確かに。

当初は“村おこし”で、伝統工芸の継承のために行われたそうですが
(現在は市町村合併で村ではありませんが)
そのひとつの村の中に、体験施設が点在しています。
体験施設で村を作ったのではないため
途中には民家があり、学校や幼稚園とも隣接していました。

まず第一のお目当ては・・・
『ガラスの絵付け体験』!

ガラスのグラスや灰皿などに、型紙を貼り、カッターで切り出し
サンド何とか(スミマセン)で切り出した部分をスリガラス状にする作業です。




 こちらは“おめんの家”


そして3箇所目は “ドライフラワーの家”

子どもたちの集中力は 途切れることを知りません。

たくさんの材料から選んで・・・

 直感勝負の葉っぱ と
 じっくり丁寧なお花です。

こうやってると、落ちてるどんぐり一個が、すごく大事に思えてくるよね。
この“家”の方が 仰いました。
ほんと、葉っぱのポケットの中のものだって
宝物のはずだよね。
もっともっと木の実拾いや、ドライフラワーを知りたくなった私たち。
いまからすでに、来年の秋も待ち遠しいです。

そんな一日が終わって、一緒に連れ帰った作品たち。

 母・葉っぱ・お花

 
2羽のふくろうが可愛い お花のリース。
 
村長さんにカブトに・・・貼りながら作った葉っぱのフレーム。
 
一番小さいのに最も欲張りは 母のリース。


子どもたちと いっぱい笑ったなぁって実感できる夜は
母は すごく安心します。
「楽しかった~?」って、何度も訊いてしまいます。
毎日がこんなふうに過ごせるわけではないけれど
こんな一日が 私に勇気をくれるし 私たちのパワーになります。

明日からも、頑張ろうね。
そして また 楽しいトコ、行こうね。


月曜日のよみきかせ

2007-11-06 | 朝の絵本の時間
月曜日のよみきかせは、息子のクラスの担当でした。

まず、1冊目に読んだのはこちら。

  松成 真理子・作

秋を存分に感じられる 色使いも好きだし
ちょっと感傷的になりそうな 優しいおはなし。
だれか ポケットにひとつぶのどんぐりが入ってないかなー
って、思いながら読みました。
コウくんと コウくんが失くした大事などんぐりが
それぞれ思い合いながら 成長する様子が
とても優しく 鼻の奥がつーんとする思いです。

実は、このどんぐりと同じ名前の子がクラスにいるので
その子にちゃんと断ってから読もうと思っていたのに・・・
なんと、遅刻して途中で入ってきたから
アドリブのできない私は、すごくドギマギしました。

ちなみに、作者の松成さんが同郷の方らしく、
意味も無く、それもお気に入りのポイントです(笑)

もっと秋を!・・・で、2冊目は こちら。

  中川ひろたか・文 村上康成・絵

少し前に、2年生はサツマイモ堀りをして、
各自ひとつずつ持ち帰ったところなのです。
1冊目を静かに聞いてくれたせいもあってか、
「このハチマキのは食えね~!」とか「うへ~、ありえね~!」
って、楽しんでくれました。
このクラスは、男の子が元気で、ちょっと乱暴だけれど
ちゃぁんと絵本の世界で楽しんでくれるから、嬉しいです。

そして、さつまいも・・・とくればこちらです。

  谷川俊太郎・原詩 飯野和好・絵

いやぁ~、難しかった!
タイトルだけでふざけた感じにとられたらいやだな・・・
と思い、この詩を書いたのは、スイミーを日本語に訳した人だよ、とか
この絵を描いたのは、同じ埼玉県の人だよと、話してみました。
それにしても、この絵は圧巻です。迫力満点!!
言葉が少ないだけに、読むのはとても難しかったですが
“おふろで ぽ”のページで「オレ、これやったことある~!」って言ったT君が、
すごく誇らしげだったのが、印象的でした。
「おなら したことない人~?」って、訊いた私も私ですが
確かに2人、手を挙げました(苦笑)

ここまでで、秋満載♪で終わりたかったのですが
中途半端に時間が余ってしまいました。
早くから準備して待っていてくれるので
予定より早く始める事が多く、こういうこともしばしばです。

そこで、もう1冊。

  あきやま ただし・作

眠れないこうたろうくんが、ぶたの数を数え始め・・・
柵の中が ぶたでいっぱいになっちゃった。
うるさくって 眠れない。
次にお母さんを数え始め・・・
柵の中が お母さんでいっぱいになっちゃった。
お母さんのコーラスが楽しくって 眠れない。
連続性のあるお話は、楽しい予想をさせてくれます。
「はやくねてよ!」と言われてた本人が、今度は言う方になるって
この展開が、あきやまさんらしくて楽しいです。


来週は、1年生のクラスです。



Tシャツ日和のお出掛け

2007-11-05 | まいにちのこと






日曜日。 本当に 気持ちよく晴れ渡り
お出掛け先の河川敷では、ランニング姿の子も見られました。
年に一度、地元の商工会主催で行われるスカイフェスタです。
ヘリコプターやグライダーのアクロバット飛行が行われたり
気球やヘリコプターの試乗も、体験できます。
(頑張って並べば・・・ですが)
自衛隊機の展示もされており、意外なほど大きく
う~ん・・・かっこよかった。
(いろいろ想像すると、ちょっと怖かった

 メットの試着(?)

 二人は敬礼・・・お花は眩しいの?

      
「空を飛びたい」にちなんで、こんなものも体験できます。
怖がりのお花が・・・びっくり。
「かわいい」んだそうです。。。
葉っぱは、離れた止まり木から、自分の腕に飛び移るのを体験。
バサバサ聞こえてきてました 

こうやって遊んだ日曜日、私たちの目的はもうひとつ。
素敵なTシャツでのお出掛けです。
ブログでお友達になったrucaさんがご家族で始められた
Tシャツやさん・boots and sticksのTシャツを。

 



よくよく考えてみると、お花とお揃いなのも
子どもたちと同じテイストの服を着るのも
初めてかもしれません。






丁寧なラッピングに、ひとりずつメッセージをくださいました。
子どもたちのTシャツには“001”のナンバーが♪
葉っぱはね、「今、世界で一枚だけなんだよ!」が自慢です。
メンズのデザインを気に入ったので、キッズの背中に
印刷できないかとお尋ねしたら、商品化してくださいました。

そして、私とお花は 色違いのお揃いです。
お揃いであることをお花がすごく喜んでくれるので
母は、それが嬉しいです。



私たちのTシャツに 描かれた文字は

“It's fun to be with you.”
いっしょにいるとたのしいね。


これからも、楽しみにしてますね♪