Mooの雑記帳

日々の感想などを書いていきます。

4月17日(土) 沖縄南部戦跡 遺骨混じりの土砂を基地埋め立てに使わせてはならない

2021-04-17 22:02:25 | 沖縄

オール沖縄の知事として職責を担ったはずの玉城デニー知事が、「いかなる手段を使っても新基地を阻止する」という決意や「戦没者の遺骨混じりの土が埋め立てに使われることがあってはならない」と口では言っても、実際に出した措置命令はわずかに次のようなものだったと北上田さんはブログで憤慨していました。

1.遺骨の有無について関係機関と連携して確認し、遺骨の収集に支障が生じないよう措置を講じること。
2.周辺の風景に影響を与えないよう、必要に応じ、植栽等の措置を講じること。
3.周辺植生と同様の植物群落に原状回復すること。
4.上記1~3の各措置について、掘採開始前に県に報告し、協議すること。

これでは、極めて抽象的で、土砂採掘を絶対に行わせないということにはどう見てもならない。
現地で抗議活動を行ってきた方々の落胆は大きいものがあります。

今日の信濃毎日コラム欄で紹介されている男性とは、沖縄南部で40年近く遺骨収集活動を続けてきた具志堅隆松さん。先日県庁前でハンガーストライキで土砂採掘を止めるよう訴えた方です。

今回の土砂採掘問題は、単に土木工事のために土を使うという話ではなく、アメリカの戦争のための基地を作るという、およそ考えられない使い方をするのですから、県民感情として許すことの出来ないものです。

「戦争で殺された人の遺骨を、戦争のための基地を造るために使うのは、死者に対する冒瀆です」という彼の訴えは、死者たちの声と重なって響きます。
信濃毎日のコラムが述べるように、政府がその気になれば、その土砂を使わせないようにする手段はいくらもある。出来ないのは、要するに沖縄をいまだに捨て石と見ているからです。あの戦争の痛みも、悲しみの理解することができないし、理解するつもりもない。

「県民の心情をまたも踏みつけようとしている」のは、政府ばかりではなく、「本土」の圧倒的多数の国民も該当する。自分はそんな気持ちはないと大半は言うのでしょう。沖縄ばかりではなく、入管法の改悪で非人間的な扱いを受けている外国籍の人々の苦難がケタ外れに強まることについても同様です。「そんな気持ち」がなくとも、加担することはいくらでもある。

とにかく、最低最悪のアベ=スガ政治を一刻も早く終わらせないと、この国の壊れ方が尋常ではなくなります。