「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         主婦年金 問題は周知徹底方だ

2011-03-09 07:14:13 | Weblog
総務省年金業務監視委員会が厚労省の”課長通達”により実施した主婦の年金漏れ救済策は”国民年金法に反し著しく不公平だ”との意見書を政府に提出した。政府はこれに基づき、厚労省を中心に抜本的な法改正を検討して今国会に時限立法として提出する運びだ。

厚労省の”課長通達”による救済は、国民年金への切り替えを忘れた専業主婦でも直近2年間だけ追納すれば、無年金を免れるものだが、これではきちんと国民年金に切り替えした主婦に対しては不公平だ。総務省の意見書は直近2年だけではなく、未納全期間にさかのぼって収めるべきだというものだ。一見、酷のように見えるが、当然の措置だ。

問題は厚労省がこういった重大な問題をなぜ国民に周知徹底してこなかったのかだ。担当大臣でさえ、知らないうちに”課長通達”で片付けられては国民はたまったものではない。もし”課長通達”救済策を完全実施すれば、最大100万人、数兆円規模の財源が必要だったという。

昭和36年国民年金が発足した時、老妻はこれに加入した。当時は毎月担当の係りが家に集金に来ていた。ところが46年、僕が転勤で東京から札幌に転勤したとたん、年金納付はストップしてしまった。当時国民年金は任意加入でだったため、役所から役所への連絡がなかったためである。

専業主婦への国民年金免除制度は昭和61年からだから、老妻の場合は影響はないのだが、ことほど左様に厚労省はじめ年金関係の役所は、昔から加入者への情報伝達が不親切である。日本年金機構という組織はどんな機構なのか解らないが”消えた年金”だけでなく年金が消えないようにも、もっとPRに努めてほしい。

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2 コメント

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解決出来ない (chobimame)
2011-03-09 13:59:10
役所仕事は、どの制度も周知徹底がされません。自力で調べたもののみが受けられるような話しばかりです。自分から来て調べろというスタンスが変わらない限りは、こういう問題は後を絶ちません。長妻は宙に浮いた年金も全て解決すると言っていましたが、解決する兆しすら見えません。ただ年金定期便なる無駄な用紙が送られてくるだけです。年金機構とはなんぞやと思い、大量募集の試験を受けてみました。中身は実に呆れたもので、面接は苦情に耐えられか?長妻の事をどう思うか?ばかりです。面倒になって「はっきり言って嫌いです」と答えたら合格しました。でもお断りしました。要するに年金機構は年金に対する苦情処理機関であり、年金問題の解決機関ではありません。年金問題の根幹を握っているのは厚労省です。なので税金の無駄です。国は年金問題など本気で解決しようとは思っていません。
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”宙に浮いた”年金解決策 (kakek)
2011-03-09 18:19:49
chobimame さん
多分、”宙に浮いた年金”を解決しようと功をあせった長妻の案でしょう。役所仕事とはよく言ったものですが、今回の失政を役人だけにするのは民主党の政治主唱にもとる卑怯な態度です。若いときは毎日の生活が忙しく年金なんかに頭がまわらないものです。しかし、自分の老後の事は自分で考えるのならば、やはり亭主が退職したとき、国民年金に切り替えるべきだったのでしょうね。しかし、もともと専業主婦の年金を免除する制度自体が悪法だったのですが。
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