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Mooの雑記帳

日々の感想などを書いていきます。

4月20日(日) 自衛隊の実像を正確にとらえておきたい

2025-04-20 11:31:55 | 日記

畑仕事もいよいよ忙しくなって、結構体力を消耗する毎日。
昨年耕したところはほぼ苗を植える状態に整備したものの、昨年カボチャを植えたところは草が生い茂り、今度はこちらの固い土と砂利を処理して、サツマイモや冬瓜を植えるために悪戦苦闘しているところ。今週半ばから5月初めにかけて、まだまだ基礎作業が続きます。

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陸上自衛隊が、2018年からホームページ上で日本軍第32軍の牛島司令官の辞世の句を掲載して批判をあび、昨年10月末に一旦取り下げていたものの今年に入って再び掲載したことが問題になっています。
この画像の掲載箇所は、なかなか分かりにくいところにあるのですが、陸自15旅団(那覇市)のホームページ「第15旅団沿革」⇒1972年Click⇒初代桑江群長沖縄県本土復帰に伴う訓示⇒写真と辿ると見つかります。画像はボケボケだが、東京新聞には、明瞭な最後の部分が掲載されています。

琉球新報によれば、今年1月1日に「辞世の句」の画像を復活させたことについて、18日の衆院安全保障委員会で共産党の赤嶺議員の質問に中谷防衛相は「これからの平和をしっかりと願う歌」だと自身の解釈を述べ、「地元部隊の司令官が、地元の皆さまに非常に身近な部隊であると感じてもらうため、これまでの過去の歴史や経緯を伝えるという意味において、訓示を含めて掲載することにしたと承知している」と回答したのだという。

辞世の句とは、上の画像の
「秋待たで 枯れ行く島の 青草は 皇国(みくに)の春に 甦らなむ」
の句。

私などは、青草を枯らしたのは誰なのか、青草ならば蘇るかもしれないが、蘇えることのないおびただしい犠牲者を作り出したのは誰なのか、こうしたことを問うこともなく、「散華」と戦争を美化し、「皇国の春」を「願う」牛島司令官に身も心も同一化させてこの句を載せた桑江一等陸佐の時代錯誤が心底恐ろしいと思わずにはいられない。

中谷防衛相の、これまた見当外れで、歴史認識のカケラもない空疎な見解はどうでしょう。こんな人物が防衛大臣?

沖縄戦最後の悲劇に最大の責任を負い、「軍官民共生共死」を掲げて民間人を多数戦争に巻き込み、さらに司令官として戦争終結を見届けることもせずに自殺したことは、県民のさらに大きな犠牲を強いるものとなったのです。

自殺する前に牛島司令官が発した軍命令は次のようなものでした。

各部隊は各局地における生存者中の上級者之を指揮し最後まで敢闘し悠久の大義に行くべし

歴史家の大城将保さんは、著書「沖縄戦」(高文研)で次のように指摘しています。

軍司令官の自決は、軍の降伏や戦闘停止を意味するものではない。それどころか、「最後まで敢闘」とある通り、残存部隊にたいして遊撃戦への移行を命じたものである。軍司令官の自決によって、守備軍には戦闘を収拾する責任者が不在となり、沖縄戦は終わりのない戦闘になった。

第32軍が首里城を放棄した時点で敗北を認めていれば戦争犠牲者の数はそれほどにはなっていなかったが、その年2月の「今一度戦果を上げてから」という天皇=大元帥の言葉と、大本営の本土決戦の時間稼ぎ=沖縄捨て石作戦によって、南部での地獄絵図が描かれることになった。

靖国神社集団参拝を含め、自衛隊幹部の旧日本軍への回帰意識の強まりは、一般自衛隊員の意識にも当然影響を与えずにはおかないでしょう。
米軍との一体化をすすめると同時に、上のような旧日本軍の意識を温存させている自衛隊の実像を正しくとらえておかないと、歴史はまた繰り返すことになってしまいます。


4月19日(土) 大学の独立性・自律性は学問研究の生命線だ

2025-04-19 17:03:57 | 日記

トランプ大統領のハーバード大学に対する攻撃は常軌を逸しています。
ハーバード大学その他の大学では、イスラエルのパレスチナに対する軍事・掃討作戦に抗議が広がり、一部でイスラエル学生に対する嫌がらせがあったとの報道がありました。

トランプは、ハーバード大学が反ユダヤ主義の巣窟になっているとして、学生の取り締まり強化や多様性の推進をやめるよう要求。
15日にはSNSで「ハーバード大学が政治的やイデオロギー的で、テロリストを支援する“病気”のような行為を推し進めるのであれば非課税資格を失い、政治団体として課税されるべきかもしれない」などと書き込む異常さ。

ハーバード大学は学長名で、「要求は連邦政府の権限を越え、私立大学の価値観を脅かすものだ」「いかなる政府も私立大学が何を教えるか、誰を入学させ、雇用するか、指示すべきではない」と毅然とした批判を展開。
トランプは、これに腹を立てたのでしょう、ハーバード大学への総額90億ドルの助成金の一部23億ドルを凍結、免税資格の停止を警告しました。留学生受け入れ資格取り消し可能性も取り沙汰されています。

