脳のミステリー

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『高齢障害者と帯状疱疹』

2011-11-13 22:33:41 | Weblog
Shingles、Herpes zoster そして日本語の帯状疱疹 私はこの順番で名前を知りました。
東京オリンピックの年に豪州に留学し、勉強を終えて結婚をするまで私は幾度もお里帰りをしていました。
豪州の母親が高齢者の仲間入りをした頃、彼女は私に言いました。
「Shingles が悩みなの。考えられないほど痛いのよ」
何の事?
私はすぐに日本の逗子在住のホームドクターに尋ねました。
彼は懇切丁寧に説明してくれました。
でも、正直、具体的には何も理解出来ませんでした。
彼は Shingles を Herpes zoster という言葉に変えていましたが、それが益々私を困惑させたのです。
ゾスターと言えば、古代ギリシャの男性用ベルト?
疱疹がベルトの様に並ぶの?

子供の頃、Chicken pox 即ち水疱瘡をやっていない人が病む事になると思っていました。
66歳になって、水疱瘡を経験しているのにヘルペスに悩むとは思ってもみませんでした。
実際には、自分の娘が・・・その時の方が驚きでした。
何という無知な大人なのでしょうか~

帯状疱疹にはかかり易いふたつの年齢層があるようです。
帯状疱疹のリスクが高いのは、20~30代と50~60代、このふたつの年代であることがわかっているのです。
帯状疱疹の原因は、子どもの病気として知られる水疱瘡のウイルスなのですが・・・
水疱瘡は治っても、ウイルスは体内から消えた訳ではなく、痛みなどを伝える知覚神経の中に潜んでいるのです。
このウイルスは、ふだんは何も悪い悪戯をする訳ではありません。
初めて感染した時、水痘・帯状疱疹ウイルスの情報を記憶して次の侵入に備える「免疫記憶細胞」がつくられ、ウイルスの増殖を抑えているんですって!
免疫記憶細胞は約20年で数が減少し、ウイルスの活発化を抑えることができなくなっていく現実にも気づかなくてはならないのですね!
日本では約95%の人が5歳までに水疱瘡に感染している訳ですから、20~30代になると、帯状疱疹のリスクが高くなってしまうのです。
更に、それも20年で寿命を迎え、50~60代になると、再び帯状疱疹にかかり易い状態になるという事でしょうか?
若い世代では過労やストレスが引き金になることが多いようです。
私の様に高齢者の仲間入りをした直後にヘルペスにかかってしまったという事は体の免疫力がウイルスの増殖を抑えてられなくなってしまっていたと考えるのが妥当なのでしょう!
当然、免疫力が低下するようなことがあれば、ウイルスが活発になる可能性がある訳ですから、免疫力が低下する原因として、過労やストレスがあり、更に強力な薬の服用も考えられます。

脳からの知覚神経は体の半分半分で分かれているからこの感覚神経は体の半身にできるのが特徴です。
先ず体の片側に痛み、続いて発疹が現れる帯状疱疹の症状は「痛み」から始まって、症状が軽いと「違和感」や「痒み」としか感じない場合もあると言われてますが「ピリピリ」「ズキズキ」など、強い痛みを感じる場合が殆どだというです。
でも、高齢障害者の私を襲ったヘルペスは半身不随の右側だったのです!
当然、鈍感でした。
気づきませんでした。
知覚神経に潜んでいる為に、最初に多少の異常や違和感を感じることがあるらしいのですが・・・
麻痺した右側に現れた水ぶくれ・・・幸か不幸か・・・ズッと感じなかったらどうなっていたのかしら?
私の場合、元来の痺疼痛の薬を替えたばかりで、初めて服用したサインバルタカプセルが腸内で溶け出したのとほぼ同時に体の免疫力がウイルスの増殖を抑えてられなくなって・・・
帯状疱疹後神経痛は、神経の炎症が続いた結果、神経が傷ついてしまうことで起こる痛みと言われ、初期の症状が重い人、高齢の人はとくに注意が必要です。
ひどい痛みをがまんしていると、神経は痛みの刺激を受け続けることになり、その状態に耐えられなくなって変性を起こしてしまいます。
こうなると痛みが慢性化して長期間続くことになり、これが帯状疱疹後神経痛です。
この病気では、痛みを我慢するのは禁物で、早く痛みを取り去って神経を楽にしてあげることが大切なのです。
帯状疱疹の治療には、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬と、炎症と痛みをしずめる抗炎症鎮痛薬が用いられるという事で私にはファムビル錠250㎎が処方されました。
薬だけで痛みが改善されない時は、「神経ブロック」という治療をして激しい痛みを取り除くという事です。
この治療は、ペインクリニックや麻酔科などで受けることができます。
でも、私の場合は通常の痺疼痛があるからなあ~~~


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