「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        米海兵隊に軍規軍律はあるのか?

2008-02-19 07:29:55 | Weblog
先日、米海兵隊員のレイプが起きた沖縄で、今度は酔っ払って他人の家に入り
こみ、居間のソファーで寝ていた隊員が警察に捕まった。その前日には別の隊
員が酒酔い運転で現行犯逮捕されている。一体全体、在日米軍の軍規軍律は
どうなっているのか?在日米国大使や在沖縄軍司令官が綱紀粛正を誓い再発
防止を約束したばかりではなかったのかー。

旧大日本帝国陸海軍の軍規は世界一厳しかったとされる。こんなジャレ歌が残
っている。           ▽ ラッパ節
          今なる時計は8時半 あれにおくれりや重営倉
         今度の休みがないじゃなし はなせ軍刀に錆がつく
          トコトットットット
重営倉とは軍隊の刑務所みたいなもの。外出して帰隊時間の夜8時半に遅れれば
規律違反で、杉の丸太で組んだ房に入れられ、麦飯と水と塩だけのバツを受けたそ
うだ。レイプなんかすれば、軍法会議にかけられ、将校ならば一兵卒に降格される。
実際にそういった例が近衛師団にあったそうだ。

米軍にも営倉に似た”モンキーハウス”があると聞くが、どんな犯罪者が入っている
のか?アルカイダ以外は犯罪ではないのではないのかと疑いたくなる。外務省はあと
で起きた二つの事件については、北米局長が”電話”で大使館の公使に"抗議”した
だけだと聞く。米国側の綱紀粛正も再発防止の約束も絵に書いた空言である。ここ
にも福田総理のことなかれ主義がうかがわれる。


       

          NHK 公共放送のはき違い

2008-02-18 07:40:10 | Weblog
NHKは公共放送をはき違えているのではないか?一つの問題について賛否両論を扱うのは
当然だが、歯牙にもかからぬ暴論を並列する必要はない。ときには有害である。先日、文科省
の新学習要領案の中の「道徳」について、これに反対の立場の大学教授に発言させていたの
には驚いた。小学校5,6年の”集団や社会との係わり合い”について”そんなことを教えても現
実の社会を見てみよ。自己中心で、教室で教えても白々しい”ーといった意見だ。本末転倒も
よいところだ。こういう大學の先生がいるから「道徳」が必要なのだ。

神奈川県教委が全国に先がけて「日本史」や「郷土史」を必修科目に決めた。大賛成である。
同時に、今まで「日本史」が必修でなかったことに驚いた。このときもNHKは組合出身の若い
先生に「国史」の復活だと反対意見を述べさせていた。「国史」を学んだのは70歳以上の僕ら
の世代だけだ。たしかに「国史」は戦前の史観でおかしなところもあるが、変な自虐史観で歴
史を学んだ連中よりは日本の歴史を知っている。

偏見を承知の上で書かせてもらうが、こういった暴論の発言者は共通点がある。たいてい髭
をはやして変な服装をしている。つまりめだちがり屋なのだ。容貌や服装が風変わりだけなら
いいが、発言は困る。公共放送だからといってBizarre(異様)な意見まで紹介する必要は毛頭
ないと思うのだがー。

        中国の空と海からの”公害輸出”

2008-02-17 08:37:16 | Weblog
もうすぐ黄砂と杉花粉の季節がやってくる。黄砂のわが国への飛来回数は今世紀に入って
年間50回以上、これは1990年代に比べて倍増している。単なる自然現象だけなのだろうか。
日韓モンゴルなどの周辺国家は環境保全の見地から中国に共同研究を申し入れたが、中
国は"国家秘密”として拒否したという。

「空」ばかりではない。「海」からの公害も垂れ流している。「産経新聞」(2月14日首都圏版)
によると、沖縄の海岸に流れ着くゴミの量が、この10年間に8.6倍に増えているという。全部
が全部、中国からとは思えないが、昨日テレビを見ていたら佐渡島にも大量のポリボトルが
漂着していた。小ブログの青森県在住のコメンテーター「村長」の情報でも日本海海岸の漂
流物が急増しているそうだ。

いたずらに事を荒立てる必要はないが、黄砂についても海洋漂流ゴミについても日本政府が
相手国に抗議したというのを聞いたことがない。わが国の環境保全と国民の健康にかかわる
問題である。黙っていては相手国もわからない。

