「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        都会の豪雨事故、情報伝達に問題は?

2008-08-07 05:05:36 | Weblog
東京豊島区雑司が谷の下水道工事現場で5人もの作業員が死亡不明になった事故は
痛ましいかぎりだ。都会のど真ん中の下水道の中を鉄砲水が襲うなんて僕ら素人には
想定外だが、なんとか事前に防げなかったのか。新聞記事などによると、工事関係者間
の情報伝達に問題があったように僕にはみえるがー。

わが家の近くでも、もう一か月以上、共同溝の工事が続いている。公共工事だが、近隣
住民は道路が閉鎖されて困っている。なんとはなく観察してみると、現場には○○,△△、
□□と大手ゼネコンの共同工事名の看板が出ているが、実際に現場で働いているのは
その下請けか孫受けの会社の人たちだ。

今回の雑司が谷の事故も工事は都が大手ゼネコンに発注し、実際の工事は下請け孫受
の会社がやっていた。東京都には下水道工事に関するマニュアルがあり、恐らく大手ゼネ
コンには伝達されていたと思う。マニュアルには豪雨のさいの対応も書いてあった筈だ。
大雨注意報が出た場合には直ちに工事を中止せよというのもあったという報道もある。が、
果たして、そのマニュアルがマニュアルどおりに直ちに現場に伝達されたのだろうか?

建設工事については、まったくの門外漢だが、素人目には契約形態が旧態依然のようにう
つる。これが発注元の官公庁との間の癒着を生む原因になっているのではないか。拡大
解釈すると、これが今回の大事故を生む間接の原因にもなっている。

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4 コメント

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行政ではあたりまえ (chobimame)
2008-08-07 09:55:11
あの日の雨は恐ろしいくらいでした。お昼を買いにいこうとした社員が、バケツをひっくり返したような雨に全員立ち往生しました。
長らく行政と仕事をしていますが、水道工事に限らず、大手の名前で受注を取り、中身は子会社、孫会社なんてあたりまえの状態です。ヒドい場合は、その孫会社が派遣を雇うなんてことありますし、第三セクターなんて、わけのなからない会社まで介入しています。
行政は発注に関し、ある意味丸投げですから。
行政の金看板欲しさに、たったの数万円で受注を受ける会社もあります。そんな状態ですから、危機管理も怪しいものですね。根本的に発注の仕組みがおかしいのです。
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日本の慣習 (kakek)
2008-08-07 11:17:33
chobimame さん
日本の昔からの慣習で仕方がないのですね。こういった慣習がなければ、仕事がスムーズに運ばないし、選挙の際、票にもならないわけですね。
昔、JRが国鉄の時代には、線路工夫、踏切り番まで職員でした。そして国鉄一家の名の下に”下"の人もそれなりに仕事に誇りを持っていたようです。今は民営化
されて、下請けの構図が出来上がりました。どちらがよいか分かりませんが、仕事に愛情を持つ人少なくなったようです。これが事故の多発につながらなけれよいのですが。
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Unknown (sakura)
2008-08-07 22:29:48
うちの会社は3種類の部門がありまして
その中のひとつに建設資材があります
それに関連して工事もします
下請けの下請けになることもありますが
かなり差っぴかれて受けさせられます
大手はというと、支払いは2ヶ月先でしかも手形だったり
するんですよね
その上、何の手数料かわからない手数料が800円くらい
引かれてたり、協力会費とかいって1%引かれてたり。
そしてさらには、請求書用紙が専用のがあって、これも
また購入しなくてはいけないんですよ
やってられません

すみません、愚痴になりました。経理なもので・・・
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仕組み (kakek)
2008-08-08 11:42:03
sakura さん
どこの社会も、そういう仕組みになっているのですね。素人でわかりませんが、作業現場で工事が親、子、孫三代でスムーズに行けばよいのですが。
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