「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「安里屋ユンタ」の謎

2006-06-24 05:49:17 | Weblog
”僕が沖縄を初めて訪れたのは、戦後もずっとたった昭和59年である。
それまで仕事上もプライベートの面でも深い関係はない。それなのに
沖縄の民謡「安里屋ユンタ」のメロディと最後の囃子言葉”死んだら
みんな神様よ”の部分だけ知っている。ボやっとした記憶では、敗戦
直前の勤労動員先で歌ったような気がする。と、なると、やはり沖縄
戦の最中に内地で流行したのだろうかー。”死んだらみんな神様”が
なんとなく兵隊たちの悲しいパロディみたいでもある。

平成の時代になって僕は石垣島に二回、外国人の研修の手伝いで長期
滞在した。そして「安里屋ユンタ」が竹富島に400年も前から伝わる
民謡で、その元歌にも新しい替え歌にも”死んだらみんな神様”と
いうのはないのを知った。囃子言葉は”マタハリーヌ,チンダラ カヌ
シャマヨー”である。

この”マタハリーヌ”の囃子言葉がインドネシア語の”matahari cinta-
lah kamu sama"(太陽、同じお前の恋人)だという説がある。言語学的には異なる
と思うが、琉球王国時代からマラッカ王国との往来が明史に記述されて
おり、あながち関係ないと否定は出来ない。謎である。


 

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