農薬入りギョーザ問題はどうなっているのかー。中国政府の責任者は「工場内の生産過程で
毒物を持ち込む可能性はない」といい、ギョーザ工場は「自分たちこそ犠牲者だ」とひらきなお
っている。日本人は忘れっぽいから、ウヤムヤにしてしまうのだろうかー。北朝鮮拉致問題に
ついてもそうだ。福田総理は何事も事なかれ主義にみえる。言うべきことはきちんといわなけ
れば、国民は閉塞状態におちいる。内閣支持率が落ちるのも当たり前だ。

             喜寿の祝い

2008-02-16 07:19:14 | Weblog
きょう77回目の誕生日を迎えた。自分でいうのもおかしいが喜寿の祝いである。
いつのまにか馬齢を重ねたものだ。"嬉しくもあり嬉しくもなし”というのが正直
な気持ちだ。親不幸者で、僕は両親の喜寿を祝ったことがない。父の時はまだ
安サリーマンで、長女が生まれたばかり経済的にも精神的にもその余裕がな
かった。母の時は転職と転勤が重なる人生の転機に当っていた。

喜寿の想い出は母方の祖母の時だけだ。昭和15年、僕が小学校4年の時だが、
元冶元年生れの祖母はそのとき、すでに認知症になっていた。昔は喜寿のお祝
いのお返しとして白地の扇子に「喜」を草書体で書いて贈ったが、祖母は「七」の
字の書き順がわからなくなっていた。僕もその時の祖母の年齢に達したが、幸い
今のところボケはないようだ。

いまの日本では喜寿ぐらいは長寿に入らない。今年、僕は35人の大正生れの人
生の先輩から年賀状を貰っている。「傘壽」(80歳)「米寿」(88歳)「卒壽」(90才)
をすでに祝った方もいる。そのほとんどの方が、不思議とご夫婦健在の方々であ
る。僕ら夫婦も願わくば、そうありたいものだ。

同じ屋根の下に住む娘夫婦と孫2人が、先日喜寿の祝いを前倒しでしてくれた。
有難いことだ。一方、あまり有難くないのは40歳をとうに過ぎた独身の長男から
は、まったくの音沙汰なしだ。子供は親の背中をみて育つという。両親の喜寿を
祝わなかった"報いだ”と老妻はいうが、その通りかもしれない。

          鳩山法務大臣を解任すべきだ

2008-02-15 06:52:37 | Weblog
鳩山邦夫法務大臣がまたぞろ失言である。いい加減にしろだ。昨日の衆院予算委で
鳩山大臣は”冤罪がぬれぎぬ、無実の罪という意味がある、ということを辞書を引い
て初めて知った”と陳謝した。例の鹿児島県議選で12人が公選法違反で警察に不当
に逮捕された事件に対してである。彼の失言は”アルカイーダは友の友”からはじまっ
てこれで何回目か?そのたびに国会審議がストップする。閣僚の任命権者の福田総
理は断固彼を解任すべきだ。さもないと総理の鼎の軽重を問われることになる。

鳩山大臣は私立の小中一貫高から東京では進学校として有名な国立付属校を経て
東京大学を卒業した”エリート”である。高校時代は進学塾の試験でいつも一番だっ
た秀才だという。この秀才が”冤罪”の意味を知らなかったとは驚きである。鳩山家は
四代にわたる政治家一家である。もしかすると、いくら頭がよくても政治家として”純粋
培養”されてきて常識が解らなくなってきているのかもしれない。

こんな男を閣僚に任命した福田総理の責任は大きい。即刻罷免すべきである。彼を
解任しても、国民は当然のこととして文句はいわない。野党も国のためと思い、総理
の責任は、ひとまづ控えてほしい。失言がこれだけ多いのは頭の回線が常人とは違う
のかも知れない。閣議での着順をみると鳩山大臣はいつも総理の隣に着席している。
重用している証拠かもしれないが、このまま大臣のイスに置けば、やがて総理の足を
引っ張ることにもなりかねない。 

          老人いじめの福祉行政

2008-02-14 06:19:41 | Weblog
大阪市平野区で90歳の老人が長年連れ添ってきた87歳の妻の介護疲れから首を
絞めて殺し警察に逮捕された。なんとも痛ましい。戦中戦後の苦しい時代を共に生
きてきた夫婦である。介護医療制度の適用はこの夫婦にはなかったのか?

