青い空から、雪片がヒラヒラと舞い落ちるのを見ていると遠い日の記憶が目の前の景色と入れ替わって見える幻想にとらわれます。これは一昨日のこと。
昨日は、池田でも珍しい快晴で、いつもは雲がかかっている白馬方面もすっきり晴れ上がって山々は純白に輝いていました。
一昨日から、東京からスキーをかねて安曇野を訪れている知人(母・子)が、今日はわが家に寄りその後昼食を共にする予定でしたが、母親の方が体調不良のためにわが家での予定は全てキャンセルとなり、宿で休んでいるということ。幸い息子さんの方は白馬のゲレンデでスキーを堪能できたようでよかった。昨夜の連絡では、快方に向かっているのでもう少し休めば元に戻るのではないかとのこと。旅先での体調不良は本当に辛いものですから、早く治って元気に帰京してほしいものです。
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昨日午前中は、第37回行財政改革推進委員会。町長も出席して、町が作成した財政シミュレーションを巡ってやり取りをしました。
相変わらず借金返済額の負担が大きく令和8年度まで6億円を超える返済が続き、人件費もそう簡単には削減できず10億円台が続いて経常経費を圧迫、さらに公共施設の指定管理費、様々な維持管理費の高騰などもあり、物件費も隣の松川村よりも2億円も多い状態。そのために、将来に備えた基金の積み増しがほとんどできないことや、大型事業による更なる財政圧迫の懸念など、財政状態は火の車。
しかし、行政当局はさっぱりその危機感がなくチグハグな対応に終始しています。
たとえば、人件費についていえば、ある意味で政策は「人」の力ですから、必要な人員は確保すべきだし、非正規は極力抑えて正規職員で対応すべきです。それには、仕事の内容を十分に精査し、効率的で整合性のある職員配置と作業分担に徹することや、町づくりの方針を明確にし職員の意識を統一することが必要です。
ところが、行革委員会が現町政になってから大幅に増やした職員数の削減を提言(平成28年度水準に戻す)すると、次年度からいきなり大幅に削減。外から見ての印象ですが、職場の矛盾を一気に広げたのです。行革委員会は5年間でその水準まで下げることを提案していたのに、結構急激なやり方をしたために逆に退職者を増やしてしまうという悪循環が起こってしまっているように見えるのは、そのチグハグの一つです。
行革委員会は民間の立場で財政健全化の提言をしているわけで、行政は行政なりの言い分もあるだろうし方針もあってよい。残念ながら、理事者からそれが一向に示されず、一体財政危機の最中にあるという認識すら疑われる状態なのですから深刻です。
今日の信濃毎日新聞は、こうした町の状況について報じていましたが、その中でいいんから厳しい批判が出ていることについて「感情的」だとか「長々と批判を展開」などという記者の主観を交えた論評がありました。部外者が見ればそう受け止められる側面は否定しませんけれど、それらは委員の共通の感情であり意識であって、よく事情を知っている委員の1人が代弁しているに過ぎない。
池田町をよくするためには、「Mehr Licht !」とともに「Mehr Weisheit !」なんじゃないかなあ。