オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

高萩市 穂積家住宅

2016年11月11日 | 建物探訪
茨城県の指定文化財に登録されている、高萩市の「穂積家住宅」県北芸術祭の会場にもなっているので、会期中はだいぶ賑わっています。


この長屋門は平屋根だったものが、昭和初期の改修で2階になったようです。塀の向こうに見えるのが前蔵。なまこ壁も美しいです。


屋根は漆喰を塗り固めた上に合掌を置き、桟瓦葺の屋根を乗せる「置屋根形式」(パンフレットによれば)



保存整備工事の際、主屋の柱のほぞから1773年建立と書かれた墨書が発見されたとのことです。



期間限定で古民家レストランがオープン。

茅葺の屋根、軒の意匠が特徴的で、名称がスゴイです。
「五段茅葺中竹節揃角市松模様寄棟造」

丸く連続しているのが、節でカットされた竹です。


こちらが、渡り廊下でつながっている衣装蔵で2階は接客用にも使ったそうです。


穂積家は、江戸時代からの豪農の家柄として地域経済に大きな役割を担い、農業の他、酒造業、林業、金融業、製糸業など多種に及んだようです。茨城県の北方面へお出かけの際は、是非お寄りください!



穂積家住宅

国指定の重要文化財
坂野家住宅(常総市)はこちら
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