・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

面白そうな町へ

2012年10月17日 | つぶやきの壺焼

町には相がある。
駅を出た途端に感じる町相とでも言おうか。

がやがやと賑やかな町、静かで落ち着いた町、なにかありそうな面白そうな町、つまらなさそうなツンした町。活気のある町、しょぼくれた町。

町の空気は、訪れた人も手伝って作られるが、町の相には、その町の人々の相が現れる。

町の面白さは、「何が」を突き詰めていたのでは出てこない。
昨日は、国語教科にクラムボンが入っているわけを、いただいたコメントで教えられた。

学習指導要領の「言葉の響きを楽しむ事を教える」は、名言でもある。
言葉の響きとは、宮沢賢治が書いた言葉だけでなく、教室全体の言葉の響きでもあったのだ。

町の面白さも、町全体の響きから出てくるに違いない。
響きの感じられる町は何か面白そう。
たとえば、中野の町のように。
ちょっと足を伸ばして行ってみようか、という町が増えていけば、活気の広がりがつながって、町々がいっそう楽しくなるだろう。


町の忘れもの (ちくま新書)
なぎら 健壱
筑摩書房