今日午前中畑に行ったら、ハウスでキュウリを栽培し地場産に卸している高齢の夫婦に久しぶりに会いました。
03歳になるおじいちゃん(私もおじいちゃん)は稲穂の垂れた田んぼで草刈り最中。89歳になるおばあちゃんは、ハウス横の畑でネギの土寄せをしているところでした。この方は先日転んで骨折入院、長い間家で療養しており、何ヶ月も姿が見えませんでした。
二人とも元気な様子だったので、一安心。
キュウリハウスは、いつもなら直ぐに片付けて第2期栽培に入るのですが、今年はおばあちゃんの怪我で第1期分で終了。ハウス内は枯れたキュウリがそのままになっていて、聞くと涼しくなってから片付けるのだとか。
もう来年からはできなくなるのではないかと案じていました。
畑のナスも半分は枯れてしまっていたものの、残りは無事で沢山の実をつけており、取っていってくれと頼まれたので、ありがたく頂いてきました。MNEMOさんにもわが家のナスとまぜてお裾分け。ナスだけは大量にあって、妻は毎日料理に四苦八苦しています。
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さて、今年前半の作付けを振り返ってみると、トマト、キュウリ、ナスといった夏野菜は順調。とくにトマトは本当に沢山とれました。苗屋でもらってきたミニトマトのアイコは、もらってきた当初はみすぼらしい姿だったのに、ぐんぐん成長して鈴なりの実をつけましたし、大玉のトマトも巨大な実をつけて、何回も煮てペーストをつくり冷凍保存にすることができました。一年中、トマトベースの料理が食べられそう。
トマトはどんどん新品種も出てきて、今年とくに美味しいと思ったのは、赤いミニトマトと黄色の大玉。種はしっかり採取できたので、来年うまく育つかどうか。在来種でないと、先祖返りをしてしまうという忠告も聞かされているので、やってみるだけ。
毎年うまく育っているのは、10年以上前に近所の農家の人からもらった不思議な色のミニトマト。毎年種をとって育てていても、元気に実をつけてくれるので、ありがたい。ネットでどんな品種なのかを検索しても、まるでヒットしません。
今日、たまたまネットの奥底から見つけたのが、「世界希少な 紫真珠ミニトマト」というオークションの出品。3粒新品種として189円で落札されていました。ただ、この表示はどうも怪しい気がしますが、これくらいしか見当たらない。
ついでに、トマトに関するサイトを検索していたら、ものすごい種類の品種があるんですねえ。今年は7種類ほどの品種の種を採取することができましたが、来年は、変わった品種の種をたくさん入手して、栽培に挑戦してみようかなと思い始めています。
例年同じように実をつけてくれるものと、交配して元の姿をとどめないものも出てくるかも知れないけれど、それもまた楽しい。多種多様な変わったトマトを並べてみんなに見てもらうのもまた農業の楽しみのひとつ。まずは種を入手するところから開始です。
3年前だったか、ニュージーランド産だという細長く赤いトマトを地元のスーパーで見つけて衝動買いし、食べてみたらまずかった。ところが、ためしに加熱してチーズと一緒に食べてみたら俄然うまみが出て別物のようにうまい。というわけで、昨年、今年と連続して種から栽培。
今年は庭でゴーヤーの横にならべて植えたら結構大きく育って、毎日のように食卓に並んでいます。
調べてみたら、ニュージーランドは生産地で、本籍はイタリア。イタリアントマトの代表格のサンマルツァーノという品種らしい。ホール缶のラベルにも印刷されているといいます。ネット通販では、12粒641円とか、8粒712円とか。ギョギョギョですね。家にはもう100粒以上あるけど・・・。
このトマト、果肉が厚く種が少ないのです。だから、沢山集めるにはそれなりの量がいる。採種にはよく熟したものでないとダメですし。普通のトマトと違って、青い状態から熟すまでに相当な期間がかかるのです。
トマトペーストとしてバスタに使えばいいのかな。ドライトマトにすると絶品らしい。まだやっていないけれど。楽しみなトマトのひとつです。来年はもっと大量に生産しよう。