「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

"薬も過ぎれば毒になる” 老人の薬多用

2016-04-28 05:47:54 | 2012・1・1
昨日、月一回のメディカル.チェックに近くの病院に出かけた。血糖基準値HbAic(ヘモグロビン)が最近若干上昇気味で、国際基準値6.5を超えてしまった。しかし、担当医は”お年寄りです。今すぐ合併症を起こすことはありません”と薬を出さなかった。数年前だが、別の出来たばかりのクリニックでは、同じ数値なのに大量の薬(アクトス錠)を貰い、膀胱ガンを併発したことがあった。以来、僕は医者と相談して出来れば薬をのまないことにしている。

先日、テレビの情報番組を見ていたら、高齢者の薬の飲み過ぎが”薬害”になっていると警告していた。詳しい数字は忘れてしまったが、たしか5種類以上の薬を飲むと、時には相互作用で死に至るともいう。ネット情報によると、米国では推定10万人が、薬の多用により死亡しているという。わが国でも昔から”薬も過ぎれば毒になる”という諺がある。

10数年前、僕は糖尿病になったが、知り合いの医師の指導で薬を飲まずに治したことがある。当時の記録を読み直してみると、HbAic値は10.2と高かったが、食事療法で治せとの指示で、一日15単位、1200カリーの食事を6か月続けたら、84キロあった体重が72キロに減り、HbAIcも6.0と正常値になった。

「慣用句.ことわざ辞典」(三省堂)には”薬人を殺さず薬師(医者)人を殺す””薬より養生” ”薬九層倍”といった薬についてのマイナス.イメージのことわざが多い。薬は人間にとって必需品だが、一方では昔から庶民はなんとはなく薬の悪用、多用の怖さを知っていたのだ。


   

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