ニュースの見出しが並んでいました。
長野県知事の支持率90% 不支持率は過去最低の8%
韓国・文在寅大統領の支持率、最低を更新 不支持が初の40%
首長や首脳の支持率は、調査対象の人に気に入られているかどうかを数値にしただけのものです。
その人が好きだという人は、支持率が高ければ喜び低ければ残念に思う、嫌いな人はその逆、それだけのことなのですが、もうひとつあまりよくないことがつきまといます。
どちらかが多ければ多いほうに気持ちが引き寄せられていく、なびきの効果です。
何か特定のことがらについて賛否を問うた数値とは、同様の%表示でも意味が違ううえに、またもうひとつ意味の怪しいのは、「過去最低」とか「最低を更新」ということばです。
最低という言葉だけでは、どのくらい下がったかはわかりません。
0.5%下がっても過去最低ということになり、これもなびきの効果を強めます。
支持率を上げたければなびかせればよい、誘導されやすく豹変しやすい世論、これは民主主義の弱点なのでしょう。