ジャカルタ郊外の観光施設「タマン・ミニ・インドネシア」に孔子廟が新しく出来、この完成式にユドヨノ大統領ら政府首脳が出席、盛大に祝ったと、現地の新聞が伝えている。変われば変わったものだ。44年前、僕がインドネシアに滞在勤務していた時、国内には反中国の嵐が吹き荒れ、在ジャカルタ中国大使館の建物は群衆によって焼き払われた。そして長い間、政府によって漢字の使用は禁止され、華僑は現地人名に改名させられたのだったが。
同じ頃、中国は文化革命のまっただ中で、国内では紅衛兵の若者たちが古いものはすべて悪とばかり、各地にあった孔子廟を破壊し、孔子像の目をえぐりとるなど勝手な行動に出ていた。その中国で、今年ノーベル平和賞に劉暁波氏が選ばれたのに対抗して「孔子平和賞」を創設した、と中国のマスコミが報道、第一回の受賞者に台湾の連戦・元総理が選ばれたが、連戦氏はこれを断ったらしい。孔子もこの一連の出来事に目をパチクリ、びっくりしているに違いない。
日本でも戦後すっかり忘れられていた孔子の教「論語」が昨年当たりから静かなブームだという。これは何を意味しているのであろうか。戦争中、旧制中学で「漢文」という名の授業で論語など四書五経をかじった僕らの世代にとっては歓迎だ。若者が「論語」を勉強し、孔子が説く所の道徳律を理解してくれれば、電車の中で老人の優先席に我がもの顔にすわりこみ飲食するようなことはしなくなるだろう、と期待している。
中国でも「論語」が見直されているらしい。もしこれが事実ならば、他人の領海に勝手に入り込み無礼な行動はとらなくなると、期待しているのだがー。
同じ頃、中国は文化革命のまっただ中で、国内では紅衛兵の若者たちが古いものはすべて悪とばかり、各地にあった孔子廟を破壊し、孔子像の目をえぐりとるなど勝手な行動に出ていた。その中国で、今年ノーベル平和賞に劉暁波氏が選ばれたのに対抗して「孔子平和賞」を創設した、と中国のマスコミが報道、第一回の受賞者に台湾の連戦・元総理が選ばれたが、連戦氏はこれを断ったらしい。孔子もこの一連の出来事に目をパチクリ、びっくりしているに違いない。
日本でも戦後すっかり忘れられていた孔子の教「論語」が昨年当たりから静かなブームだという。これは何を意味しているのであろうか。戦争中、旧制中学で「漢文」という名の授業で論語など四書五経をかじった僕らの世代にとっては歓迎だ。若者が「論語」を勉強し、孔子が説く所の道徳律を理解してくれれば、電車の中で老人の優先席に我がもの顔にすわりこみ飲食するようなことはしなくなるだろう、と期待している。
中国でも「論語」が見直されているらしい。もしこれが事実ならば、他人の領海に勝手に入り込み無礼な行動はとらなくなると、期待しているのだがー。
文革時の紅衛兵世代が今の中国の中核です(60歳
代)。ネットによれば、中国国内に孔子の見直しが始まっているそうですが、一部にそういう動きがあっても、全体としてはどうでしょうか。ローマ法王が今年のクリスマス・メッセージで中国政府に対してキリスト教弾圧に対して抗議する意味の異例の発言をしているそうです。人民服姿が消えても共産党独裁の覇権国家です。