昨日、老妻が娘と一緒に富士山五合目まで日帰りのバス旅行へ出かけてきた。あいにくの天気だったが、二人にとっては初めての”富士登山”、無事楽しんで帰ってきた。実は、老妻は先月、家の中で転倒、膝と腰を痛めて、医者通いをしている。登山どころではないと思っていただけに一安心である。
戦前昭和の時代、東京の区部でも、富士山登山を目的にした「富士講」が盛んで、、わが家にもその登山記念の杖があった。母親の実家の庭には富士をかたどった小さな築山があり、僕は意味も解らずに”六根清浄お山は晴天”と唱えながら、杖をついて遊んだものだ。六根とは視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚、意識を指し、昔の登山客は山に登る前、麓の浅間神社で、この六根を浄め「六根清浄」と烙印された杖をつきながら登山した。
平成の富士登山は五合目までなら、杖などなしで、ハイヒールでも行ける。老妻は安心のため杖を持参したが、ほとんど使用しなかった。帰宅した二人から聞いた話では、五合目までの観光客の半数は外国人だったそうである。ユネスコの文化遺産に指定されて以来、人気は、さらに高まったようである。
江戸時代、庶民にとっては生涯に一度は富士山に登るのが夢だったそうだが、今は世界中の人が簡単に五合目までなら簡単に行けるようになった。五合目に50分滞在する旅だったが、カメラのバッテリが切れて、現地の富士山らしい写真を披露出来ないのは残念である。お札と富士山の型をしたメロンパンで、御勘弁を。
一度行ってみたいと思いつつ。
日本一の山が車で行けるとは、日本ならではなんでしょうね。
僕も富士山の頂上までの登山は機会は逸してしましたが、JICAの研修のお手伝いで、宝永火山跡を中心に何回か泊りがけで旅行はしています。裾野から見る雪を頂いた富士は美しく、一度は登ってみたかったのですが。活火山です。噴火する前に、是非一度トライしてください(笑)