「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

高齢者の踏切事故 「踏切番」を復活しては

2014-02-13 06:50:31 | Weblog
昨日、横浜市内の相鉄線鶴ヶ峰ー二俣川間の踏切で高齢者が電車にはねられ死亡した、とネット情報にあった。詳細を確認しようと朝刊を見たら一行も載っていない。高齢者が踏切を渡りきれずに死亡したのかどうかは不明だが、昨年来東京首都圏内では、踏切での事故があとを絶たない。たしか同じ相鉄線沿線でも昨年11月、同じような事故があったばかりだ。相鉄線沿線には踏切が9か所あり、現在高架工事によって廃止する計画があるそうだが詳細は判らない。

僕の住む町にも踏切があるが線路が二つだけで、遮断機と警報があれば安全に渡りきれる。しかし、場所によっては幅が40㍍もあり、とても杖をついた老人では遮断機のあいている時間内に渡るのは困難だ。しかも、そういう踏切に限って”開かずの踏切”で往来が激しく、年寄りには苦行である。鉄道会社はそれなりに対策を考えているが、最上の策はない。しかし、人命にかかわることだ。昔のような「踏切番」制度を復活しては、どうだろうか。

戦前昭和12年から18年まで、僕は家から学校まで山手線の五反田―目黒間の踏切を渡って登下校した。踏切には複数の「踏切番」のおじさんがいて、僕たちの安全を見守ってくれた。当時は今に比べれば電車の本数も少なかったが、時には雪国から来た貨物列車が屋根に雪を山のように積んで長い連結で通り、長時間待たされることもあった。しかし、この踏切だけでなく、どこでも踏切事故はなかったのでは。

超高齢化時代で、年寄りの中には認知症もいるようである。本来は踏切などないほうがよい。しか現実には、今すぐなくすことができない以上、暫定期間でも「踏切番」制度を復活すべきではなかろうかー。