「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      民主党の「後期高齢者医療制度」の透明さ

2009-09-11 04:43:14 | Weblog
民主、社民、国民新三党が政策合意が出来、連立政権を樹立することで一致した。
三党の政策合意では”家計への支援を最重点に位置づけ可処分所得を増やし消費
の拡大につなげる”としている。結構な話だが、ひがみぽっくなっている後期高齢の
僕には"可処分所得”といっても”所得”は限られている。果たして可能なのだろうか。

わが国の65歳以上の高齢者人口は2470万人(平成18年)で、総人口の20・7%、つま
り5人に1人は老人である、だから、民主党は高齢者に配慮し総選挙のマニフェストに
も”透明な独立性の高い新たな高齢者医療制度を創設する”と約束している。これは
現在の「後期高齢者医療制度」の廃止である。新しい政権が動き出す前に疑問を投げ
かけては、失礼だが、日本の医療の全体からみて可能なのだろうか。早く"透明”な制
度の内容が知りたい。

発足当時、あんなに不評で世論に叩かれた「後期高齢者医療制度」だが、最近NPO法
人「日本医療政策機構」がアンケート調査したところ70歳以上の57%が現行の制度維
持に賛成だったという。京都府地域連合議会では「制度廃止反対」を決議している。廃
止されれば現場が大きな混乱になるというのが理由のようだ。「後期高齢者医療制度」
は、すでに手直し手直しで合計1168億円も税金が使われている。

民主党の公共事業の見直し公約で、群馬県の八つ場ダムの工事がスットプするという
ので地元では大騒ぎである。すでにダム周辺の道路や鉄道も整備され3210億円の巨費
が投じられている。これが一挙に水の泡になってしまう。選挙に勝つための公約であるの
は解るが、日本の将来像を描いた上での政策決定をして貰わなくては困る。

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2 コメント

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代償は大きい (chobimame)
2009-09-11 17:15:59
与党になって一番困っているのは民主ですね。政権交代の為に風呂敷を広げ過ぎた結果は、世論や経済を無視してマニフェスト達成に躍起になることは必定でしょう。後期高齢者の保険制度は廃止と謳っていますから廃止するかもしれませんが、別の方法で税金の徴収はされますよ。大体目玉のこども手当てひとつにしても、人気取りの実におかしな制度です。税金の無駄使いを問題にしながら、所得制限を付けず、年収が数千万ある家庭にすら支給するのは金持ち優遇であります。そんな事をするなら低所得家庭や母子家庭や雇用問題をなんとかするべきです。民主も市民の根本的な生活は理解していません。弱者はまたもや置き去りな気がします。後期高齢者問題も解決するかは甚だ疑問です。
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大風呂敷 (kakek)
2009-09-11 18:09:04
chobimame さん
大風呂敷の広げすぎですね。君子豹変しないと大変なことになりそうです。後期高齢者医療制度は、少子高齢化の現状をふまえての制度です。この制度によって、わが家では三割自己負担になり大きな影響を受けています。廃止になれば"可処分所得”が増えますから、廃止には個人的には賛成です。しかし、廃止してどうするのか、透明なといっても具体的な案がみえてきません。公約が実行できず早晩、いろんなところで破綻がでてきます。危険ですね。
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