「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           「イムジン河」の清き流れ

2009-03-12 06:38:38 | Weblog
拉致被害者の田口八重子さんから日本語を学んだ大韓国航空爆破事件の実行犯、金
賢姫・元死刑囚と田口さんの長男,飯塚耕一郎さんと実兄繁雄さんととの面会をテレビ
でみた。田口さんが拉致されてからすでに32年、金賢姫・元死刑囚と生活を共にしてい
た時からでも20余年の歳月が流れている。それなのに解決の糸口もみえない。改めて
「北」の非人道さに怒りを感じる。

たまたまと思うが、きのう釜山での会見のあった日の夜、NHKラジオの「音楽熱中倶楽部」
(21:30)から北朝鮮の歌「イムジン河」が流れてきた。1967年、フォーククルセーダーが歌
い、レコード化寸前,南北の政治的理由から発売中止になった。「イムジン河」は南北朝鮮
半島の軍事国境線を流れる河だが、歌詞の一部に「北」を賛歌する部分があるということだ
った。

1950年代から70年代にかけて北朝鮮は社会主義を謳歌する「千里馬」の最中で、日本から
も「北」の地上の楽園を信じて在日朝鮮人やその日本人妻が続々帰国していった。この運動
を絶賛していた日本の進歩的文化人が多かった。僕の知人の日教組の幹部もわざわざ視察
に出かけた。

昭和26年生まれの竹中平蔵氏の愛唱歌は「イムジン河」だそうだ。団塊世代にとっては青春
時代の忘れられない歌なのであろう。ちょうどべ平連運動と重なって、この歌には反戦歌的な
意味合いもあった。「北」の拉致が始まったのは、日本で「イムジン河」の歌が若者の間で歌わ
れてまもなくである。歴史の表裏を「イムジン河」から感じる。

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2 コメント

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北は国であらず (chobimame)
2009-03-12 16:19:35
北朝鮮は本当に許せません!何十年もの人の人生を台無しにしています。あらゆる手段を使い、スパイ活動をしているにも関わらず、まったく国が発展していない滑稽さよ。
学生運動が激しい時代、赤軍などの左翼活動に精を出し、社会主義が最高だと信じてやまない人たちがいましたが、今の北朝鮮をどのように見ているのでしょうか?社民党の土井たか子などは、淀号犯や赤軍のパトロンをしていたそうですから、拉致問題には最後まで否定的でした。そんな党がまだ活動をしている事が信じられません。
田口さんは失踪当時には、まだ拉致との認識がなかったので家族はきっと無責任な母親だと恨んだことでしょう。家族の思いや拉致された人の思いを考えると怒りで震える思いがします。
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進歩的文化人 (kakek)
2009-03-12 17:54:34
chobimame さん
「イムジン河」が流行していた時代を思い出します。
進歩的文化人は「世界」と「朝日ジャーナル」を読み北朝鮮が楽園だと信じていました。日教組の大勢の幹部が招待されて「北」を視察してきました。拉致が起きたのは、あの時代から数年後です。土井たか子みたいな政治家がもてはやされていました。よど号犯人に対する
処罰はどうなっているのでしょうか。
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