・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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呆れ民主主義 :29 名目民意

2018年11月14日 | つぶやきの壺焼

民主主義と呼ばれる政治形態のもとで尊重されることのひとつに「民意」があります。

民意は、人民の意思、国民の意見とされています。

あえて文字にこだわって考えてみると、まずひっかかるのが「人民」という言葉です。
「人民」には、支配されている人々をひとくくりにしたような、心地よくない感じがただよいます。
次の「国民」ですが、自分が日本国民という国籍をもっていて、国民年金を定期的に受け取り、国民健康保険に守られながら、国を目のかたきにして無茶な意見をまき散らす人もその中に入るとすれば、何とも奇天烈なことがらです。

国のあるべき姿について、国民の総意がすっきりまとめきれなくなってしまったチャラバラな社会は、多重画層で形成された立体画像のようになっています。

業界から有力な発言が出れば国の損失を招くことであってもそれが民意、地方の首長選挙で人気取りに成功して当選すればその人の唱えていたことが国政の方針と裏腹であってもそれが民意、恣意的に巧みに組み立てられた調査方式で自説に合うように集計された百分率の数値でもそれが民意、こうして民意と呼ばれさえすれば尊重されなければならないという、だれも決めてはいない奇妙な法則のようなものが、人々の頭に染み付いてしまっています。

民意は、人々の素直な心や願いとは別の画層に現れ、それぞれの層の上での都合につじつまを合わせ反対を寄せ付けないための名目保持部品になっているのではないかと思います。

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