日本の最東端にある根室のノサップ岬に立ち、ロシアが戦後70余年も占拠続けている北方領土を望見した人はどのぐらいいるだろうか。岬から僅か3.7キロ海の先には領土の一つ、歯舞群島の貝殻島が文字通り指呼の先にある。海を渡れるのならば、1時間の距離である。
今日2月7日は「北方領土の日」である。「北方領土返還全国大会」が東京で開催されるほか各地で返還要求大会が催されるが、国民の関心は毎年のことながら今一つの感がする。が、安倍総理はすでにプーチン大統領と26回も会い、今年も6月のG20大阪サミットに向けて、”1956年の日ソ共同宣言を基礎にした平和条約締結への話し合いを前進させたい”と、繰り返し述べている。
2016年の「北方領土の日」の小ブログは”もっと騒がなくては”と、領土返還に対する全国的な世論の盛り上がりのなさを指摘している。僕は1980年代、約10年、北海道に在勤したことがり、ノサップ岬へも出かけたことがあるが、全国的には雪祭りや流氷観光で北海道へ出かけても貝殻島をみに根室へ行った人はあまりいない。
昨日、国会質疑をテレビで見ていたら、野党の質問者が安倍総理に対して、総理が”固有の領土”、不法占拠”という言葉を使用しないのは何故かと質問いていた。一部のマスメデイアも総理の頭なの中には四島返還ではなくて二島返還プラス@があると推測しているが、今年の「北方領土にあたって募集した最優秀作標語は◇ぼくたちが四島にかける平和な橋ーである。
昔は小学校などで、北方領土の勉強をしたりしましたが、今はやらないのでしょうか?
知らない世代には、北方領土も竹島もあげてしまえばいいなど思っているとか。
もっとちゃんと若い世代に教えないと、内部から領土が崩壊しそうです。
記憶の中に、かっては右翼の街宣車が事あるごとに軍歌をがめり、北方領土を呼び戻そうと街宣していました。最近はその姿がなくなりましたね。よい悪いは別として、今のような無関心では、相手もズニ乗ります。前にも提案しましたが、ノサップ岬への修学旅行を提案します。70余り年たっても未解決な問題です。早期解決の必要はありません。
先日の首脳会談では、ロシアでは返還反対の集会が開かれましたが、日本ではなんの反応もありませんでした。時間をかけて、じっくりと、変化を待ってもよい気がします。
北方領土に関しては、
1990年代のソ連崩壊のときが、最大の好機だったのですが、そのチャンスを逃してしまいました。近年、北極圏の氷が解けて、北極海航路が開通し、或いは、北極海が漁場としても期待がでるようになれば、ますます、ロシアとしては、北方領土を手放す理由がありません。また、中距離核ミサイル協定が消失つつありますから、レーダー基地など、軍事上の要衝にもなりつたうあるのではないでしょうか?
もしも石油・天然ガスの価格が暴落して、ロシア経済がボロボロに将来なった時に、一気呵成に、奪還すべく、粘り強く準備することだと思います。