「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

CT(X線断層検査)を義務化しては

2020-01-23 05:54:26 | 2012・1・1
昨日、国立病院での年に2回のCT検査の結果を聞きに通院した。2016年1月、2回目の大腸がん手術から退院、そのあとのチェックだが、幸い採血値ともども問題はなかった。「無病息災」という四字熟語がある。”病気もなく健康な人より一つぐらい持病がある方が長生きできる”(三省堂熟語辞典)という意味。まさにCT検査は僕にとってはその役割をしてくれている。

僕の1回目の大腸がんは2014年12月、区(東京)の年に1回の無料健康診断の検便検査で発見された。そのおかげで初期段階のステージ2で済んだ。がんの治療は初期発見にあるというだけに感謝している。しかし、ネット情報によれば、発見の精度は検便よりCT検査の方が確かだという。

問題は検査料である。僕は高齢者医療保険の恩恵で窓口負担1割、3430円で済んでいるが、現役の健保では、3割10000円かかる。これでは、自覚症状でもない限り検査を受ける気にはならない。どうだろうか。これだけCT器機も普及してきたのだ。高齢者並みの料金で義務化したらどうだろうか。

3月場所は番付に「横綱大関」が復活

2020-01-22 06:11:06 | 2012・1・1
大相撲1月場所は11日目、中盤戦を終えて全勝力士はなく、1敗は平幕十4枚目の正代と幕尻の徳勝龍の二人だけ、優勝賜杯の行方はわからばい。お茶の間のテレビファンにとっては面白いが大相撲の看板倒れでもある。

東西の横綱がケガだか、病気で早々と欠場、大関も豪栄道が先場所(2敗13休)についですでに7敗、あと1敗して負けこせば、その地位から陥落する。先場所連続負け越して関脇に落ち、今場所10勝以上して復帰をかけた高安もすでに7敗して権利落ち。一方、場所、先場所で21勝して今場所啓33勝すれば大関へという声もあった関脇朝之山もその内規に達しない。

東の大関貴景勝だけが2敗で優勝レースの一角にあり、来場所も大関の地位にあるが、西の大関が空位になってしまいそうだ。。相撲協会には大関が空位(不在)だったり、一人大関の場合は番付けに「横綱大関」を設ける規定がる。調べてみたら過去に1981年(昭和57)秋場所に大関不在のため千代の富士が記録している。もう40年近く前のことだ。話題としては面白いが、番付はやはり賑やかな方がいい。若手力士の奮起を望む。

お年玉つき年賀はがき 三等3枚が当りました!

2020-01-21 06:24:22 | 2012・1・1
今年は珍しくお年玉つき年賀はがきが3枚も当たった。もちろん三等の切手シートだが、百枚に1枚という確率からみれば幸運だ。僕の記憶によれば、昔は1月15日に固定していた成人式に抽選会が行われ、テレビでも着物を着た女性がにぎにぎしく出演、中継したもだったが、今年は見落とししたのか、翌朝の新聞でで発表をしった。風物詩が消えてゆくのは寂しいが、籤に当たるのはたとえ切手シートでも嬉しいものである。

お年玉付き年賀はがきの発行は逆風が吹き2003年の最盛期には44億9000枚もあったのに今年は24億4000枚と半分近くに減少してきたそうだ。8年前の小ブログで僕は3枚もしか当選しなかった腹いせに、何か”からくり”があるのではとJPに文句をつけているが、当時はまだ200人の方から賀状を頂戴していた。2年前には1枚も当選がなく、なかば諦めていたのだが、今年は頂戴した65枚の中での3枚である。

当った3枚の内訳は4人になった小学校時代の竹馬の友の一人と、これまた戦中戦後の時代を苦楽を共にした級友の一人、もう一人は40年前,北海道で新会社造りを一緒にした戦友である。3人とも卒寿から80歳後半の友である。

「フレイル」(老衰」 高齢者蔑視用語ではないか。

2020-01-20 06:19:33 | 2012・1・1
産経新聞(1月19日付首都圏版)に東京都が介護フレイル予防を啓発するためウェブサイトを開設、PR動画を作成したという記事があった。早速付記してあったhttp://で開こうとしたが、老人には字が細かすぎてサイトに到達できない。

フレイルとは一般にはあまり耳馴じまないが、医学用語で英語のFrailtyからきている。手元の英和辞典によれば、”よわさ””もろさ””はかなさ””意志薄弱”とあまり良い意味ではない。日本では、その略語Frailが日本老人医学会によって2014年認定された専門用語で”健康な状態と要介護状態との中間に位置し身体的機能と認知機能の低下した老人をさすらしい。

