・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

かたち

2010年10月14日 | なんだいまあ(何だこりゃが念仏になった)
シャープのEL-509Aという電卓は、永く愛用している逸品である。
対数、べき関数、逆三角関数まで入っていて、手のひらに乗るちょうどよい大きさ。
電池は8年も前に入れ替えたものだがまだ使える。

ケイタイのかたちもずいぶん変わった。
初めて見たケイタイは、アルミのドカベンを二つ重ねたほどの大きさで、磁石式携帯電話機といういかめしい名で呼ばれていた。

ハンドルをぐるぐる回して呼び出し符号を発信する。
呼び出し符号は、電話回線につないである加入者ごとに決められている。
長短織り交ぜた呼び出し信号が、電話回線につないである加入者全員に送られる。
呼ばれたほうから長音が1回送られると呼び出し操作をやめ、両方が受話器を上げて、そこから通話が始まる。

それから何十年も後だが、似たような大きさの携帯電話機をゴルフ場に得意になって持ち込んできた社長さんがいた。
ひとがティーアップしているのに、大型携帯電話機を使って大声で仕事の打ち合わせをする。忙しいところを見せたかったのだろうか。

少し前までは、電車の座席の向こう側に神主さんがずらっと並んだ。
ケイタイを開いたかたちが、神主が笏をかざしたような姿にみえるほど長かったのだ。

いまは化粧鏡をひろげているように見える。電車の中で化粧鏡は大いにみっともないが、男がその格好をしているのは見るも無残である。
もっと気の利いた形にならないものだろうか。


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