周りの田んぼでは、稲刈りの最盛期。あちこちでコンバインが走り、はぜかけの準備をしている農家も。稲刈りが終わったところは、まだ2割程度ですが、低気圧の通過が予想されるので、平日に刈り取りができないところは、来週後半になるのでしょうか。稲が重そうに穂を垂れています。
私は、相変わらず毎日畑。夏野菜の後片付け(除草が中心)を行っているものの、草の多さに辟易しています。全然はかどらない。
イチゴを植える場所、ダイコン、ホウレンソウを植える場所、もう少し先のニンニク、ラッキョウ、タマネギなどを植える場所を作っているのですが、何しろそこにはびっしりと雑草がはびこっているので、まずそれを除き、耕耘機をかけ、肥料をまいて畝を作り、マルチをする。
全部終わるにはあと一ヶ月ぐらいかかりそうです。ただ、苗を植える時期が遅かったりすると、今年の春のスナックエンドウのように、冬越し出来ず全然ダメという場合も出てくるので要注意なのです。
イチゴだけは昨年までとは違って、400株くらいある苗はすべてポット入り。昨年までは、ランナーから直接とって植えていたために、枯れてしまうものが1割~2割ありましたが、今年はそれがない分、来年は相当な収穫が期待できます。学校帰りの小学生の摘み取り体験も出来そうです。
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さて、八代氏の共産党に対するデマについて書いた後、きっちりと反省するかとおもいきや、まるで反対の開き直り。政府から「共産党は暴力革命の方針を変えていない」という閣議決定を再確認する官房長官発言まで飛び出して、政治問題として広がりを見せる様相を呈しています。
こんなことが繰り返されれば、デマ、フェイクの性格から見て、一般庶民にも微妙な影響を与えかねません。この問題は八代氏の発言が発端になっていますが、国会などで昔から繰り返し持ち出されてきた反共攻撃の1つです。総選挙の直前というこのタイミングであったことは、決して偶然ではありません。
野党共闘の原動力になっている市民と共産党を何とか潰したいという支配者側の焦りの表れであることは明らかですが、放置すれば、さらに大きな攻撃の引き金にもなりかねない。
「暴力」というなら、現在、暴力に訴えて住民運動を潰そうとしているのは他ならぬ政府自民党、自公政権です。沖縄の辺野古基地建設で動員されて、抗議する住民を暴力的に排除しているのは誰なのか。在留資格のない「非正規滞在」外国人を長期間劣悪な施設に閉じ込めて、死に追いやっているのは誰なのか。
伊藤詩織さんへの準強姦容疑で逮捕状執行直前だった山口敬之氏を救った中村格警視庁刑事部長が安倍・スガの覚えめでたく警察庁長官にご就任。レイプは暴力の最たるものではないのか。
デマはこうした支配者側の人権無視、憲法無視の暴力的行為を覆い隠し、あべこべに物事を作り替えて「恐怖」を作り出す。戦前とは違って、現在はそうした権力の横暴に対抗するだけの力を市民側が持ち始めているとはいえ、メディアがほとんどそれに抵抗することなく、権力の追随機関となってしまっているのですから、意識的に反撃していかなければなりません。
少しでも安倍政権の「閣議決定」のことが分かっている人なら、加藤官房長官の暴言がいかに馬鹿げているかすぐに見破れます。何しろ「安倍昭恵は私人である」などと閣議決定しているのですから。国会での質問趣意書が提出された場合は、政府は答弁書を作成するのですが、その答弁書を閣議決定するために、こんな馬鹿げたことが起こっているのです。
安倍前首相は、共産党の志位委員長からポツダム宣言の条文についての質問を受けて「まだその部分をつまびらかに読んでおりません」と答えてしまった。しかし、その後野党からこの点を質問主意書で質されて、「安倍内閣総理大臣は、ポツダム宣言については、当然、読んでいる」と閣議決定した。安倍らしい厚顔無恥ですね。
他にもこんなのがある(Sonotaさん、オンライン中古CDショップ サンマルチノのツイッターより)。いやはや言葉もありません。
・セクハラ罪という罪はない
・教育勅語は教材として使用可能
・(沖縄県民に対する)土人発言は差別ではない
・「従軍慰安婦」や「強制連行」という表現は不適切→教科書から削除
・ 公邸に幽霊が出るという噂は承知していない
・「セクシー」には「魅力的な」といった意味がある
・「そもそも」に「基本的に」という意味がある
暴走の先導役を果たしているのが、維新の会です。
最新のニュースでは、「学校図書館で子どもの読書や学習を支える学校司書の配置増を求める国会決議案」に政党では唯一日本維新の会が「近い将来、司書の仕事は人工知能(AI)で代替可能になる」と反対して、結局決議案は見送られることになったのだとか。「人件費増に直結する『司書の配置促進』は『改革』の名に値しない」のが理由だそう。ジョークにしても酷すぎる。
音喜多、足立という維新議員のツイッターを見てみると、彼らの共産党攻撃の根拠が結局は「閣議決定」。自分たちでは証拠を挙げることができないので、権威に頼る「権威主義」の最たる見本です。
音喜多議員のブログを見てみましょう。ここ数十年の共産党の歴史の中で、暴力革命の方針を示した文書、あるいは行動を揚げることは公安調査庁もこれらの議員も何一つあげることはできません。言うのは決まって、まだソ連や中国の影響が強かった戦後の早い時期、分裂した一方が武装闘争などの方針を掲げたことがあったことをあげるだけです。
共産党は統一を回復した後、正式に総括して平和的・合法的な社会変革を行うことを文書でも行動でも示してきました。それゆえ、公安調査庁は、共産党からの追及されても何一つ証拠を出すことができなかったのです。にもかかわらず、公安は現在も共産党を破防法の適用団体に。青木理さんは、そのからくりを次のように述べています(Literaより引用)。
公安庁は、冷戦期からの惰性と妄想、そして自らの組織維持のために共産党を監視対象団体としているだけのこと。しかもその情報収集能力も劣悪で、冷戦体制の終焉時には自民党内からも『公安庁に膨大な予算をかける意味があるのか』と廃止論が出されるほどでした。ただ、公安庁と破防法は成り立ちから分かるように、共産党をはじめとする左翼勢力取り締まりが最大目的ですから、それを否定されると組織の存在意義に直結してしまう。とにかく彼らの頭の中にあるのは、組織の存在意義を保つことと予算を削減されないことだけで、そのために無理やり監視対象を作り出している。実際にこの60年以上、破壊活動の立証など一度もできていないのですから、まさに不要なのは公安庁と考えるべきでしょう。
鬼の首でもとってきたように言う維新のみなさんの歴史認識の浅さにも驚きますが、音喜多さん、こんな意見もあることをご存じでしたか。武田さんのツイッターです。
これだけ実績出しまくってる維新の議員が「共産党は公安に〜」云々言うのはギャグですか。
共産党攻撃の行き着く先は「戦争」だということを肝に銘じておきましょう。世界中の歴史の教訓です。デマは直ちに事実で反撃し、粉砕しなければなりません。
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「一事が万事」という言葉があります。先日紹介した河野ワクチン大臣の過去の記者会見の模様。それを皮肉った小田嶋隆さんのツイッターの画像です。