要介護2の認定を受け、身障者4級(膝の人工関節)の僕はまさにフレイルのお仲間だが、周囲からフレイル呼ばわりされたくはない。フレイルといわれると”老いぼれ”と馬鹿にされたみたいだ。 物忘れがひどくなり、たしかに認知機能も低下してきたが、老人はいつまでも自身に誇り持っているものだ。

戦前の修身教育で”長幼序あり”の社会構造の中で育った世代にはフレイルは蔑視用語で、啓発なんておこがましい。




安全電源確保できるのか 伊方原発運転停止仮処分

2020-01-19 06:56:38 | 2012・1・1
四国電力伊方原発(愛媛県)3号機の運転停止を求めて50キロ離れた山口県の住民3人が起こしていた訴訟について広島高裁(森一岳裁判長)は停止の仮処分を決定した。四国電力の地震や火山リスクに対する評価や調査は不十分、安全だとする原子力規制委員会の判断は誤りだとするものだ。

国のエネルギー政策は原子力発電を安定電源と位置づけ、2011年の福島原発事故以後9基の原発が再稼働した。しかし、このうち4基は年内にテロ対策の対応の遅れから運転停止となる。さらに別の原発も定期検査に入り今年後半には最悪の場合、2基だけの運転になる。石炭火力への依存度が深まる一方、国全体の経済にも影響してくる。

20年近く前、JICA(国際協力機構)の研修事業で、外国人研修員を案内して伊方原発を見学した。佐多岬の先端の風光明媚な場所に位置し,観光には”もったいない”と思ったが、福島原発のような地震による事故が起きるとは想像もしていなかった。四国電力も自信に満ちて安全性を説明していた。今回も四国電力は国の厳しい原子力規制委員会の査定をパスしている。

伊方原発停止を求める別の訴訟では数万年前爆発した阿蘇火山カルデラが再爆発して、その火砕流が海を渡って伊方原発にも押し寄せるという推理もあるそうだ。素人の僕が見ても噴飯ものだ。誰でもできれば、脱原発を望んでいるが、、こういった”ためにするような”裁判官は、何とかならないだろうか。






"寒菊や年々同じ窓の隅”(虚子)

2020-01-18 06:28:06 | 2012・1・1
東京はここ数日寒い日が続く。メディカル.チェックで近くの医者に今年に入って初めて通院したら、あたりはモノクロの冬景色である。その中で寒菊が隣家の庭先の窓の隅で黄色の花を咲かせていた。

寒菊は12月から1月に咲く冬の菊で近畿地方から西の陽の当たる地では自生しているそうだが、東京首都圏では園芸用の鉢植えが多い。園芸の門外漢の僕は最近まで晩菊は残菊の類語だと思っていたが違う。

改めて、これまた門外漢の俳句についてネットで調べてみたら、「晩菊」を季語に使っている俳句が多いのに改めて驚いた。
◇寒菊や醒(あなざけ)造り家の前(芭蕉)
◇寒菊や年々同じ窓の隅(虚子)
◇寒菊やイモ屋の裏の風透し(子規)









老人施設入居者からのご挨拶

2020-01-17 05:34:57 | 2012・1・1
昔、現役時代、海外取材を共にしたK君のご子息から昨日”父は昨年暮れから高齢者施設に入居しています。父は元気ですが、今後父へ連絡は私どもへお願いします”と葉書が届いた。K君からは毎年達筆で賀状を頂戴していたが、今年は届かず心配していた。別の親しい友人からも賀状がとどかない。こちらは子供さんと面識があるので、松が明けてから電話をしたら、すでに夫人が入居している老人施設に移ったという。二人とも90歳を迎えた仲間である。

福島県の有料老人施設に入居中の知りあいの女性からは僕の送った賀状に対して妹さんから礼状が届き”姉を見舞いに行ったら流感にかかって直接話ができず、テレビ電話のようなパットで話をしてきましたと「笑門来福」の葉書に姉さんの顔写真を添えた葉書に連絡先としてご自分の住所が記されてあった。その心配りが嬉しい。

今年の賀状に対して何通かはご返事がなかった。いずれも老人施設に入居中か在宅介護を受けている方だ。昨年までは、賀状に一言「百〇歳」と添え書きがあったTさんからも今年は頂戴してい。電話も通ぜず電子メールでのやり取りもできない。お元気だとは思うのだが。”老いぼれた”現状はなかなか伝えにくいものだが、お互いに生があるかぎり消息を知りたい。介護に当たる家人からでも返事が”あらまほしき”かなである。

今場所も横綱不在 大関が出ると負けの場所

2020-01-16 05:54:14 | 2012・1・1
大相撲初場所が5日目にして東西横綱が2勝7敗(2不戦敗)というぶざまな星で欠場した。東の横綱白鵬はすでに4日目病気を理由に土俵を去り、西の横綱鶴竜も2連敗して去就が注目されていたが、5日目、白鵬に右へならいした。大関陣もそうだ。先場所0敗13休して陥落のカド番に立つ豪栄道もすでに4敗である。先々場所まで大関で、今場所10勝あげて復帰を目指す高安も3敗。もう一人の大関貴景勝がわずかに4勝と気をはいているが、小結以上の役力士で全勝は一人もいない。

