「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

人口減と日本の将来 地方の衰退

2018-07-13 05:04:02 | 2012・1・1
総務省の今年1月1日現在の住民基本台帳に基づく人口動態によれば、日本人の人口は昨年より37万人余減り、1億2000万人であった。9年連続の減少で、出生者数は過去最低で、2年間続いて100万人を割った。富国強兵、“産めよふやせよ”の時代に育った僕らの世代にとっては驚きである。

僕らが子供だった戦争中は、どこの家でも兄弟姉妹が5人、6人いるのは珍しくなかった。これは明治維新後の国の政策だと思っていたが、ものの本によると、そうではなく昭和14年に厚生省が発表した「結婚十訓」によるものらしい。確かに政府は明治時代から移民政策をとり、満州国への進出を国策としてきた。移民政策は”産めよふやせよ”とは矛盾しており、やはり”産めよ増やせよ”は増兵目的だった。

敗戦直後の新聞広告に”1姫2太郎3C(サンシー.ゼりー”という受胎調節用薬品ゼリーが多載され話題になった。ゴロがよかったのか、子供だった僕も口にしたものだ。団塊の世代が生れた頃の話である。当時は産児制限の活動家サンガー夫人の名前も話題になった。戦後の占領時下時代GHQ(マッカサー司令部)は産児制限政策をとっていた。

安倍内閣の人口政策は出生率1.8の維持だから、人口減を意味している。問題は、人口動態を見ると、東京,大阪、名古屋三大経済都市圏は将来とも人口増が期待できるが、41道県での人口減である。政府は地方創生計画を進めているが、大丈夫だろうか。駅前商店街のシャッター閉鎖、減反による田畑の喪失など心配である。地方創生ではなく、再生である。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