「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          台湾の"戦友”からの手紙

2009-03-24 06:44:58 | Weblog
僕は従軍経験はないが、台湾に二人の"戦友”がいる、そのうちの1人,陳さんから
航空便が届いた。僕が今年の年賀状に出来たら、老妻と一緒に台湾を訪れたい、と
書いたのに対し、いつくるのか、という"督促”状だ。手紙には陳さのケータイの電話
番号と息子さんの台北市内の電話まで書いてある。

僕が陳さんたちと初めて会ったのは、8年前、戦争中、彼らが所属してたスマトラ派遣
8899部隊(第25軍軍司令部)の戦友会が東京の九段会館で開かれた時だ。当時、僕
は、この部隊の駐屯地、西スマトラのブキティンギの防空壕で日本軍による現地人大
量虐殺のデマを調べていた。これは、まったく根拠のないものだが、現地では”虐殺”
が観光名所となり、日本の学者までがそれを信じ新聞にまで書いていた。

以来、僕は8899部隊の”戦友”となり、岐阜の高山で開かれた戦友会にも出席した。台
湾の二人も戦友会で日本へくると、必ず戦死した戦友が祀られている靖国神社に参拝
する。とくに陳さんは三つ下の弟さんが終戦まぎわ軍属として南方へ渡る途中、乗ってい
た船がバーシー海峡で沈没戦死している。

僕は彼らと苦労を共にした戦友ではないが”虐殺”のデマ調査にブキティンギに何回
か行っているうちに、彼らとの間に”戦友”意識が生まれてきた。陳さんからの手紙で
僕の最近の写真を送れと書いてあった。老妻と相談して給付金が支給されたら台湾を
訪れ、陳さんと林さん二人と再会したいと思っている。

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2 コメント

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いってらっしゃい (chobimame)
2009-03-24 16:45:23
それは絶対に行くべきです。きっと戦友にもkakekさんにも、良い思い出になること間違いないです。台湾は一昔前の日本人が持っていた心をいまだ持っているように思います。また旅行のお話を楽しみにしています!
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同胞 (kakek)
2009-03-24 19:47:18
chobimame さん
僕もそう思います。林さんは大正生まれ、日本時代は大正という名前で、今も通称、大正を名乗っています。彼らも僕を待っています。ぜひ二人が元気なうちに出かけてきます。
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