この”横綱不在大関出ると負け”現象は今場所に限ったものではない。調べてみたら昨年9月場所も白鵬2敗13休み,鶴竜4勝4敗7休み、一昨年7月場所も白鵬3勝1敗11休み鶴竜3勝3敗休み、稀勢の里全休と、1年6場所興行なのに、うち1場所は、日の下開山不在,土俵入りもない。羊頭狗肉といわれても仕方がない。

白鵬時代は確実に終わりに近付いている。貴景勝を筆頭に若手の台頭が目立つ。下剋上の時代ともいわれる。群雄割拠の感がないでもないが、その前に横綱らしからぬ横綱は引退するよう横綱審議会で話し合うべきだ。鶴竜はすでに3場所連続15回目の欠場だ。時代は移り、幕下以下には大鵬の孫、納谷や、24戦土つかずの逸材元林があとを追ってきている。





赴任地から遥か離れた地からの新聞社の特派員原稿

2020-01-15 05:48:01 | 2012・1・1
目くじら立てる問題ではないかもしれないが、新聞社の海外特派員原稿が、赴任地から遥か離れた地のニュースをカバーしているのに抵抗を感ずる。国際化時代、昔と違って今はすぐに事件、事故現場に駆け付けられるのにおかしい。

最近も二つそんな記事を見つけた。ひとつは産経新聞のシンガポール発のオーストラリアのニューサウスカレドニアを中心にした大規模の山火事の記事だ。コアラが2万5000匹も死に焼失面積は韓国全面積に匹敵するほどの火災だが、はるか数千キロも海を隔てたシンガポールからの”見てきたような記事である。

もう一つはハノイ発の読売新聞のフィリッピンのマニラ郊外のタール火山の噴火の記事だ。ハノイとフィリッピンは同じアセアンの加盟国だが、これまた数千キロ海を隔てている。アオザイ娘がハノイでジープニーのマニラを取材するみたいだ。

1950年代から70年代にかけて新聞社の外信部に勤務したが、当時はこう言うことはなかった。外国通信社のクレジットを大切にして、たとえ隣国でも自社の特派員原稿は赴任地だけで、特別な限り以外使用しなかった。今はその点、各社ともあまりこだわらない。中にはニュースが集まる東京で”作文”している特派員原稿もあるみたいだ。昔気質の僕はクレジットは大切にすべきと思うのだが。










阿倍総理の8年来のUAEへの想い 僕の58年前の郷愁

2020-01-14 07:16:05 | 2012・1・1
中東諸国歴訪中の安倍晋三総理が13日、無事成功裏に最初の訪問国サウジアラビアの訪問を終え、第二の訪問国、UAE(アラブ首長国連邦)の首都、アブダビで同国の指導者ムハマド皇太子らとの会談に入った。安倍総理のUAE訪問は2018年4月についで2度目だが、1962年以来のUAEオブザーバーの僕は、8年前、東京で開かれた同国開国40周年パーテイに当時野にあった安倍総理が福田康夫(UAE議員連盟会長)元総理と二人して参加、祝辞を述べていたのを想い出す。民主党の内閣当時だったが、野田佳彦総理をはじめ玄葉光一郎外相も顔を出さず、政府関係者の祝辞がなかったのも印象的だった。

UAEはアラビア半島のペルシャ湾に面する7首長国で構成される小国だ。近年その一つドバイが世界的な観光地として売り出しているが、首都は石油産出量が一番多いアブダビで、政府機能もここにある。半世紀以上前の1962年、僕は新聞社の移動特派員としてドバイなど3首長国を訪れているが当時、この地は砂漠の中の”秘境〟の地、写真のようであった。(1962年ドバイ)
12年前の2008年11月、僕は62年の取材のさい同行のカメラマンが撮った写真が奇縁になってドバイ首長の一族のエミレーツ航空会長のアハマッド殿下の招待でUAEを再訪した。この時の記を小ブログ(11月23日ー28日)に「ドバイにて」で連載しているが、まさに”今浦島”であった。写真はその時のもの

58年前、僕はドバイからプロペラ機でカタールへ向かう途中、給油のため砂漠の中のアブダビ飛行場に降り立ったが、管制塔しかなく夜間の離着陸は出来なかったが、今やドバイに劣らぬほど超高層ビルが林立、日本人学校まであるそうだ。わが国の原油などエネルギー源の四分の一はこの国に依存している。安倍総理が野にあっても8年年前、建国40年パーテイに顔を出した政治家としての見識に頭を下げる。