「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          青いバナナも売れてます!

2008-10-06 05:14:27 | Weblog
駅前の安売りスーパーへ行ったら店頭に青いバナ並んでいた。朝バナナ一本と水を
飲むだけでダイエットになるとテレビが宣伝してから、今、バナナが目茶苦茶に売れて
いるそうだ。地方によっては品切れの地域もあるという。店主によると、問屋には今、
黄色のバナナがなく青いバナナしかない状態とのことだ。

"青いバナナ"-どこかで聞いた言葉だと思ったら、戦争中の軍歌「轟沈」の中に"青い
バナナも黄色く熟れて”という一節があった。インド洋を航海中の潜水艦が多分スマトラ
島あたりであろう。艦に積み込んだ青いバナナが、長い航海で黄色く熟れたという歌だ。
なんとはなく懐かしく一房380円で買ってきた。家に帰って房を数えると16本あった。1
本当たりの単価は25円。普段買っている4本100円位のものとたいして変わらない。

戦前、僕が子供のころ、父が酔っ払って夜店の叩き売りのバナナを買ってきて母に叱ら
れたいたのを想いだす。当時バナナは不衛生で子供には食べさせるな、と言われていた。
多分、台湾からの長い航海で腐っていると誤解していたのかもしれない。しかし、原産地
の一つ、インドネシアでは子供がお腹をこわすと、バナナかおかゆを食べさせていた。でも
青いバナナではなく、樹で完熟した黄色いバナナであった。

バナナがメタポに効果があるかどうかは知らない。ここ数年、僕は毎朝、ヨーグルドにバナ
ナを入れて食べているが、あまりウェイト・ダウンには役立っていない。効果があるのかも
知れないが、僕の場合は、ほかのものを食べ過ぎているし、運動量が少ない。困るのは
品不足を理由にバナナが値上げされることだ。


           永田町 霞ヶ関の非常識

2008-10-05 05:23:05 | Weblog
靖国神社に関係する94才の畏友から先日、日本遺族会会長の古賀誠・自民党選対委員長
に「南方各地慰霊碑一覧」を贈るよう進言があった。そこで代議士の議員宿舎に僕の9月11日
のブログを添えて送った。畏友がテレビで古賀会長が政治を辞めたら夫人と共に戦死された
厳父の慰霊をかねて海外各地の慰霊碑を巡拝したいと述べていという理由からだ。
しかし、今のところ古賀会長からはなにも返事がない。総選挙を控えてそれどころでないのは
十分承知している。が、社会常識からいえば、50円の葉書で秘書から"受領した”ぐらいの返
事があってもよいのではないか。それとも小ブログにお冠を曲げたのであろうか。

霞ヶ関は非常識を通り越して無礼である。6年前、僕らは前記慰霊碑一覧を皆様のご好意で
出版した。これを厚生労働省の社会援護局外事室へ10部寄贈したが、何も返事がない。それ
どころか、僕らに無断で内容や写真をコピーして外部へ出している。年金改竄と同じ体質がか
いまみられる。

厚労省は、いま僕らの編纂した「慰霊碑一覧」を使って東カリマンタン(インドネシア)の「民間慰
霊碑整理事業」を日本遺族会委託して行っている。「整理」とは碑の建立者がなくなったり現地の
管理者がいない場合は「整理」(壊す)しようというのである。現地住民からの要請があれば別だ
が、僕は寡聞にして聞いたことがない。民間の慰霊碑は激戦地に戦後生還した戦友や遺族が英
霊に思いをこめて建てたものである。その事業を同じ遺族の会である日本遺族会が行う無神経
さは驚くばかりだ。

先日、僕らは日本遺族会の調査団の帰国報告をきいたが、驚くことに現地の管理者がまだ元気に
生存し、碑も管理して頂いているのに「死亡]にされ死亡年月まで記されている。日本にも当時の
方々がいるからよかったもののあやうく「整理」の対象になるところだった。こんな杜撰な調査で慰霊碑が「整理」されれば英霊や物故した戦友の霊は浮かばれない。要するに厚労省の予算消化にすぎないのである。年金、後期高齢者医療など難問山積の中でこんな税金のムダ使いも行われている。














































         後期高齢者への督促状

2008-10-04 03:48:41 | Weblog
僕の住んでいる目黒区の後期高齢者の四分の一に当る6000人へ医療保険金の未払
いで督促状が舞いこんだ。全国で23万人も同じようなお年寄がいる。僕は9月30日の
ブログで「後期高齢者医療」は見直しの必要ないと主張したが、こんな初歩的なことで
大騒ぎになるとは役人同様想定外のこと。やはり内容以前の問題として見直しが必要
なことが判った。

「老人タイムス」を名乗る以上、小ブログは、昨年来月に1,2回は「後期高齢者医療制
度」について批判してきたが、その内容もさることながら、問題は行政側末端の老人へ
の対応のまずさ不親切だった。とくに目黒区はそれが目立った。

NHKのテレビに出ていた目黒区民(女性)は"医療保険金を払わないと財産を差し押さえ
られる”というので慌てて来た(区役所へ)。別の男性は"前もって支払い書を送るべきだ”
と怒っていた。しかし、これは誤りで7月に区役所から分厚い封筒が送られてきている。
ただ、その内容が難解で、わが家も解釈の違いで夫婦ゲンカになり、その模様を小ブログ
に書いた。(7月17日)