トランプ命のクリスティ・ノーム国土安全保障長官も16日にはこれに追随して、テロ防止の研究に関する総額270万ドル(約3億8000万円)の補助金を停止する方針を表明。暴力的な活動に関わった留学生の活動記録を30日までに政府へ提出するよう求めたと報じられました。

大学へのあからさまな攻撃は、単に学問研究の自律性、独立性を脅かすだけではなく、すでに研究者のアメリカ離れを起こし始めており、高関税を取引材料とした他国への圧力によって、アメリカ自らの経済的損失を招くと同時に、経済の土台を支えてきた高度な研究をも失いかねない愚かな行為です。遠からず、今行っている行為がいかにアメリカの国益を損ねるものであるのかが明らかになるでしょうが、そのときに落日のアメリカを託つことになるとしても、すでに遅しです。

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アメリカとよく似たことをやろうとしているのが、日本の石破政権。
政府から独立し自律的なナショナル・アカデミーであるべき日本学術会議を特殊法人化し、時の権力の意図に従わせようとする法案が審議入り。

異様な国会質問を行ったのが、維新の三木圭恵議員です。
「ソ連、中国の共産党を兄弟党としていた日本共産党は、民主主義科学者協会をはじめとする社会主義に同調的な科学者を組織し、学術会議の中心メンバーとして送り込んでいる。『日本共産党の七十年』には、同党が日本学術会議の設立に一定の役割を果たしたと誇らしげに書かれている」と、何の根拠もない見え透いたデマを国会で垂れ流す一幕が。

これについては、日本共産党は「反共・軍拡の突撃隊の恥ずべき本性、自ら明らかに」と即座に反論。ネタ元が統一協会であることを明らかにしています。
この質問の眼目は、反共攻撃をテコに、次のように「軍事研究もどんどんやれ」ということにある。

戦争を防止し平和を維持するためにも、他国からの侵略を抑止するための防衛技術の研究開発を進めていく必要がある。今日の安全保障の厳しさを直視するならば、国防に関する研究も、知見を活用して社会の課題の解決に寄与するという学術会議の目的にかなうものだ。頑なな軍学共同反対のスローガンを改め、科学者が我が国の防衛や平和の維持に寄与できるようにしていただきたい。

こうした改憲派の維新議員の役割は、アメリカの要求に従って大軍拡を果たそうとする自公政権の先導役なのですから、際立って危険。
歴史から何も学ばない愚かな議員たちの言動がこの国の未来を塞いでいく。


4月18日(金) かなり強い地震 たまげた

2025-04-18 21:04:15 | 日記

午後8時20分頃、突然の激しい揺れ。引き裂かれるような家の軋みがあったあと10秒ほど小刻みに激しい揺れが続きました。ただ、短い時間だったので、何かが落ちるとか壊れることもありませんでした。
地震の揺れが始まってから1,2秒後に携帯の緊急地震速報のアラームが鳴ったことから見れば、随分近いと直感。すぐにテレビを見たら、大町市か筑北村あたりらしい。

地震はいつどのようにやってくるかは分からない。今回のように震度5弱(M5.0)程度なら、家屋が倒壊するとか家具が倒れるということはまず考えられませんが、5強となると全く違います。
これまでの中越沖や栄村の地震とは異なり、白馬の神城断層と同じ糸静線に沿った断層帯の動きが今後活発になる恐れがありますね。
今回の地震と連動した動きもあるかもしれないので、これからもしばらくは十分警戒しなければならないでしょう。

地震の直後、あちこちから心配やらお見舞いの電話をいただきました。お見舞いを下さった皆さま方、本当にありがとうございました。


4月18日(金) 私たちの認識が問われる(その5) 農業再興への道

2025-04-18 07:02:49 | 日記

ちょっと古い情報になってしまいますが、3月30日に東京都心で、農業者・酪農家、一般市民3200人を集めて「令和の百姓一揆」が行われました(全国でも同時開催)。
このブログでも以前に紹介したことのある山形の農家・菅野芳秀さんが代表となり、以前から計画していた全国行動の一環となる行動を実行に移したというわけです。

政府による備蓄米の放出によっても米の価格高騰はジリジリと上昇。
2月3日~9日の平均価格は全国平均で5キロ3829円だったものが、3月17日~23日で4,197円(2024年同時期2,041円)、3月31日~4月6日には4,214円(スーパー平均価格)という調子で、値上がりは14週連続なのだという。学校給食にも影響が出ているという異常事態です。

政府は、備蓄米を毎月放出すると方針転換していますが、現在のところ値下がりまでにはいたらず高止まりのまま。
農水省はかつて、投機目的で業者が隠しているのだと言いつのってきましたが、そのウソが明白になっても過去の農政の誤りについては依然として頬被り。
そもそも、稲作農家の急激な減少や疲弊からくる米の生産量そのものに問題があることはすでに明らかなのですから、簡単には価格は下がらない。

