「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

唐土の鳥と七草粥

2007-01-08 07:48:40 | Weblog
  # 七草なずな 唐土の鳥が日本の土地に
    わたらぬ先に トントン バタリ トンバタリ

1月7日の七草粥の日、母親がまな板のの上に摘み草してきた七草を
置き、包丁で叩きながら、この歌を詠じていた遠い微かな記憶がある。
いつのころからか、この歌はわが家から消えてしまった。
七草はせり、なずな,御形,はこべ、仏の座、すずな、すずしろーであ
るが、戦前、東京の郊外(当時)でも摘み草が出来たのだ。

きのう我が家でも、久しぶりに七草粥にした。ただ昔のように摘み草し
たものではなく、残りものの大根、蕪、セロリの葉、それに小松菜だけ
のものだ。猫の額の庭に御形と仏の座もあったが、アクが強く使いもの
にならなかった。

唐土の鳥は凶鳥だったという説がある。今でいえば、インフルエンザの
ウィルスを運んできた鳥だという。しかし「唐土の鳥」の歌は場所によっ
て”唐土の鳥と日本の鳥が・・・”がと詠じられている。信州生れの老
妻は、まったくこの歌を聞いたことがない、という。唐土の鳥は信州の
山奥までは来なかったのだろうか。

七草粥の材料は今ではスーパーでセットになって売っており、健康食で
ある。正月のご馳走あとの食事として理にかなっている。今後も正月明け
の行事として定着してゆこう。しかし「唐土の鳥」の歌はどうだろうかー。
首都圏ではほとんど消えてしまったが、ほかの地ではどうなのだろうか。




 

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2 コメント

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Unknown (chobimame)
2007-01-09 23:01:56
実家にいる時は、七草粥を食べたものですが、
最近では食べません。汗
あの土臭い風味が懐かしいなぁ~
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のんびりした時代。 (kakek)
2007-01-10 10:27:37
chobimame さん
子供のときは15日の小豆粥のほうが好きでした。僕の家はサラリーマンでしたが、昔は朝からこんなのんびりした行事をしていたものですね。
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