米サンフランシスコ国際空港で、アシアナ航空のボーイング777が着陸に失敗炎上したとき、乗客が外せずにいたシートベルトを万能ナイフで切断し、命が救われたという。
報道では、機の外から警察官が乗務員に向けてナイフを投げ込んだと伝えられているが、そんな映画のように巧くいくのだろうか。
「外せない、助けて」「ナイフはないか」
乗務員が機外に向かって「ナイフが欲しい」
警察官が「これ使え」と投げ、乗務員が受け取る。
機内では投げないだろうから、手渡しでシートベルトの外れない乗客に届く、そして切る。
実際は近くにナイフを隠し持っていた人がいたのではないか。
そこで悪者をつくってはならない。
警官が投げたのなら文句は出ないだろう。
命が救われたのだから、この際、真実はどうでもよい。
いつだったか、海外からの帰りに空港で金属探知機につかまり、記念品でもらって持って行っていた万能ナイフを召し上げられてしまったのを思い出した。
往路にも、復路の乗るときも問題なくパス、降りてから待ったのかかったわけが、ようやくわかった。
理解とは、自分の気に入った答が見つかることであった。