トランプの関税恫喝に屈してアメリカから大量に米を輸入し米価を下げるようなことにでもなれば、ただでさえ米農家の減少に歯止めがかかっていない日本の農業はそれこそ壊滅的な打撃を受けることになり、未来永劫主食である米を大量に輸入し続けなければならなくなる。
そんな愚を許すわけにはいきません。

先の「令和の百姓一揆」で掲げられた要求は下の通り。
(1)農家への欧米並みの所得補償
(2)貧困層を含めた全ての市民が命の危機を感じることなく食べられる仕組みづくり
(3)2023年度で38%(カロリー換算)と低迷する食料自給率の向上

これらは農業者・消費者双方の切実な要求をまとめたものであって、とりわけ第1の農家への所得補償は重要です。
ただ、所得補償は農家の生産を維持するための費用を補うものですから、耕作面積や家畜単位など一定の基準で農家の所得を補償する仕組みにならざるを得ません。面積単位の補償であることから販売量の拡大に直結しない面があります。

このことを考慮し、農産物の価格保障、つまり農家手取り価格を一定の水準に維持する制度を柱として所得補償を組み合わせて実施する必要があります。もちろん過剰生産に陥らないように制度設計をすることは必要ですが。これによって、販売量が増えれば収入が増え、経営の安定と生産の拡大につながります。
農業で生計を維持できる収入があることが、後継者づくりには何よりの条件です。

消費者から見ても、安定した価格が維持されれば、現在の米価格のように上下に一喜一憂することがなくなります。
当然ながら、この政策には政府の予算措置が不可欠ですから、その財源をどうするのかが当然重要になります。

現在の政党配置の状況から見て、軍事費の削減、大企業の内部留保や法人税減税、高額所得者の所得税1億円の壁などに切り込んで、恒久的な安定財源を生み出す政策を打ち出せている政党は日本共産党以外にないのが悲しいところ。
最後の1億円の壁については国民民主・立憲民主も口にはしているけれど、これまでの政策論議を聞いている限り、政策的に自公政権と対峙して実現する気があるのかどうか。
今日の大軍拡政治と税制のゆがみの根本にメスを入れられるかどうかが、日本の農業を守り、国民のいのちを守るだけではなく、この国の将来を守るカギになっている。私はそのように考えています。


4月17日(木) 4月雑記

2025-04-17 21:54:47 | 日記

午前中はバラ園での作業。午後から畑で草刈りと支柱立て。夕方からは市民劇場の運営サークル会議と、結構忙しい1日でした。それが終わっての帰りがけに妻と遅い夕食をとって9時過ぎに帰宅。

バラ園は、前身のバラ愛好会を解散してから、役員は私から他のメンバーに代わり、他にも有志数名で細々と手入れを続けているのです。
ただ、それぞれ寄る年波には勝てず、いつまでも続けるわけにもいかず、ここ1,2年でこれからどうするのかを相談しようということになっています。

夕方からの市民劇場についても、会員数が激減しているため、どう立て直すのかをめぐって議論百出。しかし長期低落傾向は否めず、近い将来組織をどうするのか結論を出さなければなりません。

長期に渡って特定の個人の力量に依拠しながら運営しているこうした文化運動の組織は、主観的な願望では如何ともしがたい状況の変化があるわけですから、よほど的確にそれらを分析し方針化しない限り、傷を深くする恐れが多分にある。

全国に多数ある劇団の皆さんからすれば、その裾野をどう広げるのかは死活問題だろうし、文化運動として芝居を組織するやり方も、脱皮をしないとじり貧になりかねない。とくに、田舎の小さい町村では困難も大きい。

何より、こうした活動が存在すること自体知られていないわけですから、心に響く演劇を身近に観られる機会として存在をアピールしつつ、1回1回の公演を大事にすることがまず土台になります。
もし、これをお読みの方で、会員になってもいいよという方がいらっしゃったら、是非ご連絡ください。ご褒美に野菜一年分差し上げるかもしれません・・・。

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何だかデカデカとサイトの閉鎖が告知されていますね。
それに乗せられて焦っているわけではありませんけれど、まだ半年のあるとのんびり構えているわけにはいきません。昨日も3、4ヶ月分の記録を保存しましたが、結構面倒。画像をコピーするとwebpというchrome独自の仕様になるし、リンクも切れていなければ保存しなくちゃいけない。そのまま旧サイトに移動は出来ず、htmlファイルにしなければならないので、この作業はコピーが全部終わってから、冬の間の作業ということになりますね。
というわけで、とりあえず2019年10月分までセッセと数年分をコピーすることに専念します。

有料ですけど、製本にできますよという宣伝がありましたっけ。文字だけならともかく、リンクや動画を書籍にするわけにはいきませんから、製本は論外(タダなら考えます)。
11月の終了時まではこのまま更新し、閉鎖されれば(ブログを続けているとして)自分のサーバーに切り替えることに致しますので、よろしく。