「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

プーチン 習近平 金正恩も広島を訪問すべきだ

2016-04-12 06:21:42 | 2012・1・1
広島で開かれたG7先進国外相会議は昨日”核兵器なき世界”の実現に向け共同宣言を採択し閉幕した、今回の会議の最大の成果は、米英仏の核兵器保有国を含む先進7か国の外相が直接、広島を訪れて平和公園の記念館を見学、慰霊搭に献花したことだ。"百聞は一見にしかず”である。共同宣言は世界の政治指導者の広島訪問を呼びかけている。プーチンも習近平も金正恩も直接広島、長崎を訪れ、核兵器による惨状を自分の目で見るべきである。

昨年8月、原爆投下70周年に当たって、わが国の核政策批判ともとれる特集番組を放送したドイツのZDF(第二テレビ)の広島からの放送をNHKのワールド.ニュースでみたが、7人の外相の中にG8から離脱したロシアがいないことを指摘してした。ロシアのプーチン大統領は一昨年のウクライナ軍事介入に際し、核兵器使用を示唆していた。中国はわが国を核攻撃できる中距離ミサイルを多数所有し、昨年の天安広場の軍事パレードでこれを誇示していた。北朝鮮も今年に入って核実験をしている。

会議に参加したケリー国務長官は記者会見で”誰でもが広島を訪れるべきだ。だからオバマ大統領もここを訪れて欲しい”と伊勢志摩サミットの後、広島訪問の可能性を示唆していた。小さな個人的な体験で恐縮だが、僕が初めて広島を訪れたのは53歳になってからだ。 以後、JICA(国際協力機構)の研修監理員として10数回広島を訪れているが、訪問前は平和公園が、原爆投下時繁華街であった事さえ知らなかった。広島を訪れれば、核兵器を増強するのが、いかに愚行であるかが理解できる。