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Chef's Note

『シェフの落書きノート』

久しぶりの連絡

2008-10-23 | 自由 気ままな独り言
後輩に久しぶりに連絡をとりました。
彼が僕をサポートしてくれていたのは5年以上前になるのかな…。

サービスをやっている後輩です。
僕が愛知に行ってから少しして、横浜の老舗フレンチのお店に移ったと連絡がきた時以来の電話。

元気そうでした。

後輩の元気そうな声を聞くと…
いつもホッとするんです。

「シェフ!どこにいるんですか? もう~ 行っちゃったきりなんですから~」

そう言えば…
あの頃の仲間に連絡してなかったな…。
…と思い返し…。

「皆は、元気か?」
…と聞くと…。

誰々は、ここにいて…
あの人は、こういうお店でやってます。
…と、皆の近況報告を聞きました。

『あ~ 良かった…。頑張っているのなら何より…』
あの頃の皆の笑い顔を久しぶりに思い出しました。

「あっ!シェフ!知ってますか?」

「何を?」

「あの~ 支配人が亡くなられたの…」

「えっ?何?」

「湘南のお店に移ったの知ってますよね?」

「うん、風の噂で聞いた。何があったんだ?」

「クモ膜下出血で…。シェフに連絡しようと思ったんですけど…。愛知におられたので…」

「えっ~!!!それ本当の話なの??」

「本当です」

「……… 知らなかった」


彼は、男気があって…
いつも後輩をかばっているような男でした。

40歳の若さで…

人のことばっかり考えて…
自分の中に溜め込んで…

優しすぎたんだよ。


その電話を切った後。

今もまだ信じられません。


…が。



なんだか悲しさが湧き上がってきます。


バーテンダーの腕も一流と言われた男。
指の使い方にも神経の行き届いたサービス。
無駄のないシャープな動き…。

いつも顔をくしゃくしゃにして笑っていました。



暇が出来たら、湘南にふら~っと出かけて…
ビックリさせてやろうと思っていたのに…。


いい男でした。


あいつのことだから…
背負う必要のない荷物まで背負って歩いて…。

重かったんだろうに…


本当にどうもありがとう。

今になってしまいましたが…
心からご冥福をお祈りいたします。


今度、湘南の風にあたるときは…
綺麗なあでやかな花を持っていこうと思います。


あいつに菊は似合わないから…









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