またまた広島に帰らなくてはならなくなり、このブログも留守にしていました。
父の容態が急変し、入院したのです。
今は、落ち着いて回復傾向なので、大阪に戻ってきました。
父は、2年半前に腸に癌があることがわかったのですが、
その時すでに、84歳で少し認知症があり体力もあるとは言いがたいので、
全身麻酔をしたため例えば、認知症がかなり進むとか、そのまま寝たきりになるとか、
そういったリスクを避ける方を選ぼうと、
悩んだ末に、開腹手術もそして積極的治療もしないと決めました。
そのような決断をする方も結構いらっしゃると、その時知りました。
そう決断した後は、父の為、介護をするだろう母の為に最善の選択だったと思いました。
父も母も、いつもと変わらぬ生活に幸せをかみしめ、よかったと喜んでいました。
2年半が過ぎました。
父はこの夏、急に体力が落ち、癌が転移していることがわかりました。
どんどん衰弱していく父を見て、
あの決断は正しかったのか?
気持ちが大きく揺らいでいます。
申し訳なさで胸が締め付けられるようでした。
なんで、手術して治療しなかったんだろう。
しかし、前向きに超がつく母は、気弱になった私に、
「2年半楽しかったことを忘れて、そんなこと言ったらだめよ。
毎日よかったねって言って過ごしてたんだから。
うれしかったよ、決めてくれて。」
あー、やっぱり、母は強し。
幸いなことに、認知症が進んでいる為か、個人差があるからか、
父には痛みがありません。
しかも、もう歩いてトイレに行き(もちろん部屋は間違えますが)、ごはんも完食。
この生命力には脱帽です。
根性無しの私は、これからも悩むと思いますが、
来るべき日まで、変わらぬ日常を送ろうと決めました。
それではまた~