NHKは「軍歌」の取り扱いにについて何か特別な放送基準があるのだろうか。昨日の早朝のラジオ「深夜便」の”日本の歌心の歌」コーナーで作詞家佐伯孝夫の特集があるというので楽しみにしていたが、彼の戦時中の名曲「ラバウル航空隊」が流れてこない。変って「明日はお発ちか」放送された。二つの歌とも、戦時中少年時代を送った僕には懐かしかったが、どちらかといえば「ラバウル航空隊」の方が当時ヒットした作品ではなかっただろうか。
「深夜便」は放送開始25年だそうで、先日東京でファンの集いがあって盛況だった。僕もそのファンで、特に午前3時代の「日本の歌心の歌」を楽しみにしているが「軍歌」が放送されたことがない。戦時中を生きてきた世代にとっては、毎日のようにラジオから流れてくる「軍歌」は、数少ない娯楽のようなものであった。今からみれば、軍国主義を煽動した”悪物”かもしれないが、当時はそうではなかった。
”歌は世につれ、世は歌につれ”と俗にいうが、確かにそうである。佐伯孝夫の作品を改めて調べてみる、日支事変前の「こんがらがっちゃ嫌よ」(昭和11年)は、戦争前の退廃的な空気を反映しているし「森の小径」(15年)「燦めく星座」(15年)は戦時中とはいえ、大東亜戦争前の歌である。大東亜戦争期の歌は「明日はお発ちか」(17年)「ラバウル航空隊」(19年)が代表作だ。そして戦後は、がらっと変わって「東京の空の下」(23年)「東京のカンカン娘」(24年)である。
視聴者としては、佐伯孝夫の作品を通じて、その時代時代の自分の生きてきた道を振り返ってみたくなる。「明日はお発か」を久しぶりに聞いて僕は嬉しかった。多分「明日はお発か」は”勇ましくない”「軍歌」なので放送されたのかもしれない。同じ内容でも、”わが大君に召されたる”で始まる「出征兵士の歌」(生田大三郎作詞)は金輪際、NHKの電波に乗ることはなく、忘れられていく運命にある。
「深夜便」は放送開始25年だそうで、先日東京でファンの集いがあって盛況だった。僕もそのファンで、特に午前3時代の「日本の歌心の歌」を楽しみにしているが「軍歌」が放送されたことがない。戦時中を生きてきた世代にとっては、毎日のようにラジオから流れてくる「軍歌」は、数少ない娯楽のようなものであった。今からみれば、軍国主義を煽動した”悪物”かもしれないが、当時はそうではなかった。
”歌は世につれ、世は歌につれ”と俗にいうが、確かにそうである。佐伯孝夫の作品を改めて調べてみる、日支事変前の「こんがらがっちゃ嫌よ」(昭和11年)は、戦争前の退廃的な空気を反映しているし「森の小径」(15年)「燦めく星座」(15年)は戦時中とはいえ、大東亜戦争前の歌である。大東亜戦争期の歌は「明日はお発ちか」(17年)「ラバウル航空隊」(19年)が代表作だ。そして戦後は、がらっと変わって「東京の空の下」(23年)「東京のカンカン娘」(24年)である。
視聴者としては、佐伯孝夫の作品を通じて、その時代時代の自分の生きてきた道を振り返ってみたくなる。「明日はお発か」を久しぶりに聞いて僕は嬉しかった。多分「明日はお発か」は”勇ましくない”「軍歌」なので放送されたのかもしれない。同じ内容でも、”わが大君に召されたる”で始まる「出征兵士の歌」(生田大三郎作詞)は金輪際、NHKの電波に乗ることはなく、忘れられていく運命にある。
団塊が聞いていたら、すぐにクレームが付きそうです。
団塊が定年になり暇なので、田舎町なんかでも脱原発や9条を守れとデモが増えたそうですから。
それに団塊が上司や、会社の上層部を占めていたら、絶対に軍歌はダメでしょうね。
団塊は、反日的な戦争史は大好きですが、本当の戦争史は知ろうともしませんから。
彼らの手によって、益々戦争の歴史を日本は消してしまうのです。
極端なことを言えば歴史抹殺です。昭和13年に大流行した「麦と兵隊」は芥川作家,火野葦兵の百万部も売れた記録文学を映画化したときの主題歌です。当時の時代を反映していますが、歌も小説も今では忘れられてしまいました。火野葦兵は戦後、この作品のため、公職を追放され最後は自殺しています。中国戦線で日本兵が中国兵を斬首する場面を描いた場面があります。これが問題になったようです。歌、小説が忘れられるとともに、時代も忘れられてしまいます。
ですが昭和32年生まれの小生でも露営の歌や出征兵士を送る歌や若鷲の歌や暁に祈るなどの名曲はそらでフルコーラス歌えます。時を経てもやはり名曲は残るのです。
ちなみに軍歌「戦友」と鉄幹の「人を恋ふる歌」を最後まで歌えるのが私のひそかな自慢です。昨日何を食べたかも覚えていませんが、こういう歌詞は一度覚えると不思議に忘れないものです。
昭和32年生まれとは僕の子供世代です。この世代が軍歌を知っているとは驚きです。カラオケの影響とは思えませんし。不思議です。
その意味で「エール」は、BG的効果を狙ったものですが、画期的だと思います。BGでも一つの時代考証になります。