のあ いちい ワールド

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潰瘍性大腸炎とクローン病が急増!

2014-04-05 10:14:27 | 医療情報
炎症性腸疾患の潰瘍性大腸炎とクローン病が急増!

消化管に原因不明の炎症や潰瘍が生じる炎症性腸疾患が近年は急増していると、ヨミドクターで知りました。

かつて、日本ではまれな病気だったが、近年急増していて、治療体制の充実が急務となっていると。

炎症性腸疾患は、
潰瘍性大腸炎とクローン病で大半を占めるという。

統計によると、1980年代半ばでは、国内の患者は潰瘍性大腸炎とクローン病で計2万人前後だったが、
腸の負担が増す食生活の欧米化が進んだことなどで患者が年々増え、

2012年度は潰瘍性大腸炎が約14万4000人、
クローン病が約3万6000人に達した。

 
兵庫医大病院教授の中村志郎(54)さんは、
「患者が少なかった時代は、当院のような一部の専門医療機関で対応できた。だが患者が増え続ける今は、地域の医療機関で受診できる体制にする必要がある」と。

 
そこで、兵庫医大病院、2009年から、年1回のペースで「兵庫炎症性腸疾患連携ミーティング」を開いているという。

炎症性腸疾患の治療に取り組む県内各地の約40医療機関の医師らが集まり、治療に関する最新の情報を得ることにより、地域の治療水準アップを目指しているという。

たとえば、クローン病の治療は、細菌などに作らせた特殊なたんぱく質で免疫を抑える、生物学的製剤と呼ばれる種類の新薬が2002年に保険適用されたが、使い方で効果に大きな差が出ることが分かってきた。

 
生物学的製剤は、化学合成した従来タイプの薬で効果がない場合、最終手段として使うのが一般的だったが、この方法では発症後5年以内に30%の確率で手術が必要になるという。同病院で約60人のクローン病患者を対象に、発症初期の段階から生物学的製剤を用いたところ、5年以内の手術率を8%に抑えられたという。

中村教授は、ミーティングに参加する医療機関にこうした情報を提供して治療に生かしてもらっている。

 
参加医療機関からの問合せには、兵庫医大病院の炎症性腸疾患センターが窓口となり、専門の医師が治療に関する相談に答えるほか、重症患者の受け入れ要請にも対応するという。


患者が少なかった頃から、この病気の治療に積極的に取り組んできた兵庫県西宮市の兵庫医大病院は、豊富な臨床経験から得た最新の情報を他の病院に提供、医療水準の向上を図っている。


こうした取り組みを通じて、兵庫県内では、まず診療所など地域の医療機関を受診し、高度な治療が必要な場合に専門医療機関で対応するといった、二段構えの医療体制が整いつつあるという。

「長引く下痢や腹痛などの症状があれば早めの受診を」と兵庫医大病院の中村志郎教授。

兵庫医大病院 やくだつ市場



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