昨日、大腸ガンの腹腔手術から半月後、初めてのCT検査を受けに老妻に伴われて出かけた。独りでも通院できるのだが、心配して同伴してくれた。幸い、手術を受けた国立病院は、自宅からバスで10分ほどの距離である。CT検査は午前9時半だったが、9時のバスで十分間に合い、待たずにCTと血液検査を終え、会計で30分待たされたが、11時半には帰宅できた。よく地方に住む友人から病院通いは一日がかりだという話を聞くが、その点東京は恵まれている。
一昨年、膝の人工関節手術を受け、身障者4級の指定を受けるまで、後期高齢者でも窓口負担が3割だったが、昨年から1割になって助かった。それでも画像診療(CT)が3,415円、検査料(血液)が568円、合計4,380円もする。しかし、領収書をみると、実際の診察料は保険料負担が、採血料5,12円、CT料金30,736円という巨額である。改めて、この国(日本)の老人福祉制度に感謝した。
朝早くから、広い病院は患者で一杯である。僕の診療受付番号はすでに500番台であった。しかも通院患者の大半は、僕らと同年代のお年寄りで、一人が車イスに乗り、一人がこれを押している老夫婦が多い。まさに”老老介護”である。その点、僕ら夫婦はまだ幸せである。しかし、いつまで、こういう状態でおられるだろうかー。ここ一、二年90歳代の先輩がめっきり老人施設に入居するケースが多くなってきた。
経験したことがない”超高齢化”時代である。高齢者医療福祉は世界でも恵まれている。しかし、財政的にいつまでこれが維持できるのであろうか。病院でのお互いに支えあう、車イスの老夫婦の多いのを見て、改めて僕はそう思った。
一昨年、膝の人工関節手術を受け、身障者4級の指定を受けるまで、後期高齢者でも窓口負担が3割だったが、昨年から1割になって助かった。それでも画像診療(CT)が3,415円、検査料(血液)が568円、合計4,380円もする。しかし、領収書をみると、実際の診察料は保険料負担が、採血料5,12円、CT料金30,736円という巨額である。改めて、この国(日本)の老人福祉制度に感謝した。
朝早くから、広い病院は患者で一杯である。僕の診療受付番号はすでに500番台であった。しかも通院患者の大半は、僕らと同年代のお年寄りで、一人が車イスに乗り、一人がこれを押している老夫婦が多い。まさに”老老介護”である。その点、僕ら夫婦はまだ幸せである。しかし、いつまで、こういう状態でおられるだろうかー。ここ一、二年90歳代の先輩がめっきり老人施設に入居するケースが多くなってきた。
経験したことがない”超高齢化”時代である。高齢者医療福祉は世界でも恵まれている。しかし、財政的にいつまでこれが維持できるのであろうか。病院でのお互いに支えあう、車イスの老夫婦の多いのを見て、改めて僕はそう思った。
若い人がいないので、介護の世界は老々介護です。介護士もなりてがなく(業界人に聞いたところ、介護は志があってやる人が1割で、あとは就職先に困って入ってくる人が多いので、質の向上には繋がらないとのこと)、病院も3ヶ月で出なくてはならないので、最近の病院は、在宅看護を積極的に勧めてくるそうですが、面倒を見てくれる家族のいない人は、行き場がないそうです(お金持ちは別)
実に悩ましい現実です。
学歴社会をやめて、高卒で結婚し子供を育て、十分に安定した幸福な生涯が暮らせる社会の構築の方が、受験競争に明け暮れるのを前提の「大学費用の無償化政策」よりも大事ではないか、土地住宅の費用(大都市圏の不動産価格が現在の10分の1ぐらいとなる)も安いほうが勿論良い。
chobimameさんが過去にも言われたように、身心が元気な高齢者には、年金ではなく、できる限り長く(せめて75才ぐらいまでは)働くような社会が望ましいと思います。
18才で実社会で働き、結婚して子供を2人育てられる、75才まで、さまざまな組織で安定した雇用が得られる社会制度が、高齢化社会を下支えする構造ではないだろうか?
福祉関係の方には怒られるかもしれませんが、自分の天職として介護士を選ばれた方は、お説の通り少ないようです。毎週、NHKのノド自慢が地方都市から放送されていますが、必ず一人は介護福祉関係の若い人です。明るく、元気な人たちで、もっとほかの仕事がないのかと思うことさえあります。超高齢者社会で、こういった仕事は、なくてはならないことは解かっていても、何か生産的ではない気がします。しかし、地方都市では福祉介護の仕事以外仕事がないのが現実のようです。老老介護の現実を見て、正直言って、どうしたらよいのか判りませんが、やはり、政治によって、現在の雇用形態にメスを入れ、若い世代が経済的に満足できる社会の創出しかありません。
自分の近々の体験でものを申せば、75歳は無理にしても今の日本人なら心身ともに70歳までは(本人が望むならば)仕事につけるのでは、ないでしょうか。一部の都会のサラリーマンOBの間で”田舎暮らしのそば打ち”が老後生活のようjに言われる一方、田舎では「限界集落」が問題化されています。この一種のミスマッチ現象の解消策はないのでしょうか。
大都会では、これから特養老人ホームへの入居待機老人が増える一方です。政府は在宅介護を奨励していますが、現実を知らな過ぎます。老人ホームで手に負えなくなった、末期の老人を再び病院へ送り、数か月ごとに他の病院回しし、さらに、植物人間にする医療の在り方では、いくら老人福祉費を上げても間に合いません。
超高齢者社会です。厚労省は、その対策について実際の超高齢者からも意見をきくべきです。