「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      "未知の領域”に入った日本、大丈夫なのか

2010-11-22 07:37:14 | Weblog
英誌「エコノミスト」(11月18日号)が"未知の領域に入った日本”(Into the unknown)という特集をし”少子高齢化が日本経済の再活性化やデフレ脱却の障害になっている。日本はこの問題を最優先で取り上げるべきである”(讀賣新聞)と警告している。

「エコノミスト」は、日本の将来を暗示するかのように、北海道の夕張市を取り上げ、炭鉱の廃止で40年前には12万人もあった人口が今や1万1千人に減り、360億円の負債を抱えている。市役所の建物は、まるで”死体公示所”(morgue)のように灯りが消え、職員がモッブで掃除をしている。六つあった小学校も一つに統合された、と紹介している。そして人口統計学からみると、日本の人口も夕張のように史上類をみない減少を示している、と書いている。

僕は「エコノミスト」誌の報道は必ずしも正しいとは思わないが、最近の政治の貧困からみて、その危険性は感じないでもない。例えば、先日民主党介護保険改革チームが発表した2012年度から実施するという65歳以上の高齢者の平均月保険料を5000円にするという案だ。後期高齢者医療制度に代わる制度にしてもそうだが、果たしてこれで目の前にきている超高齢社会に対応できるのか疑問だ。

2050年には日本人の三人に一人は65歳以上の高齢者だという。僕らの世代は、もうこの世にはいないが、これに対応した社会保障制度が確立できているのかどうか。”老爺心”んながら、はなはだ心配である。

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2 コメント

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アテにするのは埋蔵金 (chobimame)
2010-11-22 16:50:34
民主の無政策に経済破綻は尚更深刻になっています。民主のやっていることは、経済対策ではなく、ばら蒔く為の財源確保ばかりです。仕分けにしろ埋蔵金発掘にしろ、子ども手当てに充てる為であり、明日の日本経済はそっちのけ。心配なのは子ども手当てで釣れる票だけです。これでは少子高齢化以前に倒れます。ドイツやロシアも同じ少子高齢化ですが、経済的に盛り返しています。それは国益を考えて政治家が動いています。日本の政治家は自国の国益はそっちのけで、外国に金も技術もばら蒔くだけです。もっと日本の得意業を世界に売り込むことをしなければ、国民から税金を徴収しても限界があります。中国は上海万博が終わり一段落したら、経済的にも日本を侵略してきます。土下座しても解決しません。会社近くの居酒屋の中国人店員に「20年後は日本は中国になっている。中国人全員の意見だ」と言われました。こんな隣人が相手です。経済対策をきっちりやらなければ、高齢化の前に内部崩壊した日本は中国に完全に取られます。そうなれば老人は殺され、若者は労働力です。
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腰をすえた政治 (kakek)
2010-11-22 17:48:18
chobimame さん
夕張化するとは思いませんが、くだらない目先のことで論争している時ではないと思います。
僕らの世代はいませんが、2050年なんてもう目の先です。超少子高齢化で現行の社会保障制度では破綻します。腰をすえて、しっかり論議すべきです。
今の政治の閉塞は、小沢問題からきています。口先でどんな高邁なことを言っても、ダメです。また国の指導者が代わったと批判はあるが、菅内閣は鳩山以上ですね。
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