「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

麻央さんの早すぎる旅たちとガン患者のブログ

2017-06-24 05:41:27 | 2012・1・1
歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの夫人、小林麻央さんが乳ガンで亡くなられた。34歳という若さである。まだ、これからの長い人生を残された若い方の訃報を聞くのはやりきれない。とくに麻央さんの場合は、まだ幼い二人のお子さんを残されたまま、ご本人はむろん、御主人の海老蔵さんのお気持ちを察すると、なんと言ってよいか、そのお悔みの言葉も見つからない。

麻央さんのなくなられた後の海老蔵さん記者会見をテレビ中継でみた。歌舞伎界の大看板の役者である。悲しみの中でも、先立たれた妻への愛と想いがこめられ心を打たれた。麻央さんは、長い闘病生活だったが、文字通り薬石効がなかった。亡くなられる数日前からは海老蔵さんとの会話もできなかったが、最後に旅立たれる前に”愛している”という言葉が麻央さんの口から聞かれたという。

麻央さんは3年前に人間ドック検診で乳ガンが判明、昨年9月、進行性のものだと公表した。そして、その闘病記をご自分のブログで書きつづってこられた。海老蔵さんによると、このブログは、同じようにガンで苦しみ、闘病生活を送っている人たちの共感を呼び、麻央さん自身にも救いになっていたという。

僕も膀胱ガン4回、大腸ガン2回の入院手術を受けている。幸い、いずれも早期発見で大事に至らなかったが、同病者として麻央さんがブログで患者の気持ちを書かれる心情はよく理解できる。ガンの治療は早期発見だという。麻央さんの発見が遅かったかどうかは別として、僕は麻央さんに代わり、同じガン患者のブロ―ガ―の一人として、進行性ガンの早期発見の必要性を再度訴えたい。

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