関西に住むインドネシア通の友人から朝日新聞のジャカルタ支局長がデジタル上で書いた“ドインド”の記事が話題になっていると知らせがあった。”ドネシア”とは、昨年12月、大阪のABCテレビが放送したお笑い番組「M-1コンクール」で3位入賞した「ジャル.ジャル」が、国の呼称の短絡をお笑いのネタにした時、使った言葉だ。
関西出身のお笑い好きの支局長氏が、この”ドネシア”の話を材料に、朝日新聞公認のデジタル上で記事にした。よほどジャカルタ支局長は閑職なのだろう。支局長氏は、わざわざ、町の中でインドネシアの人が、これをどう思うか聞いて回っている。ご苦労さまの話だ。僕は半世紀以上前だが、新聞社の特派員として、ジャカルタに勤務したことがあるが、夜間外出禁止令下、毎日の取材に追われ,こういった”閑ダネ”は書けなかった。
お笑いコンビが”ドネシア”を笑いのタネにしたのは、おそらく、”ド.アホウ”、”ド.ケチ”、”ド.スケベイ”が頭にあって笑いを誘うと思ったに違いない。ご本人たちはおそらく蔑視言葉が相手国に失礼と知らずに使用した違いない。しかし、お笑いがわからない僕から見れば。蔑視言葉ととれる。支局長氏が記事の中で引用しているが、マレーシアで、インドネシア出稼ぎ労働者を”インドン”というのと同じである。
昔、新聞記者を社会の木鐸といった。支局長氏が記事の中で、他国の蔑視呼称は止めようと呼びかけるなら理解できるが記事全体のトーンが、”ド.ネシア”の言葉のメッセジャーでは、いかなるものか。
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