もう何度も何度もブログで書いたが「後期高齢者医療制度」は難解で、そのうえ役所の説
明文書が解りにくい。今回問題になっている地区は、本来4月にスタートすべきだったのに
"事務が間に合わない”という理由から10月にずれ込んだのだ。そのため、いっそう手続
きが煩雑になっている。区側はもう何度も区の広報で説明しているからと思っているかも
しれないが、相手は後期高齢者である。テレビに出ていた区の担当課長は"わからなけ
れば役所に来たり、電話しろ”といっていたが、頭と足腰の弱った年寄はそう簡単に行動
できるものではない。

         昭和20年の「都の秋」

2008-10-03 04:46:00 | Weblog
童謡「里の秋」(斉藤信夫作詞,海沼実作曲)の三番にこういう歌詞がある。
  ▽ さよなら さよなら 椰子の島 お舟にゆられて帰られる。
    ああお父さんよ 御無事でよ 今夜も母さんと祈ります
この童謡は昭和16年12月のNHKラジオ歌謡だそうだが、歌の内容は、むしろ
敗戦時の戦地からの復員者を待つ家族の心情にピタリのような気がする。

戦争中南方軍隷下(れいか)にあった軍人、軍属、民間人の総数は30万人ぐ
らいといわれているが、20年8月15日の敗戦後すぐに帰国できたわけではない。
一番早いとシンガポールからの帰国でも翌21年1月から2月にかけてである。
戦犯容疑でジャカルタ沖の獄門島に抑留されていた今村仁・元16軍司令長官
693人が帰国したのは24年12月である。

昭和20年の東京の秋は、廃墟の中であった。大通りの路端には焼けトタンなど
がうず高く積み上げられ、焼け出された家族が焼け材で作ったバラックで風雨
を忍んでいた。若い男性はまだ海外の戦地から帰らず、焼跡整理には当時中
学3年生だった僕らが動員された。10月いっぱい僕らは第一京浜国道の旧品
川区役所付近を担当した。

元シンガポール領事であった篠崎清氏の著書によると、敗戦後、南方各地で
連合軍によって復員までの間強制労働させれて死亡した日本人の数は9千人に
上っている。これは戦争中、泰緬国境のクワイ河の橋の建設で死んだという連
合軍捕虜の数より多いという。

昨日、老人会の歌の会で「里の秋」を合唱、当時を追想した次第。

  

         小沢さん ”かみ合って欲しい”

2008-10-02 06:12:56 | Weblog
昨日の小沢一郎民主党代表の麻生総理の所信演説に対する質問は、質問ではなく
自党の政権公約(マニフェスト)発表の場だったようだ。僕は残念ながら昨日は所用
で演説をテレビで直接聴けなかった。夜のNHKのニュースを見ると、大阪の個室ビデ
オ店の事故が"一番手"で、国民注視の代表質問は"ニ番手”であった。大阪の事故
は15人も亡くなっており大事件だが、やがての政権取りを”豪語”している野党代表の
質問は、少しオーバーにいえば1億2千万人の日本国民の運命にもかかわるものだ。
なぜ、NHKが"軽視”したのか理由はしらないが、僕はあとで新聞を読んでみて、その
理由が理解できた。

今、わが国はこれまた極端のことをいえば”崖っ淵”の危機にたっている。米国発の金
融危機はかたづいた訳ではない。昨日発表された日銀の短観は、5年ぶりのマイナス
成長である。経済的な取り巻く環境は”危機”である。小沢流にいえば、囲碁の局面は
”急場”である。平成20年度の補正予算を通すのこそ、その"急場”だと思うのだがー。

小沢さんが自民党のどの総理よりも人気がないのは”政権取り”だけが先行して、国家
の将来図がみえないからだ。もう一つ”なんでも反対”で、歩み寄りがないからだ。米国
では政府が発表した金融安定化法案に対して、オバマ民主党次期大統領候補も支持を
表明している。外国の例を引くのは嫌いだが、小沢さんは”政権取り”だけが頭の中に
あって、国の現状がどうなっているのかわからないようだ、まず補正予算を審議して
通すこと。かみ合う”ことから始めよう。

           株暴落と庶民の生活

2008-10-01 05:05:05 | Weblog
株式市場が暴落している。昨日の東京市場の日経平均は、500円近く下げ、今年
最大の下げ幅だという。僕はまったく、この面での素人であり、株を買ったことはな
い。その僕でも昭和初期の”世界恐慌”やそれに続く不況は知っている。素人は素
人なりに心配である。

先日、近所の信用金庫も店の前に朝から100人近くの人が行列を作っていた。アメ
リカ発の金融不安が、ついに銀行の取り付け騒ぎになったのかーとは思わなかった
が、いちおう何事かと行員に尋ねた。すると月に一度のお客さんサービスディだとい
う。多少この店と取引のある僕は証明になる通帳を持参し、言われるままにイクバ
クを預金した。そしてサービスのサツマイモが4本はいった箱を貰った。買えば200
円程度だが、気は心嬉しいものだ。

この信用金庫は”貸すも親切、貸さぬも親切”-をモットーに堅実な経営で知られて
いる。先年のバブルの時も土地や不動産の投機には手を出さなかったので被害が
なかった。今回のサブプライムで始まった一連の事件にも関係ないと信じている。

知人のブログで、日本の一部の金融機関が"この機に乗じて"一儲けしているのを
批判し"クチ”行為だと書いていた。経済オンチの僕にはわからないが、毎月、自
転車に乗って行員が集金にくる程度の取引では、個人的には何があっても怖くない。
怖いのは、不況が長引いて政府がまた理由をつけて年金から"天引”すると言い出しは
しないかということだ。