ここへきて老人をめぐる殺人、心中、失火による悲劇がめだつ。東京足立区では借
金苦からの一家心中に巻き込まれ命を落とした母親(80)、同じように新潟県南魚
沼市では87歳の老人が56歳の息子に殺されている。東京玉川では、90歳の老婆が
経営するアパートが全焼、焼死している。

わが国は有数の長寿国である。女性の平均寿命はずーっと世界一の王座を保って
いる。誇らしく嬉しいことである。ところが反面、生活保護家庭の30.2%は老人家庭
という悲しい現実もある。

それなのに政府の福祉政策には”老人いじめ”ととられても仕方がないものが多い。
数年前から生活保護を受けている老人から、これまで支給されていた「老人加算」
がカットされ、また老人介護制度も改悪されて、介護施設にいた老人を家庭看護に
切り替えている。大阪平野区のケースがどうなっていたのか詳しくは知らない。しか
し90歳の老人が86歳の老人を看護するというのは、どう考えても異常である。

幸いわが老夫婦の場合は、今のところ健康である。しかし月づき支払う夫婦二人の
健康保険、介護保険の総額は約4万6000円、それに僅かの別途収入があるため、
医療機関にかかれば三割自己負担である。4月から後期高齢者医療制度がスター
トするが、東京では今のところ、何も連絡も説明もない。年金と同じように聞きに行
かなければ”教えて”もらえない。老人いじめの福祉行政である。

          意味のない自転車の”臨検”

2008-02-13 06:58:19 | Weblog
先週の金曜日、自転車で駅前のコンビニの横の道を通ったら、いきなり屈強のお
まわりさん2人に停車を命じられた。”臨検です”という。”臨検」”には「行政機関
の職員がその職務執行のため他人の住所、事務所などの中に入る」(広辞苑)と
いう意味もある。それ以上に戦前の警察制度を多少知っている世代には威圧的
な響きを持っている。何も悪いことをしていないのにと不審に思い尋ねると、自転
車の鑑札が古くて読めないという。

今どき自転車の「鑑札」は機能しているのだろうか?だいぶ前のことだが、自転車
を盗まれ、控えていた鑑札の番号を交番に届けたが、その後盗難自転車があった
のかどうか通知はない。昭和33年まで「自転車税」があり、新車を買うと、年間2百
円、税金を支払い、それと引き換えに鑑札を貰った。当時は鑑札があれば、警察も
盗難車を探してくれた。

警察庁は最近の自転車による交通事故の増加に対処して毎月8日を「自転車安全の
日」に制定しているらしい。僕が臨検にあったのも、そういえば2月8日だった。老人に
とってケイタイ電話をしながらの運転や、母親の子供を乗せた二人乗り(時には三人乗)
は恐くてみていられない。自転車の交通安全を喚起するために特別の日を設定する
のは結構だ。しかし鑑札をチェックするという目的で、やたらに不審尋問をやられたら
善良な市民には迷惑だ。やるなら事故の原因になるブレーキなどの無料修理コーナー
を設けたほうが好い。

        国際結婚 狭くなった世界

2008-02-12 06:46:10 | Weblog
孫の通っている東京の区立小学校のクラス27人中”フィリピン人”が二人、隣の
組には”タイ人”が一人いるそうだ。子供のことだから国籍やこまかい家族関係
はわからないが、ここ10年ぐらい、東京でも外国人と結婚しているカップルがめだ
って増えてきた感じだ。首都圏ではインドネシア人女性と結婚した人たちが集まっ
てPIIJ(日本ーインドネシア家族の会)を作り、お互いの絆を深めている。

米国の民主党大統領候補、バラク・オバマ氏が子供の頃、インドネシアの小学校
に通っていた、と現地の日本語新聞「じゃかるた新聞」が伝え、オバマ氏が通学し
ていた学校の写真と当時のオバマ氏の家族の集合写真を掲載している。オバマ
氏のHPによると、彼は1961年、ハワイ大學に留学中のケニヤ・ルオ族出身の父
親とスウェーデン系女性との間に生まれたが、まもなく両親が離婚、インドネシア人
と再婚した母親に連れられて6歳から4年間、ジャカルタで生活している。

