「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

安倍総理のタイミング 紆余曲折の日中関係7年

2018-10-27 06:06:29 | 2012・1・1
中国訪問中の安倍晋三総理は昨夕、習近平国家主席との首脳会談を終えた。日本の首相の中国公式訪問は7年ぶりとのこと。一瞬、7年前に北京を訪れたのは誰だったか思い出せなかっが、3年余続いた民主党政権最後の野田佳彦首相で、それも辞任する末期も末期の1か月前の2012年12月、何を話あったのだろうか記憶にない。

今回の首脳会談で、習近平主席は”紆余曲折の日中関係だが、やっと正常に戻った“と挨拶していたが、まさにその通りだ。野田首相が北京を訪れた2012年は、両国が”一衣帯水をうたった日中共同宣言40周年記念の年だったが、それとは裏腹に両国関係は、日本側の尖閣国有化宣言をめぐって反発、、中国では9月、反日運動が全土に盛り上がり、駐北京日本大使の車まで襲撃を受け日の丸まで略奪されている。

民主党政権が発足した2009年、当時幹事長だった小沢一郎氏は、”一族郎党”626人を連れ、当時の胡錦涛国家主席に一人一人握手させ”朝貢外交”と批判された。以来、民主党政権は、菅直人首相時代の尖閣沖中国船衝突事件の事後処理でも一貫して中国に媚びる姿勢だったが、野田首相は、3日前に中国の要人に会いながら、突如、尖閣国有化を宣言した。

外交にはタイミングがある。今年は日中両国平和条約締結40周年である。安倍総理は就任以来、149か国を訪問しているが、中国への公式訪問はない。おりしもトランプ政権の通商政策をめぐって中米関係がギクシャクしている。「競争から協調へ」「脅威ではなくパートナー」「自由で公正な貿易体制の発展」の3原則によって新しい日中関係を構築するにはベスト.タイミングであった。

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