『透明人間のくつ下』 アレックス・シアラー/作 金原瑞人/訳
タイトルだけで 楽しそう。
透明人間・・・魔法使い・・・ホラー・・・ヴァンパイア・・・ 興味を引かない訳はありません。
遠足に出かけた子どもたち、そして 引率の先生も立ち寄った 『リトル・ホラー博物館』。
その博物館に展示されていたのは・・・
首しめ男の手袋 ・デッドマンの靴 ・狼男の毛 ・ヴァンパイアの牙 ・ボギーマンのハンカチ・・・
そんな胡散臭い「ガラクタ」ばかりなのだ。
そうなると 『さわるな』 と書かれた看板は 逆に触りたい衝動をかきたててしまう。
自由にやりたい放題に 触ってはいけないものを触ってしまう子どもたち。そして 大人たち。
びっくりしたのは ここのところ。
「あああああ~!」
「本当だったんだ!ここにあるんだよ。ほら。ぼくがつかんでる。もってるんだ。ほら、ここに、この手で」
子どもも大人も みんながしんと静まりかえることになる。
触ったなんて もちろん博物館の人には内緒で帰るのだけれど
帰りのバスで どうやら様子がおかしくなってくる。。。
人々は過去の出来事を書き換え、不都合な真実はすべて隠そうとする。
それはよくあることだ。
そんな世の中で 大事なのは 「だれもだれかの代わりになにかを学ぶことはできない」ということ。
「自分のために学ぶことができるのは自分だけだ」
あー、なるほど。 そんな根っこの部分も垣間見れながら それでもただ愉快でいいと思う。
私だったら どれを触るかな?って。
満月に吼えたくなっても困るし・・・髪がヘビでも困るよね。透明人間・・・ちょっといいかも。
アレックス・シアラーの本が このあと数冊待っています。
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