戦前、日本では国際結婚はほとんどなかった。結婚どころか外国人の姿はホテル
でも行かない限り見られなかった。僕が黒人を始めてみたのは戦後進駐軍として
やってきた兵士である。ところが、今や東京の地下鉄にのると、一車両に一人や
二人”外人”を見かけるようになった。時代は変わってきた。

「黒い米国もない。白い米国もない。中南米の米国もない。アメリカ合衆国のみであ
る」ー(オバマ氏の民主党大会の演説)。改めてオバマ氏の生い立ちを知り、演説
に実感があった。世界は狭くなっている。


      "今日はハッピーマンディではありません”

2008-02-11 07:12:24 | Weblog
先日、みのもんたの”おもいッきりイイTV"をみていたら、女子アナが2月11日は
”ハッピーマンディ”と感違いしていっていた。彼女にとっては”ハッピーマンディ
かも知れないが、国民にとっては「建国記念の日」である。ことほど左様に「建国
記念の日」の一般の意識は薄い。この日が何故、建国の記念日なのか知ってい
る人は少ない。学校でも教えないのだから無理はない。

僕ら戦前「紀元節」を学校で祝った70歳以上の世代は、かろうじて知っている。多
言かも知れないが、説明すると「紀元節」は、神話のニニミノミコトが高天原から高
千穂に降臨、その曾孫の神武天皇が即位した日だと、記紀には書いてある。神武
天皇は初代の天皇である。この「紀元節」が昭和42年、政令で「建国記念の日」に
なった。
       紀元節(作詞高崎正風 作曲伊沢修二 明治25年)
         雲にそびゆる高千穂の 高根おろしに草も木も
         なびき伏しけん 大御世を 仰げ今日こそ楽しけれ

戦前、紀元節の式典にはこの歌を歌い、学校で紅白の鳥の子餅を貰った楽しい想
い出もあるが、一方、神がかった長い式典は子供心にイヤだった。先日、映画「母べ
え」の主人公が式典の途中、気分が悪くなり倒れるシーンがあったが、いつも何人か
の子供が倒れたものだ。

こんな紀元節の復活ではない。神話の世界であっても国がある限り、国民が建国に
思いをはせ、祝うのは不思議ではない。東国原知事、高千穂の峰をもっとPRしたら
どうでしょうかー。誰も知事を”右翼”とは思いません。




         落下傘で降りてくる国替え候補

2008-02-10 07:47:53 | Weblog
▽女の戦い・・・終結宣言▽野田聖子&佐藤ゆかり2ショット会見速報▽佐藤ゆかり
嫁入り小泉チルドレン&野田聖子▽”岐阜の戦い”が決着、野田佐藤両氏などなど。
閑にまかせて2月8日と9日の新聞のテレビ欄を調べたら、上のような見出しの番組
紹介がなんと9もあった。言わずもがな自民党岐阜一区の次期選挙での公認候補
決着についての野田、佐藤両議員の記者会見である。とても国民の選良に対する扱
いではない。

僕の住む選挙区は佐藤ゆかり議員が次の選挙で”落下傘”で”国替え”してくる東京
五区である。この選挙区には自民党の小杉隆.元文部大臣が7期にわたって”君臨”
していたが高齢(72)を理由に今期かぎりで引退する。昨年、小杉議員の妻が多額
の借金を抱え、破産宣告を裁判所から宣告された、と週刊誌が伝えたことも引退の
理由だと地元では囁かれている。

”落下傘”候補の佐藤ゆかり氏については世田谷区(同区の一部が東京五区)生れで
小杉議員の次女と学校が同窓だったこと、わが息子と同じ頃、同じ大學に通っていた
ことぐらいしか知識はない。東京の山の手の選挙区で、変な地縁やベタベタした人の
つがりはすくない。しかし、ここに半世紀以上住んでいる僕にとっては、自分の故郷み
たいなものだ。かって旧選挙区時代、ここからは鈴木茂三郎(社会党委員長)広川弘禅
(大蔵大臣)徳田球一(共産党書記長)などそうそうたる政治家を輩出した名門選挙区
である。

人情として政党の勝手な都合で”落下傘”で降下する候補には抵抗はあるが、問題は
果たして、政治家としての素質があるのかどうかである。